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この記事では、注文住宅でホームシアターを導入したい方に、何を用意すればいいかまとめています。
前回、専用ホームシアタールームとリビングホームシアターの違いについてまとめましたが、どちらを選択した場合でも共通する内容としてまとめています。
今回は投影機器の紹介です。
テレビとプロジェクター
ホームシアターで最も重要なのが投影環境です。
何といっても実際に目に入ってくる内容ですからね…。
投影環境がホームシアターに与える影響は絶大です。
大きく分けると、プロジェクターとスクリーンを使ったスクリーンシアターとテレビを使ったテレビシアターの2パターンがあります(もしくは併用)。
プロジェクター+スクリーン
テレビのメリット
一言でいえば、大画面優先ならプロジェクター+スクリーン、手軽さ・便利さ優先ならテレビということになります。
プロジェクターであれば120インチのスクリーンも30万~40万万円という比較的低予算(疑似4Kプロジェクターであれば)で実現可能です。ネイティブ4K解像度対応機種となると、エントリークラスのプロジェクター単体でも40万円超えとなります。
個人的には110インチを超える大画面で見るなら、予算が許せばネイティブ4Kのプロジェクターを推したいところではあります…。
一方のテレビは有機EL・液晶ともに一般ユーザ向けでは最大サイズが85インチで、価格も100万円前後と高額になります。75インチのテレビであればハイエンド機種でも40万円~50万円前後ですので、テレビは価格が大きくなればなるほどコストパフォーマンスが下がります。(スクリーンサイズと投影距離が確保できれば)120インチでも投影可能なプロジェクターと比較して画面サイズは劣ります。
大画面ならプロジェクターが圧倒的に有利ですが、テレビのメリットはその気軽さです。テレビの場合は電源投入後すぐにテレビ放送が見れます。すぐに見れるというのは当たり前のようですが、プロジェクターの場合、電源投入後は画面が暗く、明るさが安定するまでに1分以上かかるモデルも多いです(LEDやレーザー光源モデルであれば比較的早いですが、それでもテレビ並みとは程遠いですし、ハイエンドモデルになるので価格が…)。プロジェクターは朝の時間にちょっとニュースを…といったカジュアル視聴にはあまり向いていません。
また、テレビは当然ながらチューナー/スピーカーも内蔵していますので、テレビ放送を見るのに別の機器が不要です。プロジェクターはチューナー/スピーカーがないので別途レコーダーやスピーカーなどが必須です。
※ホームシアターを導入するならスピーカーは追加するでしょうからあまり気にする必要はないと思いますが…
また、テレビは明るい環境でも視聴が可能です。一方、プロジェクターは暗室で見ることが前提なので、明るい日中はカーテンを閉めるなどの対応が必要です。
3,000ルーメン以上のモデルなら明るくてもある程度見えると思いますが、自発光のテレビの見やすさにはやはり及ばないです。
また、最近の多くのテレビはほとんどの動画配信サービスに対応しているので、追加機器なしでそのまま配信サービスを見れるのがメリットです(一部のプロジェクターもAndroid OSを内蔵して、動画配信サービスを対応しているものもあります)。
テレビを無くして、プロジェクターをテレビ代わりに…というのはちょっと難しい、というのが個人的な感想です。
プロジェクターはあくまで大画面で腰を据えて見る…という使い方に向いています。
そこで、プロジェクターのデメリットを解消する方法として、テレビと併用するのがオススメです。
テレビ放送を視聴したいときはテレビを使い、気合を入れて大画面で視聴する場合のみスクリーンを下ろしてプロジェクターで投影する方法です。いいとこどりが可能ですが、もちろん費用は多めにかかります。
プロジェクターの設置
プロジェクターを常用しようとすると、基本的には天吊り設置が理想です。
スクリーンの反対側に棚を作ったり、使う度にテーブル置きをするなどの方法もありますが、利便性や見た目はいまいちなので、注文住宅でプロジェクターを導入するのであれば間違いなく天吊りをオススメします。新築時なら天井補強や天井配線も安くできます(数千円で可能)。
天吊りのメリットは、やはり天井にプロジェクターが付いてしまうということ。特に、木質天井や現し梁などの天井にした場合は、余計に目立ってしまいます。
これがかなり存在感があります…(悪い意味で)。
特に性能のいいプロジェクターほどサイズが大きくなりますので、画質を重視すればするほどリビングで目立ちます。
こういうところを専用シアタールームでは気にしなくていいのがいいわね。
プロジェクターの悪目立ちを避けるためには、プロジェクター部分を彫り込んだり、使うときだけ降りてくる昇降式といった方法があります。
(それでも、ある程度目立ってしまいます。昇降式の場合は枠が天井に付きます)
造作でプロジェクター収納を作ってしまうのも手だと思います。
棚の中に収納する場合は、吸排気に問題ないかの確認が必要です(プロジェクターはかなり熱を持ちます)。モデルによっては吸気・排気の方向が違います(前面吸気・側面排気のモデルもあれば、前面吸気・前面排気のモデルもあります)。
また、大画面で投影するには、スクリーンのサイズと投影距離が必要になります。
120インチのスクリーンだと、幅2657mm×高さ1495mmが必要です。これは投影部分=白い面のみのサイズですので、最低でも2800mm程度の幅が必要です。
さらに、120インチで投影しようとすると、スクリーンからプロジェクターまで最低でも3.67m必要になります(VPL-VW255の場合)。部屋の形状によってはこの投影距離が取れない場合もありますので、スクリーンの設置スペースだけでなく、プロジェクターとの距離についても注意が必要です。投影距離は、プロジェクターのレンズの設計によって変わるので、場合によっては投影距離が短いモデルから選定する必要も出てくるかもしれません。
サイズなどの決め方はシアターハウスのホームページがとても参考になります。
シアターハウスのホームページを見れば一通りの知識が入るはず。
どうしても、投影距離が取れない場合は、超短焦点型のプロジェクターというものもあります。
EPSONのEH-LS500Bであれば、スクリーン・もしくは壁から約48.7cmの距離で100インチでの投影が可能です。
さらに高額になりますが、SONYのVPL-VZ1000であればスクリーンから約16cmの至近距離で100インチ、約26cmの至近距離で120インチの4K映像を投写できます。
SONY ホーム用超短焦点プロジェクター VPL-VZ1000
投影距離のためにここまでお金をかけるなら、設計段階で工夫したほうが早そうです。
プロジェクタースクリーン
プロジェクター用のスクリーンには電動と手動がありますが、個人的には断然電動をオススメします。一度設定すれば、毎回同じ高さに降りてきますので、高さ調整が不要となります。
このひと手間が本当に面倒なの。
設置方法は天吊りが一般的です。必須ではありませんが、天井を彫り込んでおくと、収納時の見た目もよくなります。
電動スクリーンの場合は、天井にコンセントの設置(モデルによって左右の違いがありますので必ず確認)を忘れずに。
また、スクリーンの天吊りには天井補強も必要となりますので、設計段階で必ず伝えるようにしましょう。
なお、カジュアルに使いたいという場合は、専用のスクリーンではなく白い壁紙に投影するという方法もありです。壁紙に凹凸があると投影された映像がボケた感じになりますので、プロジェクターで投影するつもりなら壁紙はできるだけ凹凸がなく、純白に近いものにしておくといいと思います(プロジェクター用の壁紙というものも存在しますが、標準外になると思いますので、このあたりはお好みで…)。
テレビの設置
テレビについては、壁掛けもしくはテレビ台への設置が一般的です。
壁寄せスタンドもありますが、どうせ注文住宅にするのであれば壁掛けがオススメです。スッキリしますし、掃除もしやいです。
壁掛け金具はメーカー純正品もありますが、高価です。ネットショップで汎用品が数千円で購入可能ですので、こちらがオススメ。
壁掛けにする場合は、事前に壁面の補強と配管、コンセントとアンテナの位置の調整が必要ですので、設計段階でハウスメーカーに設置場所と設置計画を伝えておく必要があります。
プロジェクターとテレビの種類
現在ラインナップされているプロジェクターには、フルHD解像度、疑似4K対応解像度、ネイティブ4K解像度の3種類があります(8K対応もそのうち出るのだろうか…)。