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本記事では、HDMIで入力した映像とLEDテープライトのバックライト間接照明を同期させる、「HDMI Sync Box」について、半年ほど使用しましたのでレビューをお届けします。
「HDMI Sync Box」とは
「HDMI Sync Box」とは、映像にあわせて、テレビの裏に取り付けたLEDテープライトを発光させて、映像の迫力や臨場感、没入感を高めることが出来る機器
です。
言葉で説明するよりも動画をご覧いただいたほうが分かりやすいと思います。
HDMI Sync Box
その② pic.twitter.com/eQCH3jKkz0— kikorist@住友林業の3階建て (@kikorist2020) March 23, 2023
間接照明として点灯するだけでなく、映像と同期してバックライトの色が変化し、あたかも画面が広がったような効果が得られるというのがポイントです。
HDMI Sync BoxはPhilips Hueシリーズの1つとして登場しましたが、同じようなコンセプト・機能の機器が他社からも販売されています。
はボックス本体だけで34,800円、別売りのLEDテープライトが32,800円、その他Hue Bridgeが約8,000円と、合計8万円弱の費用がかかります。
なかなか高い…。
そのため、本記事ではPhilips hueとほぼ同等の他社製HDMI Sync Boxをレビューします。
正確には購入した商品はこちらではありませんが、ロゴ以外はほぼ同等です(おそらくメーカーは同じOEM)。
LEDテープもセットになって2万円弱!
Philipsの4分の1は安い…!
PhilipsはHDMI入力が4ポートあるなど差分もあるけどね。
HDMI Sync Boxの付属品
届いたHDMI Sync Boxがこちら。
付属品は以下の通りです。
シンプルな構成です。
「HDMI Sync Box」の仕組み
HDMI Sync Boxの仕組みと接続方法を解説します。
テレビや映像機器との接続方法
HDMI Sync Boxには、ACアダプタを接続するための電源コネクタ、HDMI入力×1、HDMI出力×1、LEDテープ出力用のUSB端子×2があります。
HDMI Sync Boxは、テレビのHDMI入力とHDMI出力のある機器(ブルーレイレコーダー、ゲーム機、Fire TV Stick、パソコン等)の間に挿入します。
HDMI Sync BoxのHDMI入力端子に入力した映像・音声は、そのままHDMI出力から出力されテレビに入力されます。この際HDMI Sync Boxは入力された映像がどのような映像なのか解析を行い、映像にあわせた色とタイミングで2つのUSB端子に繋いだLEDテープライトの点灯を制御します。
こうすることで、映像と同期したかのようにLEDテープライトの色が変化するわけです。
HDMI Sync Box
その③ pic.twitter.com/xZ0ExNioWy— kikorist@住友林業の3階建て (@kikorist2020) March 23, 2023
RGBのアドレッサブルLEDテープライトを使うことで、細かく色を制御しています。
HDMI Sync Boxの取り付け
取り付けは下記の図の通り。
kikorist邸では、リビングのテレビは壁掛けにしているので、HDMI Sync Boxの本体はテレビの裏に固定することにしました。固定には両面テープ付きの面ファスナーが便利です。
マジックテープなので、テレビから本体を外すのも固定するのも簡単。
LEDテープの裏面にはあらかじめ両面テープが貼られているので、テレビの外周部に貼り付けるだけ。コーナー部分は、付属しているガイド(こちらも両面テープ付き)を使うと綺麗に処理できます。
LEDテープは一定間隔でカットできるようになっているので、テレビの大きさにあわせてカットできます。
HDMI Sync Boxが自動的にLEDテープの長さにあわせて点灯をコントールしてくれるので、カットしたからといって点灯が不自然になることはありませんので、安心してください。
HDMI Sync Boxの操作
HDMI Sync Boxはスマホアプリから、ON/OFFやシーンコントロールが可能です。
使用するアプリは、「+Style」のアプリ。
+Styleアプリから機器の追加を選択することで、Wi-Fiへの接続とアプリとのペアリング可能です。
本来はスマートLED電球用のアプリですが、HDMI Sync Boxの操作も可能です。
ただし、HDMI Sync Boxの設定画面は英語表記。
国外向けの隠しモード的な扱いなのです。
映像同期モードのほか、音楽にあわせて色が変わるモード、炎やオーロラのように揺らぐモードなどがあります。
また、アレクサやGoogle Homeでの音声操作も可能です。
「アレクサ、テレビのバックライト(名前は自由に設定可能)を点けて」のような感じで操作ができます。
「HDMI Sync Box」のメリット
HDMI Sync Boxの最大のメリットは、迫力のある映像体験ができるというものです。
画面が広がったような効果が得られるので、ゲームや映画などをより大迫力で楽しむことができます。
特に動きの激しいアニメで効果的。
HDMI Sync Box
その② pic.twitter.com/eQCH3jKkz0— kikorist@住友林業の3階建て (@kikorist2020) March 23, 2023
HDMI Sync Box
その③ pic.twitter.com/xZ0ExNioWy— kikorist@住友林業の3階建て (@kikorist2020) March 23, 2023
また、ミュージックビデオやライブ映像などとも相性がいいと思います。
HDMI Sync Box
その⑤ pic.twitter.com/EFCUoO3qre— kikorist@住友林業の3階建て (@kikorist2020) March 23, 2023
もちろんOFFにすることもできるので、必要なときだけバックライトを点灯させることができます。
「HDMI Sync Box」の注意点
HDMI入力された映像しか解析・同期できない
HDMI Sync Boxには、その仕組み上、本体ボックスにHDMI入力された映像しか同期して点灯させることができません。
そのため、テレビ内蔵のテレビチューナーを使った映像や、テレビ内蔵の動画配信アプリ(Amazon Prime VideoやNetflix、Youtubeなど)は、映像の解析ができないので、LEDを同期させることができません。
テレビ放送の映像とバックライトを同期させたい場合は、ブルーレイレコーダーでテレビ放送を視聴する必要があります。
また、動画配信アプリの映像とバックライトを同期させたい場合は、同じくボックスのHDMI入力端子にFire TV Stickなどを接続して視聴する必要があります。
HDMI入力端子の数が1つ
HDMI Sync BoxにはHDMI入力端子が1つのみ。
そのため、複数の機器をHDMI Sync Boxに接続したい場合は、HDMIセレクター(HDMI切替器)と組み合わせて利用する必要があります。
ARC(eARC)に対応していない
最近のテレビは、「ARC」(Audio Return Channel)という機能に対応していますが、HDMI Sync BoxはARC(eARC)には対応していません。
ARC(eARC)は、テレビの音声をHDMIケーブルで接続したAVアンプやサウンドバーなどのオーディオ機器へ出力する機能です(ちなみに、ロスレス信号にも対応した上位規格がeARC(Enhanced Audio Return Channel))。
AVアンプやサウンドバーとテレビは、HDMIケーブルをテレビのHDMI「入力」端子に接続します。「入力」端子なので、音声や映像はオーディオ機器[HDMI出力端子]→テレビ[HDMI入力端子]の一方通行です。テレビの音声をオーディオ機器に出力させるためには、別途光ケーブルが必要でした。
しかし、テレビとオーディオ機器がARC機能に対応していれば、テレビのHDMI入力端子からオーディオ機器のHDMI出力端子へ音声信号を送ること(戻す=Return)が可能です。光ケーブルが不要で、HDMIケーブル一本で済むのがメリット。
現在販売されているテレビやオーディオ機器の大半はARCに対応していますが、HDMI Sync BoxはARCに対応していないため、AVアンプやサウンドバーを利用している場合は、従来通り光ケーブルでテレビとオーディオ機器を繋ぐ必要があります(そうしないとテレビの音声がAVアンプに繋げたスピーカーや|