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本記事では、住友林業の標準の換気システムと、オプションで選択できる第一種換気システムについて解説します。
住友林業の標準の24時間換気システムは?
第一種換気システムと第三種換気システムの違い
現在の住宅には戸建て・マンション問わず2時間に1回室内の空気を入れ替える「24時間換気システム」の設置が法令で義務付けられており、もちろん住友林業の注文住宅においても、24時間換気システムが標準で導入されています。
住宅用の24時間換気システムには、第一種換気システムと第三種換気システムがあり、それぞれメリットデメリットがあります。
第一種換気システムと第三種換気システムの違いは、吸気(=外の空気を室内に取り入れる)です。
第一種換気は、機械吸気を採用しているのに対し、第三種換気は自然吸気です。ちなみに排気(=室内の空気を外に排出する)は、第一種換気・第三種換気ともに機械排気です。
それぞれのデメリットは下記の通り。
- 空気の循環が安定している
- 熱交換器を利用できる
- 導入費用が高い
- 電気代が高い
- 導入費用が安い
- 電気代が安い
- 気密性が低いと換気が不十分になる
- 熱交換器を利用できない
24時間換気システムについては、こちらの記事で詳しくまとめています。
住友林業の標準の24時間換気システム
住友林業の標準の24時間換気システムは、建物の階数によって標準仕様が異なっています。
平屋・2階建ては第三種換気システムが標準で、3階建ては第一種換気システム(熱交換器なし)が標準です。
熱交換器付きの第一種換気システムを標準仕様にしている大手ハウスメーカーもありますので、それと比較すると住友林業の換気システムは正直物足りません。
断熱・気密に関しては徐々に住友林業も対応を強化しているので、住友林業でもいずれは熱交換器付きの第一種換気システムが標準になる可能性はあります。
第一種換気システムでも第三種換気システムでも標準はダクトレスですが、外壁に面していない部屋(kikorist邸では3階トイレやファミクロ)は外壁へダクトを繋げて換気を行っています。
住友林業では提案工事(=オプション)により熱交換器付きの第一種換気システムに変更が可能
住友林業では、平屋・2階建ては第三種換気システムが標準で、3階建ては第一種換気システム(熱交換器なし)が標準ですが、希望すれば第一種換気システム(熱交換器付き)に変更することができます。
その場合、標準の換気システムの価格がマイナスになり、第一種換気システムの費用がプラスになる形です。マイナスになる標準の換気システムの価格は、家の大きさ(=給排気口の数)によりますが、2024年に契約した施主の方の情報ではおおよそ20万円台とのことでした。
プラスになる費用は、メーカー・モデルや家の大きさによっても異なりますので、本記事の後半で実際に導入した住友林業にヒアリングした金額を紹介します。
kikorist邸の換気システム
私たちの住友林業の家は3階建てですので、機械吸気・機械排気の第一種換気システムです(熱交換器なし)。
今思えば、どうせ第一種が標準で入るのであれば、熱交換器付きのものに変更すればよかった…。
当時はあまり換気のことまで気が回らなかったんですよね。勉強不足…。
こちらは1階の寝室の図面ですが、吸気ファンと排気ファンが設置されていることが分かります。設置されています。
kikorist邸では、三菱電機製のパイプファンが使われており、住友林業の第一種換気システムでは三菱電機製が標準のようです。
換気口(吸気口・排気口)で注意しておきたいこと
標準の換気口(吸気口・排気口)のカラーはホワイトのみ
標準で採用されている三菱電機製の吸気口・排気口のパイプファンカバーのカラーバリエーションは白しかありません(後述するロスナイにはブラックあり)。
暗い壁紙を使っていると白の換気口が目立ってしまいますので、私はDIYで塗装しました。
基本的にアクセントクロスを使うような場所には換気口を設置しないようにしたいですね。
カバーは(フィルター交換のために)簡単に外せますので、モラモデル用のラッカースプレーを使って誰でも簡単に塗装ができます。
せっくなので、このあたりも塗装しよかな…🤔 pic.twitter.com/5Em5M8YvwH
— kikorist@住友林業の3階建て (@kikorist2020) March 11, 2022
スイッチなどに採用しているPanasonicのアドバンスシリーズのマットグレー近似色で塗りました。
ダークブラウンのクロスになじんでいい感じです。
換気口(吸気口・排気口)の位置に注意
換気口カバー(フード)は外壁側にも装着されるので、それなりに目立ちます。
換気口が家のファサード面(道路側から見える場所)に付かないようにすることが大切です。私たちも、雨どい、エアコン室外機、ガス/電気メーターに加えて換気口もファサード面に付かないよう十分注意しました。
設計担当が優秀であれば、何も言わずとも配慮してくれるはずですが、そうでないこともあるので注意。
設計担当任せにせず、自分たちでも必ず図面をチェックしてください。
住友林業の換気口(吸気口・排気口)のお手入れ/メンテナンス
ダクトレスの第一種・第三種換気は吸気口にフィルターが装着されており、掃除機などで定期的にフィルターについたホコリを掃除することが推奨されています。
フィルターの掃除タイミングの目安は、三菱電機では吸気口は2か月に1回以上、排気口は4か月に1回以上を推奨しています。
また、1年に1回のフィルター交換が推奨されています。
フィルターにホコリが詰まると、換気がうまく行えなくなり、室内の空気環境の悪化や住宅の寿命を縮める恐れもあるため、定期的にメンテナンスするようにしましょう。
kikorist邸の換気システムに対応するフィルターはこちら。
換気設備の型番で検索すれば、対応するフィルターが分かりますし、住友林業のアフターサポートに連絡すれば教えてくれます。
住友林業でオプションで採用できる第一種換気システムは?
上記の通り、住友林業では平屋・2階建ては第三種換気システムが標準で、3階建ては第一種換気システム(熱交換器なし)が標準ですが、提案工事(オプション)で、熱交換器付きの第一種換気システムを導入することも可能です。
ただし、24時間換気システムは住宅性能やメンテナンス、ダクトがある場合は施工内容も関わってきますので、何でも導入できるというわけではありません。また、導入できる設備は支店によって異なる場合があります。
下記では、実際に住友林業で導入事例がある第一種換気システムを紹介します。
- e-kikubari(アズビル)
- ロスナイ(三菱電機)
- 壁掛け熱交換気システムIAQ-V(Panasonic)
- エアテクト(Panasonic)
- ベンティエール(ダイキン)
e-kikubari(アズビル)
e-kikubariは、住友林業の全館空調システムを提供しているアズビル製のダクト式第一種換気システムです。
e-kikubariは住友林業の提携仕様となっているため、支店を問わず導入できるのがメリットです。また、電子式エアクリーナを採用しているので、空気清浄機能も付いています。
デメリットとしては、ダクト式かつ電子式エアクリーナのため他の設備と比較して高額であることがあげられます。
e-kikubariの費用は延べ床面積によって変わりますが、30坪強で120万円前後と聞いています。
正直なところ、換気システムに120万出すなら海外製食洗機とか他の設備に費用をかけるかな…。
冷暖房費で元取れなそうだし。
e-kikubariについては、こちらの記事でメリット/デメリットや費用を解説しています。
ロスナイ(三菱電機)
ロスナイは三菱電機の熱交換器付きの第一種換気システムです。
ダクト式とダクトレスの両方がラインナップされています。
ダクト式の場合は、換気口が小型で目立たないメリットがある一方費用が高額になり、ダクトレスの場合は費用はダクト式より抑えられますが、1つの機器で吸気・排気を行うために換気口の機器が大型になります。
ダクトレスタイプの大きさは522×245mm。
第三種換気用のパイプファンが170×170mmなので、横方向に3個分くらいの大きさ。
縦も少し大きい。
とはいえ、個人的には、設置場所を考える必要があるものの、コストの安いダクトレスはオススメです。
ロスナイのメリットは、ダクトレスで熱交換器付きの第一種換気システムだと思っているので。
また、ロスナイはダクトレス・ダクト式ともにホワイト以外にブラックがあるのもポイント。
ダクトレスのロスナイ自体は1万円台でネットで販売されています。住友林業で取り付ける場合はネット価格よりも高くなり、施工費も加わりますが、全部屋に付けても30万円程度と予想(1部屋に1つとは限らないので注意)。