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本記事では、住友林業から2022年に登場した新しい熱交換器付きの第一種換気システム「e-kikubari」について、メリット/デメリットと費用を解説します。
なお、24時間換気システムについてはこちらの記事でまとめています。
住友林業の標準の換気システムとe-kikubari以外に採用できる第一種換気システムはこちらの記事でまとめています。
e-kikubariとは?
「e-kikubari」とは、住友林業の全館空調システムを提供してるアズビルの製品で、2022年から住友林業で提案工事(=オプション)で採用できるようになった24時間換気システムです。
24時間換気システムには第一種換気システムから第三種換気システムまであります
が、e-kikubariはダクト式第一種換気システム(熱交換器あり)に該当します。
「ダクト式第一種換気システム(熱交換器あり)」と言われても全然分からない…。
順番に解説していきますね。
ダクト式とは
ダクト式というのは、家中にダクトを張り巡らせて換気を管理する方式です。
ダクト式はファンの空気を引っ張る力が強いため、家の隅々まで換気がしやすいというメリットがあります。また、各部屋の外壁に吸気口・排気口を設ける必要がないため、外の騒音が室内に入りにくいというメリットもあります。
一方、ダクト式は配管を天井や壁・床を通して各部屋に巡らせる必要があり、コストがかかります。
第一種換気システムとは
第一種換気システムとは、吸気・排気ともに機械で行う換気方法です。
吸気・排気ともにファンを使うために、空気の循環を管理する上では最も安定していると言えます。また、第一種換気システムでは、熱交換器を利用することが可能で、e-kikubariも熱交換器を搭載しています。
熱交換器とは
熱交換器は、吸気する空気と排気側の空気の熱を交換することで、屋外の空気の温度を室内に近付けて取り入れることができるというものです。
熱交換器を利用しない換気の場合、夏は屋外の暑い空気を取り込み室内の冷気を排気してしまいますが(冬は逆で屋外の冷たい空気を取り込み、室内の暖かい空気を排気してしまう)、熱交換器を利用することで、取り込む空気を室内の気温に近付けることが可能です。
e-kikubariのメリット
e-kukubariの特徴は、前述した第一種換気システムと熱交換器に加えて、電子式エアクリーナを搭載していること。
24時間換気システムには、各換気口にフィルターを装着していますが、e-kikubariの電子式エアクリーナはフィルターで除去できない微細な粉塵を除去できます。
e-kikubariはPM2.5を99%、浮遊ウイルスを99.99%以上除去する性能を有し、家全体をきれいな空気が循環します。
e-kikubariは分かりやすく言えば、空気清浄機能付きの換気システムです。
通常の空気清浄機は各部屋ごとに設置が必要ですが、e-kikubariの場合は換気システムを通して家中の空気を綺麗にしてくれるわけです。
他の標準外の第一種換気システムは、施工や躯体保障の関係から支店によって導入することが出来ない場合がありますが、e-kikubariは住友林業の公式の提携商品ですので、支店にかかわらず導入することが可能です。
e-kikubariのデメリット
デメリット①:導入費用が高い
e-kikubariの導入費用は約120万円。
e-kikubariはダクト式の第一種換気システムのため、家中にダクトを設置する必要があり、そのためダクトレスの換気システムはもちろん、ほかのダクト式換気システムと比較しても導入費用が高額になっています。
電子式エアクリーナを搭載していることも高額になっている理由のようです。
デメリット②:電気代が高い
続いて電気代。
e-kikubariの電気代は、カタログ値では3,093円/月となっています。
換気システムだけで月3,000円という費用は、ダクトレスの標準の第三種換気システム(同条件で1,000円/月以下)と比較して、電子式エアクリーナもあるとはいえかなり高額です。
しかも、2022年10月の東京電力の電気料金を元に計算しているので、電気料金が大幅に値上げされる今年の6月以降では、3割近く上昇すると思われます。
そうなると月4,000円近くになります。
導入費用も高く、ランニングコストも高いのはかなりのデメリット
と言えます。
デメリット③:定期的な有料メンテナンスが必要
e-kikubariは、3年に1回、専門業者による点検と電子式エアクリーナの集塵セルの交換、必要とされており、この費用は有料となります。
具体的な費用は不明ですが、出張料だけで最低2万円程度、そのほか技術料や機器代が発生するであろうことを考えると、安いとは言えません。
換気システムでは、定期的なフィルター交換などがメンテナンスが必要ですが、ほとんど場合は施主で行うことが可能です。
3年に1回専門業者による有料点検が必要というe-kikubariはメンテナンスコストが高く、大きなデメリットと言えそうです。
e-kikubariの導入費用・金額
住友林業の営業担当に確認したところ、e-kikubariの導入費用は30坪強の2階建てで税別120万円前後(2023年3月の場合)とのことです。
ダクトレスの第一種換気システムであれば20~30万円で済むため、e-kikubariはかなり高額だと言わざるを得ません。
そのため、他の第一種換気システムを導入する施主も多いようです。
住友林業で採用実績のある第一種換気システムはこちらの記事でまとめています。
私の営業担当はダクト式ならPanasonicのエアテクトやスティーベルをオススメしているそうです。
いずれもe-kikubariよりも安いとのことで、参考にしてみてください。
本記事のまとめ
本記事では、住友林業で採用できるe-kikubariについて解説しました。
まとめると下記の通りとなります。
電子式エアクリーナに魅力を感じる場合は、e-kikubariが選択肢になります
が、個人的には費用などを考えると他の換気システムのほうが…と考えます。
費用と性能のバランスに優れたダクトレスの第一種換気システムがオススメ。
参考になれば幸いです。
既に完成してwer内覧会している方のブログは特に参考になるはず。