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本記事では、住友林業で選択できるトクラスのキッチンの2024年の最新仕様についてまとめています。
2023年5月に住友林業の標準仕様キッチンの1つ、トクラスのキッチンが大幅に変更になりました。
住友林業仕様キッチンのベースとなるモデルが、ベリーからコラージアになりました。
ベリーが廃番になったことに伴い、後継のコラージアに。
以前のベリーと比較してよりスタイリッシュなデザイン・面材のカラバリになったほか、ミーレ製の食洗器が正式に導入できるようになったこと、II型キッチン選択できるようになったこと、奥行65cmのカップボードが選択できるようになったことが大きな違いです。
これまでは、トクラスのキッチンではなく住友林業仕様ではなくオープン仕様にしたり、施主支給するなどイレギュラーな方法しかなく、ミーレを導入したい場合は高価なキッチンハウスのキッチンを選択することが一般的でした。
また、II型キッチン(トクラスのカタログではセパレート型と呼称)を希望する場合も、キッチンハウスのデュエを選択する必要がありました。
今回の商品改定で、トクラスでも正式にカタログ仕様として導入できるようになったことで、キッチン本体のコストを抑えつつミーレ製食洗器やII型キッチンを導入することが可能になった点は歓迎したいと思います。
トクラスは住友林業の資本が入っているからか、今回の改定はかなり力が入っていますね!
新たにオープンした駒沢第二展示場にもこの新しいトクラスのキッチンが導入されています(カラーは特注ですが)。
以前のトクラスの仕様はこちらの記事でまとめています。
住友林業で選べるキッチンの種類
住友林業で標準で選択できるキッチンは、クリナップ、LIXIL、トクラスの3メーカーです。これらのキッチンメーカーであれば、どのメーカーを選択しても差額はありません(ただし各キッチンメーカーによって追加のオプション金額は異なります)。
加えて、差額を支払うことで選択できる提案仕様のキッチンとして、永大産業、Panasonic、キッチンハウスがあります。
なお、住友林業では、標準で付いており、追加で費用がかからない仕様を「推奨仕様」と言い、標準から変更した仕様を「提案仕様」と言います。
他メーカーでの標準=推奨、オプション=提案と理解してください。
提案仕様には基本的にグレードアップ変更や追加などの差額負担が発生するものが多いですが、中には差額無しで変更できるものや、推奨から減額するような内容も含まれます。
まずどのメーカーのキッチンを選ぶか選択した上で、各キッチンに用意されているオプション(例えば、標準では浅型の食洗器を深型に変更するなど)を選択していく形になります。
各キッチンメーカーはワークトップやシンク、レンジフード、デザインなどで特徴がありますので、好みのメーカーを選んでみてください。
標準キッチンの横並び比較と選び方はこちらの記事でまとめています。
キッチンの形状は、キッチンハウスを除くと壁付けI型キッチンが標準で、アイランドやペニンシュラにすると増額になります(ダイニング側の面材が増えるため)。もちろん、キッチンのダイニング側に収納を追加する場合も、オプションです。
キッチンのレイアウトの違いと特徴については、こちらの記事で分かりやすくまとめています。
トクラスのキッチンの特徴
そもそも住宅をゼロから検討中の方は、トクラスというメーカーの名前に馴染みがないと思います。
私たちもそうでした…。初耳。
トクラスは楽器で有名なヤマハの住宅設備部門が独立した会社です。旧来は「ヤマハリビングテック株式会社」とヤマハの名前を冠していましたが、2013年にトクラス株式会社に社名変更しました。
トクラスの特徴は、人造大理石と楽器で培った塗装技術。
トクラス(旧ヤマハリビングテック)は1976年に国産初の人造大理石を発売した会社で、それ以来一貫して人造大理石の品質と生産技術にはこだわってきた会社です。
トクラスの人造大理石には、他のメーカーにはない美しさと耐久性を備えており、住友林業のトクラスキッチンで標準で選択できるテノールカウンターの美しさは必見です。
また、トクラスのキッチンは従来からハイバックカウンター(キッチンのダイニング側を壁や収納で手元を隠せるようにすること)に強いため、対面壁付けキッチンやハイバックカウンターを設けたい場合に最適です。
楽器のヤマハの住宅設備部門という会社の沿革からも分かる通り、楽器で培った塗装技術はキッチンの面材でも活かされています。
他メーカーがメラミン化粧板が標準仕様ですが、トクラスでは天然木塗装扉や塗装扉が標準で選択可能です。
框扉が標準で選べるのは嬉しい!!!
天然木の本物の質感や塗装された面材は、シート系の面材とは明らかに異なる「本物感」があります。
トクラスのキッチンは、品質・デザインの両面で非常に魅力的なキッチンとなっています。
とはいえ、クリナップのステンレスやLIXILのセラミックも同じくらい魅力的だし、PanasonicのトリプルワイドIHやキッチンハウスのデザイン性…。
住友林業のキッチンは沼よ…。
住友林業のキッチンは、人造大理石ならトクラス、ステンレスならクリナップ、そしてセラミックトップならLIXILとしっかり各社の得意分野のワークトップで住み分けがされているので、非常に分かりやすいです。
住友林業で選択できるトクラスのキッチンの仕様詳細
ワークトップ
ワークトップはテノールカウンターとグラーナカウンターが推奨(=標準)で選択可能。
テノールカウンターのほうが高級感がありますが、カウンター形状によってはグラーナカウンターしか選択できない場合がありますので注意が必要です。
具体的にはハイバックカウンターの高さ170mmまたはII型キッチンを希望する場合は、グラーナカウンターのみとなります。
ちなみに、キッチンコンセントも標準で付きます。
駒沢第二展示場で実物を見ましたが、カッコ良かったです。
シンク
シンクは新しく登場したスムースワークシンクが標準となりました。
作業スペースを拡大できたり、かなり使いやすそうなシンクです。
従来からある奥までシンクやH2シンクも継続して選択可能です(提案仕様ですが差額はないはず)。
キャビネット
トクラスのキッチンは、キャビネットも使いやすそうです。
シンク下は、右側だけに中段にドロワーがあることで、背の高いものと低いものを効率的に収納できるようになっています。
コンロ下キャビネットも鍋・フライパン類を立てて収納できるようになっているのが便利。
これはうちでも収納方法で、取り出しやすくてとっても便利。
うちは山崎実業のスタンドを使っていますが、それが標準でできるのが凄い!
加熱調理機
加熱調理機は、IH、ガスコンロのほか、ビルトインガスオーブンも選択可能。
ガスコンロはデリシアやグリルレスなども選択可能です。
レンジフード
レンジフードは、推奨仕様のフードに加えて、オイルスマッシャーレンジフードが提案仕様として選択できるようになりました。
一方で、以前はあったサイクロンフードはカタログから消滅。
多分デザインがイケてなかったからだと思う…。
代替がオイルスマッシャーかな。
食洗器
食洗器は、リンナイの浅型が推奨仕様。提案仕様として、Panasonicの深型とミーレの食洗器が選択できます。
カタログには45cmのみの記載ですが、60cmも住友林業仕様で選択できるとのこと。
予算次第ですが、優先的に検討することをオススメしたいオプションです。
扉のカラー
トクラスでは、住友林業限定の内装色のほか、推奨(=標準)で塗装扉や天然木扉が選択可能です。
天然木・框使用が標準で選べるのは本当に凄い。
カップボード
住友林業をはじめ、注文住宅ではほとんどの場合カップボードは標準仕様には含まれません。
手持ちのカップボードがある方もいらっしゃいますので…。
とはいえ、ほとんどの人はカップボードもセットにしている気もするけど。
トクラスでもカップボードがラインナップされていますが、住友林業クレストのカップボードを選ぶことも可能です。
これまで奥行45cmしかありませんが、奥行65cmも選択できるようになりました。
オススメは断然65cm。
45cmと比較して収納力がほぼ2倍になります。
トクラスのキッチンのメリット
トクラスのキッチンのメリットは、何と言っても品質の高い人造大理石のカウンターとシンク、そして天然木の塗装扉が標準で選択可能である点です。
機能性とデザインが高度な次元で両立しているのが、トクラスのキッチンのメリットと言えます。
また、今回の商品改良でミーレ製食洗器やII型キッチンが選択できるようになった点もポイントです。