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本記事では、玄関ドアに後付けできる人気のスマートロックである、Switchbotスマートロック、Qrio Lock Q-SL2、SADIOT LOCK 2、セサミ5を徹底比較し、おすすめのスマートロックについてまとめてみました。
スマートロックとは?
スマートロックとは、スマホなどのデバイスで、自宅やオフィスのドアの解錠や施錠ができるシステムのことを指します。スマホアプリだけでドアの開閉ができるので、鍵を持ち歩く必要がなく、建物への出入りがスムーズにできるようになります。
スマートロックは、玄関ドアに取り付ける通信機能を持った本体機器と、通信操作を行うスマホの専用アプリを連動させることで動作します。スマホの専用アプリからBluetoothを経由して指示を送り、ドア側に取り付けた本体機器が鍵の開閉を自動で行う仕組みです。
また、アプリだけでなく、対応する周辺機器と組み合わせれば、カードや指紋認証、暗証番号で解錠することもできます。
Wi-Fiに対応させるための別売りのハブと組み合わせれば、Bluetoothの届かない離れた場所や外出先からも解錠することも可能。
また、ほとんどのスマートロックがオートロックに対応していますので、自宅のセキュリティを向上させたい場合にも有効です。
ちなみに、LIXILやYKK APなどの住宅設備メーカーの電気錠・電池錠にもオートロック機能があり、kikorist邸が採用したLIXILの電気錠にもオートロック機能が付いていますが、あえて設定していません。
アプリで合鍵のシェアなども出来るので、実家の両親に合鍵をシェアしておくことも可能です。
オフィス向けのスマートロックはシリンダーごと交換して取り付けるような大掛かりなものもありますが、家庭用には両面テープでドアに後付けできるタイプが主流で、本記事で紹介するスマートロックは全て後付け式。
また、本記事で紹介するスマートロックはドア側が電気錠・電子錠であっても併用することが可能です。
ちなみに、LIXIL(FamiLock)やYKK AP(スマートコントロールキー)にもスマホに連動したロックがありますが、当時検討していたLIXILのドアの場合、かなり高額なオプション(通常の電気錠との差額は約27万円)になることから注文住宅打ち合わせ時に諦めた経緯があります。
なお、仮に住設メーカーのドアにスマートロック機能があっても、後付けスマートロックはアップデートで利便性が向上したり、新製品への入れ替えが容易であること、汎用的なNFCカードが使えたり、指紋・暗証番号での解錠や、カードの登録数が多かったりといった点で、後付けスマートロックには大きなメリットがあります。
おすすめのスマートロック選びのポイント
スマートロックを検討する際に、確認すべきポイントは下記の通りです。
- 取り付け可否
- スマホアプリ以外の解錠方法
- ハンズフリー解錠
- オートロックの方式
- ツインロック(1ドア2ロック)対応
- 電池持ち/電池残量通知
対応ドア
物理的にスマートロックが自宅のドアに適合するかは最も大事…というか、スマートロック選びの大前提になります。
多くのスマートロックは、つまんで回すタイプのサムターンを想定しています。
その上で、サムターンの太さや高さにあわせて取り付けを調整できるような仕組みになっています。各メーカーが取り付けることができるサムターンのサイズ・形状や、取り付けに必要なスペースを公開していますので、事前に取り付け可能か確認してから購入してください。
また、メーカーによっては標準のサムターンアダプタでは対応できない、特殊な形状のサムターンのために専用アダプターを販売している場合もあります。
スマホアプリ以外の解錠方法
スマートロックは基本的にスマホアプリで設定・操作するようになっています。
ただ、施錠解錠する際、毎回アプリをいちいち開くのは面倒です。また、スマホのバッテリー切れや故障/紛失/盗難などのリスクもあります。
そこで、スマホアプリ以外にどういった施錠・解錠方法があるのか確認しておきます。
暗証番号(キーパッド)
玄関ドアの外側にキーパッドを取り付けることにより、暗証番号の入力で解錠できるようになります。
指紋認証
暗証番号の入力も不要で、登録した指紋でドアロックを解錠できるようになります。
暗証番号を忘れる心配もないし、子供でも安心。
NFCタグ
NFCタグとは、NFCという通信技術規格を使用した非接触のICチップを埋め込んだタグで、円形のシールになっています。
スマホアプリを使って動作指示を書き込んだNFCタグにスマホをかざすと、スマホアプリの操作などを自動実行することができます。
専用物理キー
車のスマートキーのように、スマートロック専用の物理キーが用意されているモデルもあります。
スマホをまだ持たせたくない子供や、スマホが苦手な高齢者にはこうした物理キーを持たせたいという場合もあります。
なお、カードキーでもスマホが不要なのは同様。専用物理キーよりもカードキーのほうが安く(1枚あたり200円ほど)、初期費用や紛失時のコストが少ないので、カードキーで問題ないならカードキーのほうがいいでしょう。
カードキー
FelicaやNFCを内蔵したカードをキーパッドなどにタッチすることで解錠できるようになります。
NFCタグ内蔵カードはMIFARE(マイフェア)という社員証などでよく使われる規格に対応したカードが利用できます。
安価な汎用カードが使えることに加え、財布などに収納しやすいのもポイントです。
AppleWatch
スマートロックによってはAppleWatchの操作で施錠解錠が可能です。
スマートフォンを取り出すことなく操作できるので、AppleWatchユーザーにとっては便利な機能です。
ハンズフリー解錠
スマートロックの中には、アプリ操作やカードキーなどのタッチも不要で、スマホを持ってドアに近づくだけでドアが解錠されるハンズフリー解錠に対応しているモデルがあります。
Qrio Lockを例に出すと、スマホアプリがGPSで位置情報を取得し、登録した自宅に到着するとQrio Lockが自動で解錠するという仕組みです。
スマホを持ってさえいれば解錠できるので、便利な機能です。
ただし、口コミを見ているとバックグラウンドでの位置情報取得や、電波強度の問題など、安定して動作しないことも多いようです。
あまり期待しすぎないほうがいいかも…。
オートロックの方式
ほとんどのスマートロックにはオートロック機能が搭載されていますが、オートロックの方式には、センサー式とタイマー式の2種類あります。
センサー式は、マグネットセンサーやジャイロセンサー(加速度センサー)を用いて、ドアが開いた状態から閉まったことを検知してロックをする方式です。閉まったことを検知した上で確実に施錠ができる点が特徴です(ドアが閉まったあと何秒後に施錠するかはアプリから設定可能)。
タイマー式は、ドアが解錠されてから一定時間経過後に施錠するというものです。タイマー式の場合は、仮にドアが開いたままの状態であっても設定した時間が経過したら施錠してしまうことがあります。
オートロックの方式は、センサー式のほうがタイマー式より優れていると言えます。
ツインロック(1ドア2ロック)対応
1つのドアに2つ鍵がついているのがツインロック(ダブルロック/1ドア2ロック)です。
どのスマートロックもツインロックには対応していますが、ツインロック専用モードがあるかどうかで利便性が変わります。
ツインロックの場合は、スマートロック機器を2つ取り付ける必要があります。このとき、2つのロックを1つのロックのように扱えるのがツインロック専用モードです。
ツインロック専用モードがない場合は、2台個別に施錠解錠の操作をしたり、アプリのショートカットで2台同時に操作するなどの工夫が必要です(参考:Sesame公式ブログ)。
電池持ち/電池残量通知
スマートロックはほぼ全てのモデルがCR123Aという電池を2本使用しています。
CR123Aは単3乾電池などと違い、コンビニや百均などではなかなか売っていないので、Amazonなどで入手するのがオススメです。
電池持ちは、ランニングコストに効いてきますが、1日何回ドアを開閉するかによって消費電力が変わるため、参考程度にするのが良いかと思います(Sesame 5は他より長い1年以上の電池持ちを謳っていますが想定開閉回数の記載がありません)。
なお、Qrio Lockは2本の電池で動作が可能ですが、予備用としてもう2本、合計4本の電池をセットできます。万が一、メインの電池が切れた際も、予備用で動作するので安心です。 とはいえ、ほぼ全てのスマートロックには電池残量が少なくなったらアプリで通知してくれる電池残量通知機能がありますので、電池持ちについてはそれほど心配する必要はないと思います。
おすすめのスマートロックの比較
上記のポイントを踏まえて、人気のあるスマートロックを比較してみました。 比較したのは、Switchbotスマートロック、Qrio Lock Q-SL2、SADIOT LOCK 2、セサミ5です。