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我が家の中で入居開始以来「神家電」扱いされているのが、LIXILのキッチンに導入したミーレ社製の食洗器です。

X(旧Twitter)やInstagramでも人気の海外メーカー製食洗器。私たちが採用したミーレのほか、BOCH(ボッシュ)やAEGやGAGGENAU(ガゲナウ)といったメーカーがあります。

海外と言いつつこれらは全部ドイツのメーカー。

ドイツの家電は世界イチィィィ!!!
本記事ではミーレ製食洗器のモデルごとの違いと、どんな点が神家電なのか、2年間使い倒してみたので、各機能を詳しくレビューをします。

機能はいっぱいついてるけど、実際はほとんど使ってないんですよね…。
ミーレ製食洗器のモデルの違い
ミーレの食洗器は45cmと60cm幅があり、それぞれ複数のモデルがありますが、ここでは収納力の高さで人気の60cm幅を例に説明します。
ミーレのモデルごとの主な違いは、面材のタイプ、操作パネルの色、機能です(他にも操作パネルがボタン式かタッチ式かなどありますが…)。
ミーレの型番ルール
ミーレの型番は、以下のような表記になっています。

最初のGと数字のあとのCは各モデルで共通のため無視してOK。
型番の数字はグレード
Gの後ろの4桁の数字がグレードを示し、基本的に数字が大きいほうが上位モデル。同じ数字のモデルであれば、対応している機能は同じと考えてください。
ちなみに、5000番台が45cm幅モデル、7000番台が60cn幅モデルですが、例外的にG5214Cだけは60cm幅モデルです。
グレードごとの機能の違いは、庫内ライト、ネットワーク対応(アプリ操作)、洗浄モードの数、バスケットの形状、グラスホルダー/カップラックの数といった点です。
モデル別の主な機能の違いは、下で表でまとめています。

60cmモデルは全てオートオープンに対応。洗浄が終わると自動的にドアが開き、水蒸気を逃がしながら余熱で乾燥させます。

型番のCの後ろはドア面材の取り付け方法
Cの後ろの「SCi」の部分がドア面材の取り付け方法を示しています。

「SCi」はドア材取り付け専用タイプで、キッチンと同じ面材をミーレ食洗器のドアに取り付けることができます(ただし、ドア面材はキッチンメーカーから購入する必要があるため2~3万円程度追加費用がかかります)。
「SCVi」はオールドア材取付専用タイプで、操作パネルがドア正面ではなく天面にあるため、よりスッキリしたデザインになります。
「SCU」は標準ドア装備タイプで、ドア面材はホワイトになります。ホワイトカラーのキッチンはSCUタイプで問題ありませんが、それ以外の色のキッチンでは浮いてしまいます。「SCU」は最上位モデルには用意されていません。
AutoDos(自動洗剤投入機能)
末尾のAutoDosは自動洗剤投入機能対応を示しています。同じグレードで、AutoDos対応/非対応に分かれていることはなく、ミドルグレード(G7314C)以上は全てのモデルでAutoDosに対応しています。

自動投入に対応した洗剤は、ミーレ専用のPowerDisのみで汎用の粉末洗剤やタブレットは自動投入用洗剤は使用できません。
PowerDiskは1,980円/個で約20回の洗浄が可能(6個セットの場合は1,796円/個)。
1日1回使用することを考えると、約100円/日でコスパは結構悪いです。

しかも今のところ、PowerDiskはAmazonや楽天で販売されておらず、ミーレオンラインショップでしか買えない…。

Panasonicの引き出し式のように、汎用の食器洗剤が使えるといいんだけど…。
AutoDos対応モデルでも、粉末洗剤やタブレットを都度投入しての洗浄は可能です。PowerDiskしか使えないということはないので安心してください。
操作パネルのカラーバリエーション
同じ型番の食洗機にも、複数の操作パネルのカラーバリエーションがあり、カラーバリエーションによって価格も異なります。

操作パネルのカラーには、ホワイト、ブラウン、ステンレスがあり、ステンレスだけ少し高額。
最上位モデルにはブラックもあります。
操作方法は、ボタン式とタッチ式があります。

ミーレ食洗器のモデル別比較表
現状7モデルあるグレードを整理すると下記のようになります。
上位モデルと下位モデルの主な違いは、デザインを除けば、AutoDos(自動洗剤投入機能)、庫内ライト、ネットワーク(アプリ)対応、洗浄プログラムの数、バスケットです。
モデル | G5214C | G7104C | G7314C | G7364C | G7514C | G7914C | G7964C |
グレード | ベーシック グレード | エントリー グレード | ミドル グレード | ミドル グレード | ハイグレード | ハイグレード | ハイグレード |
ドア面材 | SCU | SCU SCi | SCU SCi | SCVi | SCi | SCi | SCVi |
AutoDos | 非対応 | 非対応 | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 |
操作パネル色 | ステンレス | ステンレス ホワイト ブラウン ※SCUはホワイトのみ | ステンレス ホワイト ※SCUはホワイトのみ | ドア天面 | ブラック | ブラック | ドア天面 |
オートオープン | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 | |
庫内ライト | – | – | – | – | BrilliantLight | BrilliantLight | BrilliantLight |
ネットワーク対応 | – | – | Miele@home | Miele@home | Miele@home | Miele@home | Miele@home |
洗浄プログラム数 | 5 | 8 | 10 | 10 | 12 | 12 | 12 |
洗浄プログラム | QuickPowerWash ECO 自動45-65℃ インテンシブ75 ℃ ジェントル45 ℃ | QuickPowerWash ECO 自動45-65℃ インテンシブ75 ℃ ジェントル45 ℃ PowerWash60℃ エクストラクワイエット 40 dB(A) 庫内洗浄 | QuickPowerWash ECO 自動45-65℃ インテンシブ75 ℃ ジェントル45 ℃ PowerWash60℃ エクストラクワイエット 40 dB(A) 庫内洗浄 高温洗浄・すすぎ ソーラーセーブ | QuickPowerWash ECO 自動45-65℃ インテンシブ75 ℃ ジェントル45 ℃ PowerWash60℃ エクストラクワイエット 40 dB(A) 庫内洗浄 高温洗浄・すすぎ ソーラーセーブ | QuickPowerWash ECO 自動45-65℃ インテンシブ75 ℃ ジェントル45 ℃ PowerWash60℃ 庫内洗浄 高温洗浄・すすぎ ソーラーセーブ パスタ/パエリア ボトムソロ 65 ℃ ビールジョッキ | QuickPowerWash ECO 自動45-65℃ インテンシブ75 ℃ ジェントル45 ℃ PowerWash60℃ 庫内洗浄 高温洗浄・すすぎ ソーラーセーブ パスタ/パエリア ボトムソロ 65 ℃ ビールジョッキ | QuickPowerWash ECO 自動45-65℃ インテンシブ75 ℃ ジェントル45 ℃ PowerWash60℃ 庫内洗浄 高温洗浄・すすぎ ソーラーセーブ パスタ/パエリア ボトムソロ 65 ℃ ビールジョッキ |
バスケット | Comfort C | ExtraComfort C | ExtraComfort C | ExtraComfort C | MaxiComfort C | MaxiComfort C | MaxiComfort C |
グラスホルダー | 0 | 2 | 0 | 2 | 4 | 4 | 4 |
カップラック | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 |
価格 | 374,000円 | 429,000円~ 462,000円 | 484,000円~ 517,000円 | 528,000円 | 594,000円 | 759,000円 | 858,000円 |
ミーレ食洗器のプログラムの違い
ミーレ製食洗器の各プログラムの違いは下記の通りです。
予備洗い | 本洗い | 中間すすぎ | 最終すすぎ | 乾燥 | |
---|---|---|---|---|---|
ECO | × | 54℃ | ○ | 44℃ | ○ |
自動45-65℃ | 自動 | ○ | ○ | 55-70℃ | ○ |
ジェントル45℃ | ○ | 45℃ | ○ | 55-70℃ | ○ |
エクストラクワイエット | × | 55℃ | ○ | 55-70℃ | ○ |
QuickPowerWash | × | 65℃ | ○ | 65℃ | ○ |
高温洗浄・すすぎ | × | 70℃ | ○ | 75℃ | ○ |
インテンシブ75℃ | ○ | 75℃ | ○ | 55-70℃ | ○ |
PowerWash60℃ | ○ | 60℃ | ○ | 55-70℃ | ○ |
ソーラーセーブ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
ボトムソロ 65 ℃ | ○ | 65℃ | ○ | 55-70℃ | ○ |
パスタ/パエリア | ○ | 75℃ | ○ | 55-70℃ | ○ |
ビールジョッキ | × | 45℃ | ○ | 56℃ | × |
庫内洗浄 | × | 75℃ | ○ | 70℃ | ○ |
これだけ見ると、「インテンシブ75℃」と「パスタ/パエリア」の違いが分かりにくいですが、洗浄時間やそれに伴う電力量などが微妙に異なります(詳しくはマニュアルをご確認ください…)。

洗浄プログラムは、個人的には「自動45-65℃」「インテンシブ75℃」「庫内洗浄」の3つで十分だと思います。

あとは使ったことないけど、自動プログラムでは3時間のところが、約1時間で洗浄が完了するQuickPowerWashは時短したいときのためにあってもいいかもしれない。
ミーレ食洗器のバスケットの違い
ミーレ食器洗い機のカトラリートレイ&バスケットの種類は、「Comfort C」「ExtraComfort C」「MaxiComfort C」の3種類があります。それぞれの違いを見ていきます。

「MaxiComfort C」>「ExtraComfort C」>「Comfort C」の順に収納力・カスタマイズ性に優れます。
ミーレやボッシュのバスケットは、バスケットの調整用パーツに色が付いているのですが、上位のバスケットほど調整できる部分が多いので、色のついたパーツが増えます。


ミーレの場合は黄色で、ボッシュの場合は赤。
こんな形で、バスケットの形状や高さを変化させることができます。




このように、洗うものにあわせて3段あるバスケットをカスタマイズできるため非常に便利です。
「Comfort C」バスケット
「Comfort C」バスケットはG 5214 C専用のバスケットで一番シンプルなタイプです。

カップラックはありますが、最上段の箸ホルダー、2段目のボウルラックや3段目のグラスホルダーはありません。

カップラックは、コーヒーカップなどを2段に設置できるもので、我が家でもよく使っています。
「ExtraComfort C」バスケット
「ExtraComfort C」バスケットはミドルグレードまでの食洗器で広く採用されているバスケットです。最上段の3D MultiFlexトレイには長さ調整可能な箸ホルダー、2段目のバスケットにはヒンジ付きのボウルラックが付きます。

ボウルラックはその名の通り、ボウルなどを立てることができるガイドです。ちょっと分かりにくいですが、ボウルラックを起こす前と起こした後で比較してみます。


ガイドがあることで、ボウルを立てて収納することができるので、より効率的に食器を収納できます。

我が家では常にボウルラックを立てて使用しています。
最下段の3段目にはワイングラスなどを逆向きに固定できるグラスホルダーが追加されます。

「MaxiComfort C」バスケット
「MaxiComfort C」バスケットは、「ExtraComfort C」からの最下段のグラスホルダーとボトルホルダーを増やしたバスケットです。

「MaxiComfort C」バスケットと「ExtraComfort C」バスケットの違いは、最下段のグラスホルダーとボトルホルダーの数のみです(実用に関係ない点では2段目のハンドルにステンレスプレートが付きます)。
ワイングラスを大量に使うことがなければ、「MaxiComfort C」バスケットと「ExtraComfort C」バスケットの違いはあまり気にする必要はないでしょう。
BrilliantLightやMiele@homeはなくても困らない
庫内ライトのBrilliantLightはキッチンの照明が付いていればなくても問題なく、アプリ(Miele@home)についても個人的には必要性を感じていません。

タイマー動作は食洗器の本体パネルのみで設定可能です。
洗浄プログラムもミドルグレードの10個で十分と感じていますので、機能的にはミドルグレードで十分、ハイグレードは操作パネルなどのデザインでの違いが大きいと感じます。
我が家の食洗器=G7314C SCi AutoDos
我が家の食洗器は、G7314C SCi AutoDosのステンレスモデル。7314はミドルグレードのモデルで、SCi=ドア材取付専用タイプです。操作パネルのカラーはステンレスです。

G7314C SCi AutoDos(ステンレスパネル)の定価は517,000円(税込)。ただし、住友林業の見積上はカップボードを含むキッチン一式で1,752,710円(税別・きこりん税別)という形になっているため、食洗器単体の価格は不明です。

G7314C SCi AutoDosの洗浄モードは10個もありますが、実際使っているのは、自動(AUTO)45-65℃、インテンシブ75 ℃、庫内洗浄の3つのみ。
QuickPowerWash、ECO、自動、インテンシブ75 ℃、ジェントル45 ℃、PowerWash、エクストラクワイエット 40 dB(A)、庫内洗浄、高温洗浄・すすぎ、ソーラーセーブ
基本は自動(AUTO)45-65℃で使用しています。ミーレ社製食洗器にはEcoPower(エコパワー)テクノロジーという機能が搭載されており、食器の量を計算して最適な水量・洗浄時間で動作するため、大半は自動(AUTO)45-65℃で問題ありません。
インテンシブ75 ℃高温で洗浄するモードで、油多めの鍋やホットプレートのグリルなどを洗う際に使用します。
庫内洗浄は、食器を入れず、その名の通り洗浄剤を入れて庫内を洗浄するモード。
ミーレの通常運転では、予洗いをした上で本洗いをするという流れですが、庫内洗浄モードでは予洗いを飛ばしていきなり本洗浄してくれます(予洗いありだと、洗浄剤が予洗いで排出されてしまうのです)。
洗浄剤には、ミーレ純正品もありますが、高いので市販のクエン酸粉末を使っています。


クエン酸は純正の洗浄剤にも含まれている成分で、クエン酸粉末でも水垢の除去には大きな効果があります。

消臭や除菌もしたいのであれば純正洗浄剤がオススメ。
普段はクエン酸で、3か月1回は純正洗浄剤というように使い分けるといいですね。

ちなみに庫内洗浄は1か月に1回すればいいほう。
ミーレ製食洗器のお手入れ/メンテナンスの方法と頻度は?
1~2か月に1回ほどの頻度で、底部分にあるゴミ受け(フィルター)とスプレーアームを取り外してハブラシなどで洗浄しています(取扱説明書によるとスプレーアームは2~4か月に1回の洗浄を推奨、また50回の洗浄でフィルターチェックが点灯します)。

ミーレは高温で洗浄力も強いとはいえ、ディスポーザーのように食べ残しなどを粉砕してくれるわけではありません。ゴミ受けに通らないような食べ残しは、ゴミ受けに溜まることになります。そのまま洗浄していると食べ残しと一緒に食器類を洗浄することになり不衛生。そのため、定期的な清掃は必須です。

海外製食洗器=メンテナンスフリーではありません。
また、ミートソースやカレーといった油分が多く粘土の高い汚れが付着している場合は、スプレーアームやゴミ受けにこびりつきやすくなります。こういった汚れが付着した食器や鍋を洗った場合は、早めに清掃をするとよいでしょう。
手入れといえばこれくらいで、それほど頻繁な清掃が必要と言うわけではありません。
ミーレ製食洗器を採用して満足している点
ミーレ製食洗器G7314C SCi AutoDoを2年使い倒した感想は、「大満足」という言葉に尽きます。とにかく最高。
具体的に満足しているポイントは下記の通りです。
- 洗浄力の高さ
- 収納力(洗浄容量)の高さ
- 収納のしやすさ
- 耐久性(20年間テスト)
①洗浄力の高さ
ミーレをはじめとする海外製食洗器は、国産メーカー製食洗器と比較にならない洗浄力の高さが売りでありメリットです。
国産メーカー製食洗器は、高温洗浄といってもせいぜい50℃前後での洗浄ですが、ミーレは自動プログラムでも65℃、インテンシブプログラムを選択すれば最高75℃という高温で洗浄してくれます。高温だからこそ油汚れなどもしっかり洗浄することができます。
また、よく言われるように、国産メーカー製食洗器で必要な予洗いが海外製食洗器では不要です。カレーだろうがミートソースだろうが、焼肉をやったホットプレートだろうが、予洗いなしでも綺麗に洗ってくれます。

食後はそのまま食洗器に入れるだけ。これは本当に楽です!
ただし、我が家では食べ残しに限って予洗いをしています。これは洗浄力の問題ではなく、食べ残しがあると頻繁にフィルター掃除をしなくてはならなくなるため。
前述の通り、海外製食洗器はディスポーザーではないため、食べ残しなどはそのまま食洗器底面のフィルターに残ることになります。

フィルター掃除と予洗いどっちを取るかという話で、我が家は予洗いを選択。
②収納力(洗浄容量)の高さ
60cm幅のミーレ製食洗器の収納力は抜群です。
公式のスペックによればミーレ食洗器の60cm幅は、12人分72点(JEMA規格)が洗浄可能です。国産の引き出し式の場合は、浅型で40点、深型で47点ですので(リンナイの場合)、スペック上でも収納容量が全く異なります。
実際、大人2人+離乳食期の乳児2人の家族で、3食自炊しても、その日使用した食器と鍋・フライパンを夜に1日分をまとめて洗浄することが可能です。
こんな感じで入ります。



これだけ入れてもまだ余裕があります。
上の状態ではカップラックは使っていませんし、2段目のバスケットは高さを変えることができます。バスケットを低い位置にセットすれば、2段目にはさらに皿を入れることができます。


調理に使った鍋などを含めて1日に1回の洗浄で済むということは、それだけ水道代や電気代の節約にも繋がります。
ただし、食洗器を1日1回しか回さないということは、3食分の食器や鍋・フライパンが必要ということですので、その点は注意が必要です。

食器や鍋が足りなくなったら当然洗わないといけないので。
③収納のしやすさ
海外製食洗器はフロントオープン式を採用しています。
国産メーカー製の食洗器の多くが採用する引き出し式と比較して、食器の収納のしやすさが段違いです。

以前住んでいた賃貸マンションでもビルトイン食洗器が入っていたのですが、食器をパズルのように入れるのが嫌で結局使わなくなってしまっていました…。
ミーレ製食洗器の場合は、バスケットが3段に分かれていれ、それぞれのバスケットを引き出して食器や鍋を収納することが出来るので、食器が非常に収納しやすいです。

海外製食洗器に限らずですが、食器を入れる際には水が溜まらないように、下や横向きで入れるようにする必要がありますが、それさえ気をつければある程度重なったりアバウトでも大丈夫。
収納力の高さだけでなく、収納のしやすさの点でも優れているのが、海外製食洗器の大きなメリットです。
ちなみに、リンナイには45cm幅のフロントオープン式食洗器がありますが、バスケットが2段しかなく、同じ45cm幅でも海外製食洗器に収納力でかなり劣ります。


高さ部分がけっこう違うんだよね…。
2023年にPanasonicから60cm幅のフロントオープン式食洗器が登場しましたが、こちらはキッチンとセットでの提供とのこと(Panasonicのキッチン以外でも可能)。

使い勝手はほぼ海外製食洗器と同様で、海外製食洗器にはない乾燥機能まで付いてるのがメリット。
これまで60cm幅のフロントオープン式食洗器はミーレなどの海外メーカーの独壇場でしたが、今後は国産メーカーでもラインナップが増えるかもしれません。
④耐久性(20年間テスト)
一般に食洗器は10年程度で寿命とされていますが、ミーレの場合は20年間使用することを念頭に耐久テストを行っているとのこと。
ミーレは、食器洗い機G7000シリーズの開発工程において、開発モデルおよび主要部品の厳格な耐久テストを実施してきました。ミーレが実施するこれらのテストの目的は、20年間の平均的な使用をシミュレーションすることです。
耐久テストのテスト条件は、研究と調査の結果による平均的な消費者の習慣を基に決定されます。ミーレは、さまざまなプログラムを基準に、合計5,600回の洗浄サイクルのテスト条件を採用しています。これは、1週間に5.6回の洗浄サイクルを年間50週間使用(=年間280サイクル)した場合の20年分に相当します。これから導き出された要件は、テスト条件として採用されます。正確なテスト条件に加えて、統計的に信頼できるテスト結果を得るためにテスト項目数も指定します。
ミーレ公式ウェブサイト利用規約
ミーレは標準でメーカー保証2年。通常のメーカー保証は1年ですので、それだけ自信があるということでしょう(そして期間限定で3年保証延長キャンペーンなども行っています)。
実際のところ20年間使用できるか分かりませんが、安心感はありますし、今のところ2年経過しましたが不具合もなく使用することができています。
ミーレ製食洗器を採用して後悔している点…はナシ!
海外製食洗器を利用しての後悔ポイントやデメリットは今のところ一切ありません。
乾燥機能がない点を心配される方もいるかもしれませんが、海外製食洗器では国産メーカー製食洗器よりも高温で洗浄し、その余熱で乾燥させるためにほとんど水滴も残りません。
ミーレ製食洗器の60cmモデルは全てオートオープン機能が搭載されており、食器が洗い終わると自動で少し扉が開き、蒸気を逃がす仕組みになっています(45cm幅の下位グレードにはオープン機能がないモデルがあるので注意)。
価格が高いのは確かにデメリットと言えるかもしれませんが、価格以上の働きをしてくれているため、全く気になりません。むしろ、お金をかけてでも入れて良かったと思える設備です。
ミーレ製食洗器のよくある質問
- Q予洗いがいらないって本当?
- A
予洗いは不要です。ただし、食べ残しがある場合は軽く流しておくといいでしょう。
- Q乾燥機能がなくても食器は乾く?
- A
オートオープン機能があるので、余熱で乾燥させ、水蒸気を逃がすことで問題なく乾きます。気になる場合は、リンスを併用すると水切れがよくなりますので水滴がつきにくくなります。
うちは基本リンスを使うことにしていますが、よくリンス切れになっていてリンスなしで回すこともしばしば(補充しろよっていう…)。リンスありとはちょっと違うかな、という気もしますが、なしでもほとんど水滴は気になりません。
- QAutoDos(洗剤自動投入機能)は必要?実際どう?
- A
コスパを無視すれば便利ではありますが、個人的には不要。
最初だけ使っていましたが、使用できるのが純正洗剤のPowerDiskしかなく、最初に付いてきたPowerDiskとプロモーション価格で購入したPowerDiskがなくなった後は、高価なため使うのをすぐにやめました…。
ちなみに純正のPowerDiskは1,980円/個で約20回の洗浄が可能。1日1回の洗浄でも20日でなくなる計算ですので、コスパはかなり悪いです。
- Q洗剤は何を使っている?
- A
純正の洗剤は高いので、フィニッシュのタブレットを使っています。Amazonで安く購入できるのでオススメです。
ポチップ
粉末洗剤も使用可能ですが、タブレットであればスプーンでの計量も不要で指でつまんで入れるだけなので簡単です。基本は2粒、食器の量が少なければ1粒です。
- Qリンスは何を使っている?
- A
やはりこちらも純正は高いので、フィニッシュのリンスを使っています。
ポチップ
- Q食洗器に入れてはいけない食器は?
- A
木製食器はひび割れたりささくれ立ったりするので、食洗器に入れることはオススメしません。
あくまで自己責任ですが、それ以外は食洗器NGの食器や鍋であっても基本的に何でも入れています。例えば、炊飯器の内釜と内蓋など。
我が家の炊飯器はタイガーの最上位モデル 土鍋ご泡火炊き JPL-S100-KTです。土鍋ですが気にせずミーレで洗っていますが、1年経過して全く問題なしです。
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本記事のまとめ
本記事では、ミーレ製食洗器のモデルごとの違いと実際の使い勝手についてまとめました。
ミーレなど海外メーカー製食洗器は、国産メーカー製と比べて価格は確かに高額になりますが、食器洗いというほぼ毎日、場合によっては毎食発生する家事ストレスから解放されることを考えれば、非常に費用対効果の高い設備だと思います。

ミーレのように20年使えるのであれば、国産メーカーを10年で入れ替えるよりもお得だと言えるかもしれません。
特に、以前は住友林業の場合はほぼキッチンハウスを選択しないと海外製食洗器を入れることが出来ませんでしたが(または我が家のように提携仕様ではなくオープン仕様を選択するか…)、現在ではLIXILやトクラスのキッチンでも住友林業仕様でミーレ製食洗器を導入することが出来るようになっています。
過去、賃貸で国産メーカー製食洗器を使った経験から言いえば、価格差以上に標準の国産メーカー製食洗器とは違います。
海外製食洗器は、国産メーカー製食洗器と給排管の位置が異なったり、200V電源が必要だったりと、国産メーカー製食洗器を後から交換する難度が高いこともあり、少し背伸びをしてでも入れるべきだと思います。
参考になれば幸いです。

既に完成してwer内覧会している方のブログは特に参考になるはず。

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