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前回の記事で、基本設計確認依頼書の確認とあわせて現時点での見積金額の提示があったことを記載してきました。
建物工事請負契約後、様々な減額案を駆使してきましたが、それがどの程度反映されたのか確認したところ…
30万円も上がってる!!
確かに減額だけでなく窓のグレードアップなど増額になる変更も行っていますが、いくら何でも30万円も増額になるはずはありませんでした。
住友林業の本体工事は、本体工事で○○万円という形で、明細や内訳がありません。そのため、なぜ30万円も増額になっているのか不明でしたが、今回増額となっていた原因を探るべく、個別に金額を確認していきましたのでまとめました。
kikorist夫婦が行った減額変更・増額変更
12月末以降私たちが行った減額変更は下記の通り。
※形や大きさが大きく変更になった窓は、減額案で一度削除した上で、変更後の窓を増額案で追加する、という表記にしています。
<減額変更>
- 1階ガレージ腰窓削除
- 玄関EC側開き戸削除
- WICパイプハンガー(クレストの収納に変更したため)
- 2階南側3連窓のサイズ縮小(北に合わせる2cm×3窓)
- 3階L南側滑り出し窓削除
- 書斎開き戸削除
- 書斎FIX窓削除
- 3階居室北側窓縮小(20cm)
- 3階居室西側窓2枚削除
- 空調工事隠蔽配管廃止×3→露出配管
一方で増額になる変更はこちら。
<増額変更>
- 1階ガレージ掃き出し窓追加
- 1階納戸扉追加
- 1階寝室壁ふかし
- 2階LサーモスX変更2枚
- 3階LサーモスX変更+腰窓追加
- ガレージ勝手扉(提案工事減額して本体工事へ計上)
増額変更はありますが、最低でもプラスマイナス0といった感じで、約30万円(正確には33万円)の増額はどう考えてもありえません。
増額になった理由と本体工事の明細
営業担当氏にすぐに連絡し、こうなったのかの経緯の説明を求めます。
減額を行ったのに逆に増額になっているのはなぜでしょうか。
確認をお願いします。確認できない場合は、基本設計確認書にはサインできません。
承知しました。すぐに対応します。
と、確認していただいた結果…
大変申し訳ありません、玄関ポーチが外構と二重計上になっておりました。
玄関ポーチはフロートにするために住友林業では対応できず、住友林業緑化(外構)で計上しているのですが、見積のチェック段階で本体にポーチが含まれていないということで本体にも計上してしまったのが、二重計上になった原因です。
前回お出しした1月11日時点での見積は、ポーチは外構で、本体には含まれていません。
原因は分かりました。
では二重計上になっていたポーチはいくらですか?
約28万円です。
ん?最新の見積では33万円増額になってて、そのうち28万円はポーチの二重計上。ということは本体は5万円増額…ですか?
そういうことになります。
理由は分かりましたが、本体工事の合計額だけの提示では、減額変更と増額変更がどうなって+5万円になったのか分からないです。
増額が悪いわけじゃないですよ。
どうして増額になったのかの明細がないので、ちゃんと減額変更が反映されているのか分からないのが困ります。
今回二重計上というミスもあったので、減額変更・増額変更の明細をください。
本体工事が分かりにくいのは承知していますが、社内の積算システムで膨大な建材や構造から積算して出していますので、窓1枚いくらのような詳細な見積のご提示が難しく…。
営業担当氏の言っていることは一理あります。
例えば、ドア1枚増やすのであればほぼドア1枚分が単純に増額になると思いますが、「窓を小さくする」といった変更は窓の金額は減りますが、外壁塗装や木づれパネル(=外壁に取り付ける木製パネル)、断熱材、壁紙などは増加します。増減の内訳を知りたいときに、単純に窓の明細単価を出す(=知る)ことに意味はありません。
でも、変更する前の見積から、他は全く変えずに窓1つだけ削除した見積をシステムで出せば、窓変更による変化額(差額)は分かりますよね?
今回窓が1枚いくら、下地や吹付塗装がいくら、といったことを知りたいわけではないので、窓を減らしたりサイズ変更した結果の差額が分かれば結構です。
今回の減額対応、1つ1つの差分を取っていく作業は、チェックも含めて大変だとは思いますが、ミスもあったので、今回は対応をお願いします。
承知しました。
社内で対応検討します。
今回は既に間取りはほぼ固まっていたため、個別の差額が出しやすい環境にあった
ので、手間は承知で依頼しました。
お互い中途半端に進めるのはよくありません。
依頼した翌日夕方に変更部分の金額の連絡がありました。
算出していただいた減額・増額変更の金額はこちら(金額は概算です)。
<減額変更>
- 1階ガレージ腰窓削除(10)
- 玄関EC側開き戸削除(5)
- WICパイプハンガー(クレストの収納に変更したため)(6)
- 2階南側3連窓のサイズ縮小(北に合わせる2cm×3窓)(0)
- 3階L南側滑り出し窓削除(6)
- 書斎開き戸削除(4)
- 書斎FIX窓削除(4)
- 3階居室北側窓縮小(20cm)(0)
- 3階居室西側窓2枚削除(12)
- 空調工事隠蔽配管廃止×3→露出配管(空調見積に反映)
計 47万円(空調除く)
<増額>
- 1階ガレージ掃き出し窓追加(12)
- 1階納戸扉追加(5)
- 1階寝室壁ふかし(3)
- 2階LサーモスX変更2枚(7)
- 3階LサーモスX変更+腰窓追加(10.5)
- ガレージ開き戸(提案工事減額して本体工事へ計上)(15)
計 52.5万円
確かに結果5万円の増額でした。
提案工事から本体工事に計上変更されているガレージの開き戸が15万円ですので、実質的には10万円の減額に成功していることになります。
また、隠蔽配管は空調での見積ということで(住友林業の資金計画表についてはこちらの記事を参照)、空調の見積内容もいただいたところ、隠蔽配管3本分(2階の隠蔽配管が71,000円、3階の隠蔽が81,500円)が減額になっているのが確認できました。
空調工事はちゃんとした明細があるのね。
そして空調工事にもきこりん税(=諸経費12%)が乗ってる…
こうしたやりくりは明細見ないとさっぱりわからないわね…。
空調工事も含めると実質32万円の減額
となります。
かなり節約できたわ!
ご対応ありがとうございます。
これだけの項目で見積を1つ1つ取るのは大変だったでしょう。
減額・増額の内容について、承知しました。
減額対応の効果
窓をサーモスIIからサーモスXにグレードアップなどしながら、隠蔽配管の廃止も含まればトータルで32万円の減額に成功しました。
これは大きい!
床面積の削減とあわせた金額
今回は12月末からの変更の差額ですが、12月には建築面積も削減しています(詳しくはこちらの記事を参照)。0.75坪×3フロアで延床面積2.25坪の削減です。
一方、1階の寝室や3階の居室は、建築面積を増やさない範囲で広げています。
その結果、施工面積(ガレージ/バルコニーも含めた延床面積)は51.45坪から53.21坪に1.76坪増加しましたが、総額(増額変更も加味した総額)は約70万円減少しました。
総額が住友林業との約束で開示できないので分かりづらい計算で申し訳ないですが…。
12月末以降行った減額・増額変更の結果が+5万円なので、延床面積を増やしつつ建築面積の削減で75万円ほど減額できた計算です。
延べ床面積を増やして、建物本体工事の費用を減額できたのはとてもよかったと思います。
1階と3階を増やさずに建築面積を削減するだけなら180万円近くの減額になってたはず。
減額をがっつり行うか、私たちのように効率のいい範囲で床面積を増やしたり設備のグレードを上げるかは、各自の予算や考え方で変わってくるかと思います。
ガレージの掃き出し窓が高すぎる問題
今回見積もりを見て気づいたのは、ガレージの掃き出し窓が高額すぎるという点です。
腰窓(10万円)から掃き出し窓(12万円)への変更は差額2万円ですが、これに防火シャッター23万が別途提案工事として発生しています。
本来ガレージには窓を付ける予定はありませんでしたが、エネファーム搬入のために仕方なく掃き出し窓を付けたという経緯があります(詳しくはこちらの記事を参照)。
エネファーム搬入のためだけに35万円の追加費用はどう考えても高すぎます。敷地と建物の間にエネファームが搬入できる幅があれば本来発生しない費用です。
なんでこんなに高くなってるんですか?
室内窓は土間付けできないため、土間付けできる掃き出し窓が限られていまして…。
防火対応の窓がないために、防火シャッターを追加したことで高額になっています。
さすがに高すぎです。まだ引き違いの勝手口(24万円)のほうが安いので、再度検討してください。
承知しました。
また、ガレージシャッターについては、モデル変更含めて検討したいので、その2点については継続検討することを条件に基本設計依頼書に署名させていただきます。
気になる点は安易に妥協せずに、はっきり伝えたほうがいいと思います。
大丈夫だろうという曖昧な決定は後悔の原因になります。
住友林業の本体工事のまとめ
今回分かったことは次の通りです。
- 本体工事はシステムで膨大な建材と構造を計算するため、個別の明細は意味がない。
- 間取りが同じなら変更点を1つずつ積算システムで計算することで、変更差額は確認可能。
ただ、積算システムでの計算はそれほど時間がかかるわけではありませんが、内容のチェックには時間がかかるようなので、個別の差額の算出は、今回のようなこと(ハウスメーカー側による見積ミス)がない限り、住友林業側で対応してもらうことは難しいかもしれません。
また、大まかな設備の金額(差額)についても今回分かりました。
- 開き戸:約5万(引き戸や引き込み戸ならそれぞれ+1~3万円)
- 縦辷り窓/FIX窓(幅50cm×高さ30cm程度):約4万円
- 腰窓(幅120cm×高さ110cm程度):約10万円
- ハンガーパイプ+枕棚:約1万円/91cm
- 掃出し窓のサーモスXへの変更:約3.5万円
- 壁ふかし(幅4m×高さ120cm):約3万円
- 隠蔽配管:約7~8万円
逆に窓の数cm~20cmくらいの変更であれば、外壁などの増額と相殺すると差額はほとんど発生しないことも分かりました。
同じように減額対応や窓のグレードアップを検討している方への参考になればと思います。
次回は、提案工事の見積金額の2回目の中間報告です。1回目の中間報告はこちら。
税込で1,000万円を超えていた提案工事
は、果たしてどこまで減額できているのでしょうか…。
既に完成してwer内覧会している方のブログは特に参考になるはず。