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注文住宅を考える際、言うまでもなく予算設定は非常に重要です。そして、注文住宅の予算設定を検討する上で必要なのが「ライフプラン」です。
ライフプランとは、個人や家庭が将来にわたってどのように生きていきたいかを具体的に描き、そのために必要な人生の各ステージで必要となる資金を計画することです。その中には住宅に関する費用も当然含まれます。
ライフプランの検討で役に立つのが、資産運用や保険、税金・相続対策など専門知識を持つファイナンシャルプランナー(以下、FP)への相談です。
私たちは注文住宅を契約する際、FPに相談を申し込み、ライフプランの分析を依頼していました。それから4年が経過し、新たに子供も2人生まれたことで、改めてライフプランの分析と保険の検討をするためにFP相談を行いました。
本記事では、私たちが実際に体験した結果・資料をもとに、FPを選ぶ際のポイントや相談の流れについて詳しく解説します。
資料を比較してもらうために、ありのままを紹介します!
今回、(4年前と同じFPを含む)3社のFPにライフプランの作成を依頼し、必要な資産運用や保険について相談。4年前に相談した担当FPのライフプラン分析・提案が最も信頼できるという結論になりました。
ブログで紹介することの快諾を得ていますので、信頼できるFPをお探しの方には私たちの担当FPのご紹介も可能です(本記事の最後に詳細をまとめています)。
ライフプランとは?ライフプラン作成のメリット
ライフプランとは?
ライフプランとは、個人や家庭が将来にわたってどのように生きていきたいかを具体的に描き、そのために必要な人生の各ステージで必要となる資金を計画することです。
ライフプランの作成にあたっては、ライフイベントを計画し、収入・資産・費用からキャッシュフロー表を作成します。
ライフイベントとは、結婚・出産・マイホームの購入やメンテナンス・子供の進学・車の買い替えなどを年表形式にしたものです。
ライフイベント表
こちらが担当FPが我が家のライフイベントをヒアリングいただいて完成したライフイベント表です。
本記事では資料画像をタップもしくはクリックすると拡大できます。
見にくい場合は、画像をタップ(クリック)してみてください。
子供の進学は小・中・高・大、それぞれで国公立なのか、私立(文系・理系)なのか、留学させるのか、下宿を想定するのか、習い事はどうするのか、子供の結婚祝いなどを出すのか、車は何年ごとにいくらの車にするのかなど細かくヒアリングされます。
キャッシュフロー表
収入と支出、資産、加入している年金・保険に、ライフイベントでの支出を加味してキャッシュフロー表が作成されます。
こちらが我が家のキャッシュフロー表です。
「ご本人様(夫)」の年収が52歳まで2,000万近くありますが、これは最近始めた生前贈与の影響ですね…(チートですみません)。収入の実力値は53歳以上の部分です。
第3子に伴い、「配偶者(妻)」は育休のため1年は給与収入が0になります。
育児休業給付金との差を「その他支出」の項目で調整しています。
収入から支出を差し引くと、残りが貯蓄になります。
キャッシュフロー表は、基本的に在職中は収入>支出になりますが、退職したり、子供が大学入学などで支出が増えると、収入<支出となり、不足分は資産を取り崩して生活することになります。
何歳まで生きるのかは不明ですが、「人生100年時代」というように、100歳まで資産が枯渇しなければひとまず安心と言えると思います。
もし、資産が枯渇するのであれば、収入または支出、あるいは資産運用を見直す必要があるということです。
キャッシュフロー表を作ることで、いくらまでなら住宅予算をかけても問題ないかが明らかになります。生活費や車などの必要経費、老後資金、教育資金を確保した上で、余る予算が住宅にかけられる予算(維持費を含む)ということになります。
ライフプラン作成のメリット
ライフプランを作成するメリットは大きく2つです。
- 必要な資金の可視化:希望する人生に必要な資金を可視化することができ、収入・資産の充足状況や不足額を可視化できる。
- リスク管理:予期しないリスクに対して備えることができる(例:失業、病気、死亡など)
メリット①:必要な資金の可視化
ライフプランを作成するメリットとして、住宅資金・教育資金・老後資金という人生の三大資金の可視化があります。
住宅の予算はいくらまでかけられるのか、固定資産税や地震/火災保険といった維持費、修繕費用、子供の進学先をどうするか、老後に今の生活水準を維持することができるかなど、人生に必要な費用を計算し、収入・資産の充足状況や不足額を可視化することができます。
充足していれば安心することができ、不足していれば何らかの対策が必要です。
メリット②:リスク管理
ライフプランを作成することで、人生の途中で失業、病気、死亡などによって収入が途絶えた際に、どういった準備・金額が必要なのかも明らかにすることができます。
この万が一の準備は、保険を想像しがちですが、保険だけではなく貯蓄・資産運用、相続対策なども含みます。
ライフプランの作成方法は?オススメはFPへの作成依頼
ライフプランは、自分でもExcelなどを使って作成することはできますが、ファイナンシャルプランナー(FP)の資格を持った専門家に作成してもらうことをオススメします。
ファイナンシャルプランナー(FP)とは、FP技能検定(1~3級)・AFP・CFPといった資格を保有し、家計に関わる金融、税制、不動産、住宅ローン、保険、教育資金、年金制度など幅広い知識を備え、将来の夢がかなうようにサポートする専門家です。
ライフプランの作成は単純に手間ですし、やはりプロに任せた方がミスがなく安心。
在職中はまだしも、厚生年金・企業年金、個人年金保険、相続などが絡むと複雑に…。
FPは一般的にライフプラン設計のための専用ソフトを使用するため、資料が分かりやすいというメリットもあります(自前でExcelで作成しているFPもいます)。
ただし、専用ソフトであっても資料の分かりやすさや細かさは異なる上、物価上昇を加味するかなど入力内容もFPによって異なるので注意が必要です。
本記事の後半では実際に3社のFPに作成してもらった資料を比較しています。
ファイナンシャルプランナー(FP)の選び方
FPには、相談料が有料のFPと、相談料が無料のFPがあります。
個人的には有料相談のFPを選ぶメリットは少なく、無料相談のFPで十分と考えます。その理由について、以下でそれぞれの特徴を見ながら解説します。
有料のFP相談
有料のFPは相談自体から対価を得ており、相談料は1時間ごとに発生する料金体系が一般的です。
日本FP協会のウェブサイトで相談できるCFPを検索できます(検索できるFPには相談料無料のFPもいます)。
有料FPの相談料は、1時間あたり3,000円~2万円超えまでと幅広い相談料が設定されています。ここで問題なのは、相談料はFPが自由に設定しているため、相談料の高低に対する合理的な理由が見当たらない、ということです。
高額だからといって必ずしも良いFPとは限りませんし、安いからといって質が低いとも限りません。
こちらは上記ページから検索結果に表示された22,000円/時間のFPのプロフィールですが、この説明で良いか悪いかなんて判断できる人はまずいないと思います(この方が悪いと言っているわけではありません、念のため)。
ちなみにプロフィールの下の業務経験や経歴、FPのホームページに飛んでも、全くどんなアウトプットが得られるのか全く分かりませんでした…。
FP相談ではライフプラン分析の資料や提案内容が重要なのに、ほとんどのFPでそのアウトプットが全く見えない。ふわっとした印象論の説明があるだけ。
だからこそ、この記事では私たちが体験したFPの資料や内容を比較のため掲載しています。
個人的には、アウトプットが分からないのに有料で相談するのはお金の無駄と考えます。
商品が分からないのに購入なんてできないですよね。
唯一意味があるとすれば、知人などの紹介により、そのFPに相談料を出す価値があると分かっている場合です。バイネームで指名できない限りは、有料のFP相談を使う必要はないというのが私たちの考えです。
有料FPを利用する明確なメリットが正直ありません。
無料のFP相談
無料のFPは、彼らが提案する保険や証券会社からの手数料が収入源となっています。
相談料を無料にすることで相談のハードルを下げ、間口を広く狙うビジネスモデルと言えます。
提案される保険の加入や証券口座の開設/証券購入はあくまで任意です。話を聞いて、必要性があると思えば加入・開設すればいいですし、不要だと思えば加入する必要はありません。そして保険加入や証券購入がない場合も相談料は発生しません。あくまで相談者の課題を解決する良い提案をしなければFPの収入にはならないということです。
同じ保険であればFPの保険提案経由で保険に加入しても保険料が高くなることはないので、その点は安心してください。
私たちが加入したFWD生命の収入保障保険のように、代理店・募集人経由でしか加入できない保険もあります。
また、有料のFP相談でも保険や証券等の提案を行いますので、無料のFP相談だけが保険提案があるわけではありません(もちろん相談者の必要性に応じてですが、この点は無料FPも同様です)。
有料のFP相談は、相談料と保険手数料の二重取りしているとも言えます(ビジネスモデルの違いですので、それが悪いわけではありません)。
このように見てみると、無料相談のFPを利用するデメリットは一切なく、むしろ相談料が無料である分コストパフォーマンスは高いのではないでしょうか。
したがって、私たちはFP相談するなら無料で十分と考えています。
ハウスメーカーの紹介のFPには注意
住宅検討時に、ハウスメーカーや不動産業者からFPへのライフプラン相談を提案される場合があります(基本的に無料)。
こういったハウスメーカー経由のFP相談の場合、ハウスメーカーに都合の悪いことは言わないようFPが言い含められていることがあるので、注意が必要です。
FPの立場からすれば、ハウスメーカーは顧客を紹介してくれる存在です(多くの場合両者の間で金銭的なやり取りもあります)。そのため、FPは「このハウスメーカーは予算的にはやめておいたほうがいい」というようなハウスメーカーに都合の悪いことは言いにくい傾向にあります。
ハウスメーカーからすれば、「自社で建てても予算的に大丈夫」と言ってくれるFPが有り難いですよね。
ハウスメーカーとFPの間にはこのような利害関係があるため、住宅予算をそのハウスメーカーにあう形で過大に提案される可能性がなきにしもあらず、というわけです。
ハウスメーカー紹介のFPは信用してはいけない、とまでには言いませんが、上記のようなバイアスがかかっている可能性があるという点は頭に入れておきましょう。
FP相談の流れ
FP相談は有料・無料ともに、概ね2~3回に分けて行われます。1回あたりの所要時間は60分が目安です。
- 1回目家計状況・ライフイベントのヒアリング
月々の収入と支出、貯蓄額や資産運用の内容、ライフイベントについてヒアリングがあります。
- 2回目ライフプラン分析
1回目の面談でヒアリングした内容を元にFPがライフプランを作成。完成したライフプランについて説明を受けます。ライフプランに課題があるようであれば、その課題についても説明があります。
- 3回目
(2回目)課題解決提案ライフプラン上の課題に対して、解決策の提示があります。解決策は、保険提案以外にも資産運用、住宅ローンの借換、節税対策など相談者の課題に応じて多岐に渡ります(2回目の面談で提案がある場合もあります)。
無料FPの相談結果・資料の比較
私たちが今回相談したのはいずれも相談料無料のFP。
相談したのは、リクルートが運営する保険チャンネル、FPパートナーが運営するマネードクター、そして最後が私たちが家を建てる際に相談したカスタマーリンクスの担当者です。
気に入っているなら最初からカスタマーリンクスの当時の担当FPに相談すればよかったんですが、ほかにも色々説明を聞いて比較してみたくて…。
そして結局ふりだしに戻って来るという。
保険チャンネル
保険チャンネルは、リクルートが運営するFPへの無料相談ができるサイト。サービス名は「保険」チャンネルですが、無料FPへの相談がメインのサービスです。
相談できるFPは、保険チャンネル(リクルート)所属の社員ではなく独立FP、もしくはFP会社に所属するFPです(つまり保険チャンネルは、SUUMOなどと同じプラットフォームの提供)。相談内容を選ぶと、それに応じたFPが担当として付きます。
大手リクルートが運営するサービスのため登録しているFPが多いのが特徴ですが、保険チャンネルに所属しているわけではないので、使っているライフプラン作成ソフトやスキルがFPによって全く異なります。
また、相談内容からFPが紹介される方法以外に、プロフィールを見てFPを選ぶこともできますが、