当ブログ「kikorist日誌」は、kikorist夫婦が住友林業で注文住宅を建てる過程や、家づくりのこだわりポイントを発信・紹介するブログです。
住友林業を検討中の方はもちろん、これから家づくりを始める全ての方に分かりやすく情報を伝えていきたいと思っています。
WEBマガジン「イエマガ」でライターとして家づくりの検討過程を月刊連載中。
家づくりに関するリアルタイムの情報、ブログに書ききれない住友林業の小ネタはTwitterで、インテリアなどの写真はInstagramで発信していますので、よろしければフォローお願いします。
【注意事項】当ブログ内の写真、イラスト、文章については、流用・引用を一切認めておりません。
当ブログはアフィリエイト広告/AdSecse広告を利用しています。
前回に引き続き、住友林業で選択できるキッチンメーカーと特徴の後編をお送りします。
前編のリクシル/クリナップ/トクラス/永大産業のキッチンについてはこちらの記事をご覧ください。
後編ではPanasonic(パナソニック)とkitchen house(キッチンハウス)の2メーカーのキッチンについて解説します。
Panasonicとキッチンハウスは推奨仕様が存在せず、提案仕様のキッチンのみとなります。
なお、住友林業の仕様シリーズについては、こちらから記事一覧としてご覧いただけます。
また、キッチンハウスについては、私もリシェルと迷ったので、こちらの記事で詳細な仕様とリシェル(セラミックトップ)との比較をまとめました。よろしければご覧ください。
Panasonic(パナソニック)
- ベースモデル:ラクシーナ
- 提案仕様 HCMKシリーズ:ワークトップ スゴピカ素材グラリオカウンター
Panasonicのキッチンのベースはラクシーナがベースになっています。
トリプルワイドIHが最大の特徴!
Panasonicのキッチンの特徴がIHヒーターで、トリプルワイドIHが推奨仕様として設定されています。
トリプルワイドIHはIHヒーターを3つ横に並べた、Panasonic独自のIHヒーターです。
通常は奥側になる3つ目のIHも手前で使えるので、同時調理がしやすいのが最大の利点です。他のハウスメーカーの施主も含めて、トリプルワイドIHにしたいからPanasonicにするという方が多いのも頷けます。
ちなみにガスコンロを3口横に並べたトリプルワイドも提案で選択可能。
一方、トリプルワイドIHにもデメリットがあります。ワークスペースが若干狭くなるのと、グリルが付属しない点。トリプルワイドIHは横に長いので、ワークスペースが若干狭くなるのは致し方ありません(その代わりグリル手前をワークスペースにできます)。グリルが付属しない点については、オーブンを活用することでカバーしている方が多いようです(ガスの場合はグリルパンが付属)。
うちもだけどそもそもグリルで魚を焼く人が少なくなってるのかも…。
掃除がめんどくさい…。
グリルの付いたた通常のIHヒーターやコンロも選べますが、やはりPanasonicを選ぶのであればトリプルワイドIHを選択したいところです(トリプルワイドIHがいらないのであれば他メーカーのほうがいいような…)。
ワークトップとシンクは人造大理石が標準
天板にはPanasonicがスゴピカ素材と名付けた有機ガラス系の人造大理石を採用しています。
シンクも推奨仕様で人造大理石で、スキマレスシンク(Panasonicのベースモデルはラクするーシンク)となります。
シンクは提案仕様でステンレスも用意されていますが、Panasonicであればスゴピカ素材の人造大理石の方がお手入れの手間がかからないので、人造大理石をオススメします。
ワークトップ/シンクの人造大理石は、グラーノホワイト1色で、御影ブラックなどのブラック系が選択できないのは、ダーク系の空間にしたい人にとってはマイナスポイントです。
提案仕様のほっとくリーンフードはメンテンナンスが超ラク!
レンジフードは推奨仕様はシンプルデザインのフードですが、提案仕様でほっとくリーンフードが用意されています。
ほっとくリーンフードは、調理を終えて電源をオフにするとファンが自動で高速回転し油汚れを吹き飛ばしてくれます。そのためレンジフードは年1回洗うだけでOKで、その洗浄も食洗器で可能。ファンの掃除が10年間いらないという、メンテナンスがとても楽なレンジフードです。
Panasonicを選択するならほっとくリーンフードは是非付けたいオプション!
なお、Panasonicの壁付け・I型キッチン用の推奨仕様のレンジフードには熱機器連動機能は用意されていないので、注意が必要です(ペニンシュラ/アイランド用もしくは提案仕様には付いています)。トリプルIHは熱機器連動ですが、使用するにはレンジフードも対応している必要があります。
カラーバリエーション
Panasonicの面材は推奨仕様で9色、提案仕様で6色が用意されています。
Panasonicのキッチンで残念なのが、キッチン下部のストッカーが標準ではシルバーになっており、ちょっとカッコ悪いというか安っぽさがあります。
提案仕様で扉同柄ストッカーが用意されていますが、他のメーカーのキッチンでは標準で下部まで面材になっているので、キッチン本体が提案仕様となるPanasonicのキッチンで追加費用が必要なのはちょっと残念な仕様と言えます。
Panasonicのキッチンの価格は?
Panasonicのキッチンは提案仕様となり、標準で用意されているリクシル/クリナップ/トクラス/永大産業のキッチンから約17万円高になります。
もちろん壁付けキッチン/I型キッチンの価格ですので、ペニンシュラやアイランドキッチンにして収納などを取り付けた場合は差額が発生するのでは、前回解説した通りです。
Panasonicのキッチンを選択するかどうかは、独自のトリプルワイドIHに魅力を感じるかどうか、の一点です。例えば、レンジの清掃に関してはクリナップの洗エールレンジフードも10年間清掃不要を謳っていますし、トリプルワイドIHを選択しないならほかのメーカーのほうがコストパフォーマンスがいい、というのがkikorist夫婦の見解です。
kitchen house(キッチンハウス)
住友林業では、キッチンハウスと特別にコラボ(つまり提携)しており、オーダーキッチンメーカーのキッチンハウスを超おトクに入れることができます。
その価格はズバリ150万円!(内訳:キッチン本体125万円、180cmカップボード25万円)
kitchen houseを選択した場合は、標準キッチンの436,350円が減額されますので、実質的には差額の約106万円を追加することでkキッチンハウスのキッチンを入れられることになります。
特別提携のキャンペーン価格などはこのカタログに全て書かれています。
提携仕様ということで、一部仕様は限定されますが(セラミックトップや大理石が選べないなど)、人気のエバルト素材が選べて、面材のカラーや取っ手も豊富に用意されているので全く問題はないと言ってもいいです。
セラミックが選べたとしていったいいくらになるのか…。
キッチンハウスの通常のカタログだと御影石よりも高いことになってる…。
キッチンハウスが150万円は超オトクよ!
同様の提携キャンペーンはダイワハウスや三井ホームでも行っているので、住友林業だけ、というわけではありませんが、とても魅力的な仕様です。
キッチンハウスの特徴
デザイン性の高さ
キッチンハウスの特徴は何と言ってもそのデザイン性の高さ。素材は標準でエバルトというメラミン素材になりますが、非常に質感の高い素材になっています。
エバルトは耐久性の高い素材で、熱したままのフライパンを置くことも可能だとkitchen houseの説明スタッフの方は言っていました(推奨はしないそうですが…)。
そして、このエバルトをワークトップと扉の両方に使うことができるので、非常にスタイリッシュなキッチンに仕上げることが可能です。
ワークトップと扉の色は同色も可能ですし、別にすることも可能。同色にすると塊感が出てソリッドなイメージ、別の色にするとスタイリッシュでオシャレなイメージになります。
ワークトップの厚さも選択可能で(変更は無償)、スリムボーダータイプにするとより一層スタイリッシュなキッチンになります。個人的には安定感のある通常のボーダータイプのワークトップも好みです。
デュエが選べる
キッチンハウスが推しているキッチンが「デュエ」というレイアウトタイプです。
一見アイライドに近いレイアウトですが、シンクのみがアイランドになっており、コンロは壁付けになっているのが特徴です。
デュエは185cmのカップボードはそのままで、ワークスペース・収納が広くなりますが、価格は150万円のままですので、このスタイルが受け入れられるのであれば、かなりオトクなレイアウトです。
キッチンハウスはデュエに限らず、どのレイアウトを選んでも価格が同じなのがいいと思います(他メーカーは壁付けキッチンとオープンキッチンで差額あり)。
ミーレが格安
もう1つのキッチンハウスの特徴は、ミーレの食洗器が格安で入れられるということです。これはキッチンハウスがミーレの食洗器の販売量が多いことから、特別にミーレから出されている販売条件だそうです。
キッチンハウスの場合、標準ではリンナイの浅型で、深型への差額は+13万円なのですが、45cmのミーレの食洗器は+17万円で入れることが可能です。深型との差額がわずか4万円です。この価格でミーレが入れられるのがキッチンハウスの魅力です。
なお、60cmのミーレも入れることは可能ですが、差額は+35万円となり、45cmほどのおトク度はありません(他メーカーよりも気持ち安い程度)。
というか、45cmのおトク度が異常。
ただし、現在コロナウイルス拡大の影響でミーレの45cmが品切れとなっており、45cm幅の食洗器を提案する場合はBOSCHになっているそうです。BOSCHの場合は差額は+14万円だそうで、ほぼ深型食洗器と変わらない金額です。
60cmであればミーレも選べますが、この金額であればBOSCHでもいいのではないかと思います。
キッチンハウスのそのほかの仕様
デザイン性に優れたキッチンハウスですが、その他の仕様は標準的です。
シンクはスクエアシンクとポケット付きスクエアシンクが選べます。スタイリッシュではありますが、リクシルのWサポートシンクやクリナップの洗エールシンクのような便利な工夫などはないシンプルなシンクです。
収納もリクシルの楽パッと収納やトクラスの連動イン引き出しのような工夫はありませんが、包丁ポケットなど最低限のものは付いています。
使い勝手は他社のほうが優れる部分ですが、キッチンハウスが特段使いにくいわけではないので、「使い勝手を優先するか、デザインを優先するのか」というのは、施主の考え方によるところだと思います。
一方、差額無しでキッチンのレイアウトが自由に設定できるのはキッチンハウスの魅力です。
ダイニング側を収納に変更する、もしくは手元が隠せるハイバックの収納にする場合は、オプション費用がかかります。
ガスコンロはリンナイの60cmスタンダードモデルが標準、+51,000円で75cmのハーマンに変更が可能です。デリシアへの変更は+255,000円です(デリシアはネットで15万円程度で販売されているのでかなり割高です…)。
IHヒーターの場合は標準は日立の2口のIHとなります。3口ではないのがかなりマイナスです。+15万円で日立の3口のオーブン機能付きモデル、+17万円でPanasonicの3口IHも選択可能です。
レンジフードは標準がアリアフィーナのスタンダードモデル。標準でもカラーはステンレス、フロストホワイト、ブラックが選べるのはよいですが、加熱機器連動はありません(他社はPanasonicのI型を除けば標準フードでも加熱器連動が付いているので、加熱器側だけアップグレードもしくはそのままで連動機能が使える)。+12万円で加熱器連動機能やアフィアフィーナの機能充実モデルに変更が可能です。機能充実モデルはフィルターレスになり、加熱器連動機能は付きますがきますが、クリナップの洗エールレンジフードやPanasonicのほっとくリーンフードのような掃除が劇的に楽になる機能は付きません。
水栓は標準がクリンスイの混合水栓(浄水機能付き)、オプションでグローエ(+75,000円)、リクシルのタッチレス水栓(浄水機能なし)(+50,000円)、独立浄水器水栓(+50,000円)などが選択可能です。
IHが標準では2口だったり、レンジフードに連動機能や掃除機能がなかったり、ちょっと他のメーカーと比べてミーレ以外の設備は悪いかもしれない…。
色々使い勝手をよくしようとすると高額になるのは弱点ね。
キッチンハウスのカラーバリエーション
カラーバリエーションは30色と豊富です。メルクリオやベトングレー、ノッティブラウンが人気だと言っていました。上述したように、ワークトップと扉でカラーを自由に組み合わせることができるのの魅力です。
めちゃくちゃオシャレ!
キッチンハウスのキッチンの価格は?
上での述べた通り、キッチン本体125万円、180cmカップボード25万円の合計150万円です。これには浅型の食洗器も含まれています。
キッチンハウスはアイランド型やペニンシュラ型、デュエ型でも同じ価格なので他メーカーでアイランドなどを検討するのであれば、キッチンハウスとの差額は縮まります。
カップボードの幅は185cmが標準ですが幅の延長も可能です(90cm延長で12万円)。ウォールユニットやフロアキャビネットの形では差額はなく、幅で価格が変わるのが特徴(他のメーカーは引き出しや面材・収納が多いほど価格が高くなります)。
また、標準は奥行45cmですが、提案仕様で60cmにも変更が可能です(カタログには記載がありませんが、ショールームで確認済み)。カップボードも色々なタイプがありますので、実際にカタログやショールームで確認することをオススメします。
また、キッチンと同じ面材のダイニングテーブルも+14万で購入可能です。
全部揃えたら絶対オシャレになる!
面材のほかに脚も3タイプから選べ、計上もキッチンと連結するタイプ(切り欠き連結も可)を含めて自由に選択可能です。
やはりデザインを重視するならキッチンハウス…!
ミーレも含めればコスパも悪くない…!
キッチンハウスのまとめ
設備や使い勝手に一部難はありますが、ミーレやカップボードまで含めたトータルの価格はなかなか魅力的です。そして何よりデザインがスタイリッシュでカッコイイ!!
キッチンハウスを入れるだけでダイニングとキッチンがオシャレになることは約束されます。
絶対にオシャレにしたいなら間違いない!
kikorist夫婦もキッチンハウスのショールームに行って検討しました。最終的には使い勝手とセラミックトップを取ってリクシルにしましたが、キッチンハウスもありだな~としみじみ思います笑
やはり毎日ずっと使うものなので使い勝手を優先しました。
あとは素材感ですね。エバルトも悪くはないですが、やはり本物のセラミックとの差は感じました。
ただ、住友林業で家を建てるなら絶対に検討しておきたいキッチンメーカーであることには変わりはありません。
キッチンハウスについては、私もリシェルと迷ったので、こちらの記事で詳細な仕様とリシェル(セラミックトップ)との比較をまとめました。よろしければご覧ください。
住友林業のキッチンのまとめ
住友林業の各メーカーのキッチンについて、2回にわたって紹介してきました。
キッチンにこだわりを持つ方も多いと思いますので、選択の手助けになりましたら幸いです。
次回は、どのキッチンを選んだらいいのか、これまで紹介してきた各メーカーのキッチンを比較しながらまとめたいと思います。
そのほかの住友林業の仕様についても下記でまとめていますので、気になる方はご覧ください。
既に完成してwer内覧会している方のブログは特に参考になるはず。
コメント