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この記事では、kikorist夫婦が家づくりにあたって、こだわったポイントを解説します。
今回は内装編です。外観編もまとめますのでお楽しみに。
kikorist夫婦は建築のプロではありませんので、あくまで施主目線、個人の好みも多分にありますが、参考にしていただければ幸いです。
なお、パースについてはマイホームデザイナーで作成しています。マイホームデザイナーについて詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
基本的なこだわりポイント(内装編)
kikorist夫婦の家づくりの基本的な作法に、「ラインを出来るだけなくす」「ラインを揃える」というものがあります。
下記の図は窓と壁をイラストで表現したものです。見ていただければ明らかだと思いますが、ラインが少ない&揃っている方がスッキリ見えるはずです。

ラインを少なくし、揃えた方が見た目が美しくなる
「ラインを出来るだけ少なくできないか」「ラインがある場合は揃える」「そして揃える場合はどこを基準に揃えるか」ということは常に意識しました。
これは窓だけではなく、壁などのラインについても言えます。
例えば、キッチンのカップボードは、フロアキャビネットが奥行65cm、ウォールキャビネットが奥行45cmと差があるのですが、ウォールキャビネットの背面の壁を20cmふかすことによって、フロアキャビネットとウォールキャビネットの出面(でづら)を揃えています。

壁をふかすことでフロアキャビネットとウォールキャビネットの奥行を揃えた
こうすることによって面が揃って美しく見えるとともに、物が取り出しやすくなっています。

吊戸棚の壁をふかすことによって物を出し入れしやすく
書斎も同様で、チェスターフィットの天吊り収納と、ブックシェルフの出面、カウンターの奥行を、一部壁をふかすことによって合わせています。

書斎のパース
梁や柱を作らない
部屋の中に余計な梁や柱があるのは個人的には好きではありません。
下記の写真はマンションによくある梁ですが、見た目的には全く美しくないですよね…。

マンションにありがちな梁ですが、工法によっては戸建てでも出来ます(出典:SUVACO)
私たちが初めて展示場を訪問した際に、今の担当となる方が次のように言っていました。

2×4や2×6工法の場合、窓の上に梁が出てきてしまうケースが多いんです。
その場合は窓が天井高にならないので美しくありません。
BF構法なら天井高の窓が可能です。

展示場に初めて訪れた家づくり初心者に披露するハイレベルなこだわり。
その後、次に住友不動産の2×4のモデルハウスを見たのですが、窓は天井高だったのです。ただ、それには工夫が…。

なんと天井高を実際の天井より高く設計して、梁と窓の高さにあわせてあえて下がり天井にしていたのです。
二重底ならぬ二重天井。

デザインで工夫したと言えば聞こえはいいけど、コストもかかるし、そのままではやっぱり天井高の窓は難しいのかな、と思った出来事でした。
梁だけでなく柱も同様です。部屋の真ん中に柱があることは避けたい(真ん中以外でも避けたいですが…)。せっかく広いLDKにしても、部屋の真ん中に柱が入っては空間としては台無しです。

部屋の真ん中に柱。右のスイッチの配置などもツッコミどころですが…。(出典:セキスイハイム)

もしどうしても柱が入ってしまうようであれば、あらわし柱や、デザインでうまく見せるとか工夫したいところです。

格子スクリーンと組み合わせて、空間の間仕切りに活用するとか。
デザイン的に意味のない柱から意味のあるものに変えれば美しく見えるわよ。
住友林業のBF構法なら、木造でありながら梁や柱を設けることなく大空間・大開口の窓を実現可能です。
kikorist夫婦は2階リビングで近隣との境界も近いので、大開口はそれほど重要視していませんでしたが…

BF構法なら大空間・大開口を最低限の柱で実現可能(出典:住友林業)
こうした柱・梁については、kikorist夫婦が特に指定しなくても可能な限り配慮されていました。したがって、kikorist新邸では、室内に関しては独立した柱はありません。
1か所どうしても、外部に柱が入ってしまう部分があったのですが、出来るだけ外観に影響がない場所に配置し直して、坪庭の植栽で隠すことで目立たないように配慮しました。

構造上外せない玄関前の柱

植栽で柱を目隠し
窓の大きさ・ラインを揃える
これもラインに関する内容ですが、リビングには掃き出し窓2回と、横辷り窓8枚がありますが、全ての窓の高さを、下がり天井の天井高を基準に合わせています。

リビングの窓の高さを下がり天井に合わせている

下がっていない部分は天井高に合わせるか悩みましたが、設計氏と相談の上、ラインと高さの統一感があるほうが美しいということで、あえて天井高にはしていません。
横辷り窓は大きさと配置間隔も一定に揃えることで、リズムと統一感を生み出しています。

同じサイズの窓が同じ間隔で並ぶことで統一感とリズムが生まれる
この窓は外から見た場合でも統一感とリズムを感じることができます。

窓のサイズと間隔が同じだと外観も美しくなる
建具はハイウォールタイプ
住友林業では標準でハイウォールタイプの建具になっています(多くのメーカーではオプション仕様)。
ただし、ハイウォールにするためには、天井高を225cmか245cmにする必要があるので、kikorist新邸では1階と3階を225cm、2階を245cmにしました。
天井部分に余計な垂れ壁が出ないので、ラインが少なくなり、スッキリした見た目になります。

住友林業では標準でハイウォール建具
照明のラインを揃える
まだラインの話が続くのか…、と思われるかもしれませんが、続きます笑
照明も出来るだけラインを揃えて、天井に不規則に穴が開くことがないように配慮しています。

照明もラインを揃える
照明は全て原則電球色
kikorist新邸の照明は、原則全て電球色で揃えています。

照明の色
電球色を選んだのは落ち着ける空間にするためです。色温度は高いほど緊張が高まり、逆に低いほどリラックスできる空間になります。
リビングのスタディースペース用に設けたダウンラインとのみ、例外的に温白色にしています。

スタディースペースのダウンライトのみ温白色
これは勉強スペースということで、IC氏の提案により電球色の他の照明と違和感が出ない範囲で出来るだけ集中しやすい色温度にしたためです。
照明計画の工夫
色温度だけでなく、「どのような機器を使ってどのように照らすのか」という照明計画も家の印象を決める重要なファクターです。
kikorist新邸では、間接照明を何か所かに導入しています。間接照明を使う目的としては、柔らかい光で落ち着いた空間を演出するため。
具体的には、1階トイレ、2階リビングとキッチン、3階セカンドリビングに間接照明を追加しています。

トイレのカウンター下部には間接照明

2階リビングの折り下げ天井に間接照明を追加

カップボードの間接照明

ウッドタイルを照らす間接照明
間接照明ではありませんが、主寝室や階段ホールにはブラケットライトを使い、間接照明同様の効果を狙っています。

主寝室の照明

階段ホールのブラケットライト
エントランスホールには、階段用の照明は設けず、エコカラットの壁をダクトレールに取り付けたスポットライトで照らすことで雰囲気の演出と足元照明を両立させています。

エコカラットをスポットライトで照らす
アクセント面に窓やエアコンを付けない
部屋のアクセントとなる面には、窓やエアコンを付けないように配慮しました
。

アクセント面にはエアコンや窓を設けない(ほんとは左のエアコンもベストではないが構造上致し方なく…)
アクセントとなる面はやはり綺麗な面を見せてこそです。窓やエアコンがあるとノイズになります。
個人的には窓はアクセント面ではない部分にしたほうが綺麗に見えると思います。

窓やエアコン付けてるよ!という方がいたらすみません…。個人的には断然アクセント面には何もないのが好みです。
テレビ面も同様に、エアコンや窓を付けないようにしました。

新邸のリビング
テレビ面に窓があると、視覚上のノイズになる上に、光が差し込むとコントラストが低下するので、視聴環境的にはマイナスしかありません。特に暗めにして映画を見たい場合などは、窓は邪魔になります。カーテンをしても光が漏れますし、そもそも視界の正面にカーテンが入ってくるのもデザイン的に好みではないです。
下記のようになっている例は、意外と多いので注意したいところです。

テレビ・アクセント面に窓・エアコンの例
長く見る部屋の壁は綺麗にしてあげると良いと、個人的には思います。
エアコンの意匠にこだわる
エアコンは家のデザイン的にはないほうが好ましいのですが、実際に無くしてしまうとさすがに生活が大変になります。
本当はエアコンはガラリなどで隠したいところでしが、隠せるような場所がなかったために、kikorist新邸ではエアコンはそのまま壁付けになっています(コンセントだけは天井付けにして目立たないようにしました)。

モデルハウスのようにエアコンをガラリで隠したかったが、断念…
「隠せないならせめて意匠的に優れたものを」ということで、2階のLDKと3階のセカンドリビングには三菱電機のFLシリーズを採用しています。

2階と3階のリビングに採用した三菱電機のFLシリーズ(出典:三菱電機)
FLシリーズではエアコンとしては珍しくブラックが選べるのが特徴です(白と赤もラインナップ)。
当初はダイキンのrisoraを入れる予定でしたが、risoraは東京ゼロエミの省エネ基準を満たさないために採用できず、三菱電機のFLシリーズとなりました。

ダイキンのrisoraは東京ゼロエミの省エネ基準を満たさないために採用できず
2階リビングにはこんな感じで壁付けで設置予定ですが、ブラックかつシャープなFLシリーズならそこまで目立たないかなと思っています。

リビングの横にエアコンを壁掛け
3階はプロジェクターと並べて設置です。壁紙がブラウンよりのベージュなので、白いエアコンだと確実に浮くと思われるので、FLシリーズのブラックにしました。

3階セカンドリビングのパース
長くいるリビングは本物の素材を使う
長くいるLDKは、出来るだけ「○○風」のような素材ではなく、本物の素材を使うようにしました。
住友林業では、標準でメインフロアは、無垢板または挽板(床暖房対応)となります。私たちは猫を飼っており、また床暖房を入れたために挽板を選択しましたが、挽板でも突板やシート素材とは踏んだ感触が全く違います。
kikorist新邸では、エントランスホール、寝室、2階LDK、3階セカンドリビングが挽板になっています。逆に突板にしたのは、キャスター付きの椅子を使う書斎と、子供部屋になる予定の3階居室しかありません。

やはり床材にはこだわりたかったところです。
また、リビングの折り下げ天井に使う木製リブ天井には、マルホンの無垢板を使った特注品を選びました。

久喜展示場の特注リブ天井
当初の天井材は木調シートのスタイルシーリングでしたが、リビングは長くいる空間なので、本物の無垢板を使った天井にしました。

オークピュアブラウンのスタイルシーリング
スタイルシーリングも決して悪いわけではなく、長くいるわけではないエントランスの天井はコスパを重視してスタイルシーリングを選択するなど、メリハリを付けて使い分けています。
キッチンのワークトップも同様で本物素材を重視しました。キッチンハウスのメラミン化粧板のエバルトも迷いましたが、使い勝手や質感に勝るセラミックを重視して、リクシルのリシェル+セラミックトップを選択しました。

キッチンハウスのコスパはいいと思いますが、メラミン化粧板とセラミックの質感差は値段なりにあると感じました。
キッチンパネルも質感的にイマイチだったので、名古屋モザイクのタイルを貼っています。

キッチンパネルの代わりに名古屋モザイクのタイルを採用
また、鉄骨階段の背面とテレビの背面にはエコカラットを採用していますが、こちらも実は本物の磁器タイルと迷った部分です。

テレビ背面のエコカラット
リビエラのフィオラクォーツや平田タイルのリワークなども比較検討しましたが、エコカラットのストーングレースも十分な質感があったために(フィオラクォーツよりも質感的に良かった)、ストーングレースにしました。

フィオラクォーツは黄色味が混じる
一方で、ユーティリティーのクロスはサンゲツのサブウェイタイル調のものを選択するなど、ここも場所に応じて使い分けています。

ユーティリティーはサブウェイタイル風のクロスを使用
木質感に溢れた内装
住友林業を選んだ理由の1つに、圧倒的な木質感があります。展示場のオシャレなモデルハウスに一目惚れして住友林業を選んだという方も多いはず。
新邸では出来るだけ、先に述べた挽板や木質天井以外にも、ウッドタイルや住友林業クレストのチェスターフィットを入れるなど、木質感を豊富に取り入れました。

セカンドリビング正面の壁に採用したウッドタイル

チェスターフィットなどを組み合わせた書斎
建材の切り替え部分や見切りに気を使う
異なる建材を切り替える部分や、切り替わる部分に使われる見切り材にも注意しました
。
具体的にいくつか紹介します。
キッチンのフロアタイルと挽板の切り替え
kikorist新邸のキッチンにはフロアタイルを使っているのですが、リビング/ダイニングに使われているウォルナットの挽板の床材との見切り材にはステンレスの見切り材を使用しています。ステンレスなので見た目もシャープになります。

フロアタイルと挽板の切り替えにステンレスの見切り材を使用
エントランスホール
エントランスホールから階段で2階に上がる部分は、1階の壁クロス、1階天井のスタイルシーリング、2階の壁クロス、2階の天井クロス(2階は間接照明の対応のため、壁と天井でクロスが異なる)、エコカラットと様々な素材が切り替わる複雑な場所です。

エントランス部分は複数の建材やダクトレールも絡む複雑な部分
この部分はマイホームデザイナーを使って検証しつつ、設計士にも念入りに確認した部分です。

2階から見たパース
この部分の検討にはマイホームデザイナー13が役立ちまくりでした。パースを360度グリグリ回転させながら、建材の切り替え部分をどうするのか慎重に検討しました。
結果、エコカラットと2階壁の見切り材は、巾木を使うことにしました。通常、住友林業の標準仕様では階が変わる部分の見切り材には樹脂の見切り材が使われるのですが、2階の巾木をそのままエコカラットとクロスの見切り材に延長することで、2階部分の巾木のおさまりがおかしくならないように配慮しました。

巾木をそのまま延長して見切り材として利用(手すりがはみ出しているのは気にせずに)
テレビ背面のエコカラット
テレビ背面のエコカラットの切り替え部分もこだわったポイントです。
当初は下記の写真のような施工になっていました。

当初のエコカラットの切り替え部分
この状態から下記のように変更しました。

変更後のエコカラットの切り替え部分
変更後は、壁の厚みとなる側面部分にもエコカラットを貼っています。当初の案では正面部分にしかエコカラットを貼っていないので、側面から見るといかにも「貼った壁」という印象になってしまいます(実際貼っているのですが…笑)。
壁の側面部分までエコカラットを施工することで、「石製の壁」のように見せることができ、重厚感が増しました(もちろん階段側の面はクロスです)。
2階と3階の壁紙
住友林業の標準仕様では、2階と3階のクロスの境目には細い樹脂製の見切り材が使用されます(クロスを変更しない場合も見切り材は付きます)。

住友林業標準の樹脂製の見切り材
kikorist新邸では、2階は明るめのベージュの和紙調のクロス、3階はブラウンよりのベージュのクロスになっています。通常は見切り材の上下でクロスを切り替えるのですが、それでは違和感が出るために壁のコーナーで切り替えています。そのため、2階部分の一部(見切り材の下部)にも、3階用の壁紙を使っています。

樹脂の見切り材の上下ではなく壁のコーナーでクロスを切り替え

セカンドリビング側から見たパース
スイッチ/コンセントの色
スイッチ/コンセントの色も壁紙の色になじむように慎重に検討しました
。白系の壁紙の場所や3階のセカンドリビングや書斎などはすんなり決まったのですが、2階リビングはベージュよりの白だったためにかなり迷いました。
kikorist新邸の2階リビングのクロスは、とある展示場のクロスと同じなのですが、その展示場にスイッチプレートのサンプルを持ち込んで、実際にどの色のプレートが馴染むのか検証しました。

新邸で採用したクロスと同じクロスを使用している展示場でスイッチのカラーの検討
サンプルは楽天で購入。
結果的に、2階リビングはマットベージュのスイッチ/コンセントにしました(リモコンニッチ部分のスイッチやライコンは白)。

ネットでマットベージュを採用している方はほとんどいなかったのですが、実際のクロスで相性を確認することで、自信を持って選ぶことが出来ました。
内装のこだわりポイントのまとめ
kiokrist邸でこだわった点をまとめてみました。
我ながら細かい…という部分もありますが、いずれもやってよかったと思います。
また、柱や梁のない大空間、標準で無垢板/ハイウォール建具、木質感など、そもそも住友林業の仕様とkikorist夫婦のこだわりがかなり近かったのが良かったです。

だからこそ住友林業を選んだとも言えます。
共感していただける方、そうではない方いらっしゃると思いますが、個人の好みで作れるのが注文住宅です。それぞれのこだわりで素敵な家づくりをしましょう。
参考になれば幸いです。

既に完成してwer内覧会している方のブログは特に参考になるはず。

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