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着工合意時のWEB内覧会、今回は外構をお送りします。
あわせて住友林業緑化でかかった外構費用も公開。
着工合意時のWEB内覧会の一覧はこちら。
外構と関連が深いエントランス(アプローチ)のWEB内覧会や外観のこだわり記事についてもあわせてご覧いただくと、より理解が深まると思います。


なお、パースについてはマイホームデザイナーで作成しています。マイホームデザイナーについて詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
kikorist夫婦の外構は住友林業緑化
外構は重要
前回の記事でも記載しましたが、家づくりにおいて外構は非常に重要です。それこそ、建物の外壁や外観以上に家全体の印象に影響を与えます。

NEUTRALさんの施工事例(出典:NEUTRAL)
いくら建物にお金をかけても、残念な外構であればその魅力は半減ですし、外構によっては建物以上に立派に見せることも可能です。出来ることなら、建物と外構がお互いに引き立てあう相乗効果を狙いたいところです。
外構業者をどうする?
そのためには、有能な外構業者を見つける必要があるのですが…、これがとっても難しいのです…。
外構業者にはハウスメーカー提携外構業者と外部業者の2種類があることは前回の記事でまとめた通りです。
私たちも当初は価格メリットのある外部業者を考えており、「●●(住んでる地域) 外構業者」でググって10社ほど見積依頼をしましたが、そのうち返信があったのは3社、うち1社は多忙を理由に現地にも来ないで概算見積のみ、残り2社は現地打合せしましたが、結局提案来ず…という体たらくでした。

問い合わせたのに返信もよこさないとか酷すぎる…。

外構業者って中小企業や個人事業主みたいな業者も多いから探すだけでも大変だし、対応も心配だなとつくづく感じました。
もちろん、NEUTRALさんのような素敵な外構業者もありますので、そういった外構業者にお願いできるのであれば、外部でも何の問題もないですし、私たちもそうしたかったのが本音です。
結果的に私たちは住友林業の子会社である住友林業林業緑化に外構をお願いすることにしました。
住友林業緑化に決めた理由
住友林業緑化に決めた理由は以下の通り。
- 業者探しの手間がない
- 施工に対する安心感
- 一定の品質
- 建物との統一感
- 引き渡し時に外構も完成
- 住宅ローン組み込み可
上記の一般的なハウスメーカー提携外構業者を利用するメリットに加えて、担当者が熱心で提案も良かったため住友林業緑化に決めました。
私たちの緑化担当についてはこちらのチームすみりんの紹介記事をご覧ください。
住友林業緑化の唯一のデメリットは価格
です。ネット上でも住友林業緑化は高い、とよく言われていますが、やはり外部業者の相場と比べて2割程度は高い印象です。
とはいえ、住友林業緑化が高いのは、外構業者の管理監督や施工品質の担保のための費用と考えており、2~3割の価格であればハウスメーカー外構も悪くないと思います。

いい業者を探して、選定する手間も省けますし。
何より施工品質は一定以上ですし、万が一イメージと違った場合や施工品質に納得がいかない場合は、修正等の交渉が容易というのが大き
いです。
外構業者を探して選定する段階で不安や手間を感じていた私たちとしては、ここは変にケチってトラブルになるよりは、確実な方を選びました。

ただ、Twitterや施主ブログを見る限り住友林業緑化の当たり外れは大きい様子。

価格が高いのは事実だけに、高い価格に見合う提案をしてくれないとボロクソに言われちゃうのよね…。

「高いからどうせ選んでくれないし…」と腐ってる担当もいそうです。私たちの担当はまだ20代半ばの若い担当だったのでそんなことはなかったですが…。
話の雰囲気からあまり緑化が選ばれることはなさそうな感じだったのですが、提案もよかったですし、熱意もあったので緑化で考えていると伝えるととても嬉しそうにしていました。
ので、こんな感じでお願いしました。

外構は君の好きにしていいから大幅値引きしてください。

新しいですね…!
頑張ります!
ということで、住友林業緑化となりました。
後から紹介するように、植栽する樹種も分かりやすく色々提案してくれたりと、優秀な担当を付けてくれたので良かったです。営業担当氏に感謝。
新邸の外構
新邸の外構ですが、29坪ほどの土地に準防火地域の緩和措置も含めた建蔽率70%ギリギリに建てていますので、外構工事する面積は正面以外ほとんどありません。

kikorist新邸の外構図面
具体的な外構の施工場所は下記の通りです。
アプローチ
アプローチは門袖周辺までタイルを使用しています。玄関周りと同じくLIXILのグレイスランドのGRL-6です。

アプローチは玄関と同じタイルを使用
設定品以外のタイル(リビエラのウォーターフォールとか)も考えたのですが、グレイスランドとサイズ以外は見た目があまり変わらず、狭い玄関とアプローチでは60×60cmのタイルだと逆に変になると思い、30×30cmの標準のグレイスランドで十分と判断しました。
こだわりとしては、アプローチの階段をアゴを付けてフロートにした点。ちょっとした工夫ですがただの階段よりもオシャレになります(費用は通常の階段よりもかかります)。

アプローチの階段はフロート
階段の下には間接照明も仕込んでいます。

階段の下に間接照明

階段の下に間接照明
門袖
正面には表札、インターホン、ポストを取り付ける門袖を設置します。

門袖
この門袖はシーサンドコートSULS-01で仕上げており、建物の外壁に使うシーサンドコートと同様のものを使用しています。
そのため、建物本体との統一感が期待できます。

シーサンドコートを外構でも使用できるというのも、住友林業緑化を選んだ理由の一つです。
表札は、ポスト、インターホンも内蔵できる美濃クラフトのWAL-10-Lです。
デザインはカッコイイのですが、カバーと表札に10万以上は相当高い…。

美濃クラフトのカバーサイン
緑化氏と営業氏が凄い熱意で推してくるので、こちらが負けました笑

グレードの高いものを入れさせていただきました!
門袖も大きいので、それにあわせてワイドなデザインでポストやインターホンもスッキリしています。

ちょっと高すぎるんじゃないの…。
こういうのもあるし…。営業氏はどう思いますか?

いえ、美濃クラフトのほうがカッコいいです!

そこまで言うならこれでいきましょう。
インターホンは住友林業の仕様品の中から、Panasonicの上から2番目のPVLSVD505KSを選択。
スマホでインターホンを受けることが出来る
ので、留守でも置き配の指示などが出来て便利です(kikorist新邸は宅配ボックスは付けていません)。
ガレージ
ガレージ部分は特に工夫はなく、一般的なモルタル仕上げにしています。

本当はタイルにしたかったのですが、費用面で断念。
屋外部分は滑らないように刷毛引き
で、屋内は掃除のしやすさを重視して金鏝仕上げとしています。
刷毛引きは、コンクリートが乾く前に刷毛(ハケ)でハケ目を付けるます。表面がザラザラになるので、滑りにくいのがメリットですが、汚れは付きやすいです。
金鏝仕上げとは、コンクリートを鏝(コテ)を使ってツルツルに仕上げる方法で、表面が平滑なので汚れにくく掃除もしやすいのが特徴。ただし、表面がツルツルなので滑りやすいのがデメリットです。
コンクリートで仕上げるのは下記の部分。ビルトインガレージから車が左右に出庫しやすいように、屋外部分はクルマの軌道にあわせてコンクリートを施工しています。

ガレージはモルタル仕上げ
また、ビルトインガレージ内には施主支給の車止めを設置します。購入したのはこちら(2個購入)。
取り付けはサービスとなりました。
坪庭
アプローチの奥、玄関の脇には坪庭を設けています。
坪庭については事前にイメージを送付して、あとは緑化氏にお任せしました。

住友林業緑化に送ったイメージ

住友林業緑化に送ったイメージ

住友林業緑化が作成した日本庭園風の坪庭のパース

ほぼイメージ通り!

緑化氏…できるね。
イロハモミジを中心として築山(つきやま)を作って苔を植え、景石を配置しています。
この坪庭はアプローチの奥にあるので、家から出入りする度に見える配置となっているポイントです。
さらに、この坪庭は寝室のFIX窓からも見られるようになっているのと同時に、寝室への視線を遮る目隠しの役割も担っています(FIX窓には一応ロールスクリーンも付けていますが…)。

寝室の窓から見た坪庭
なお、この坪庭にもスポットライトを配置して、夜間は照明でライトアップする予定です。
塗り壁
新邸のアプローチは敢えて建物の正面には配置せず、側面からにすることでアプローチを長く取り、公と私の部分を分けて、邸宅感を演出しています(絶対的には狭いのであくまで「感」ですが…)。

玄関とアプローチは東側面
そのため、アプローチを包む東側の壁はちょっとこだわりたかたったので、通常のフェンスではなく塗り壁としています。

東側の壁はフェンスではなく塗り壁
こちらも門袖と同じく建物と同じシーサンドコートとすることで、建物との統一感を出しています。
ただし、塗り壁にしたのは正面から見える部分だけで、見えない部分はメッシュフェンス、それも解体前からあった古家のものを再利用してコスト削減しています。

正面から見える部分だけシーサンドコートの壁で、見えない部分はメッシュフェンス
砂利
正面以外の建物周辺は全て砂利にしています。
防犯砂利も検討しましたが、高額になるのと割れて細かくなってアプローチなどが汚れること、防犯対策は別途行うことから、通常の防草シートと砂利としました。
植栽
植栽も緑化にお願いしています。
四季を感じたかったので、季節を感じられる植栽をメインに提案していただきました。
季節を感じるポイントとしては、春~秋の花の咲く時期や実のなる時期を分けると、1年を通して季節が感じられるようになります。例えば、春に花が咲く樹木ばかりにしてしまうと、春は盛り上がりますが、夏は少し寂しくなります(緑は楽しめるので、好みによっては一点集中もありです)。加えて紅葉樹木などを入れるといい感じになります。
kikorist新邸の場合は、紅葉するイロハモミジを植えていますので、春と夏に花が咲く樹木を選定しています。

kikorist新邸の外構図面

正面(北側)から見たkikorist邸
図面のB、正面にあるのがシンボルツリーとなる株立ちのアオダモ。4〜5月に白い花を咲かせます。3.5m以上の大き目のものをお願いしました。
ガレージの向かって右側Aにあるのがヤマボウシの株立ち。高さは2mほどです。6月頃に花を付け、秋には食べられる実がなるということで選びました。あとはガレージから出庫する際に邪魔にならない樹形であることもポイント。

食いしん坊か。
向かって左手Cがソヨゴの株立ち。成長も緩やかなのでアプローチに向いていると思います。
奥の坪庭のDとEにはイロハモミジとナツハゼです。イロハモミジは紅葉が楽しめる樹種ですが、日陰でも成長するものの紅葉しにくいということで、そのあたりがちょっと心配です。ナツハゼはブルーベリーの仲間で秋になる実はジャムにできるそうです。これもちょっと楽しみ。

また食べられるかどうかが判断基準なのね…。
そのほか、ガレージ横の樹種を検討したのは下記の通りです。出来る住友林業緑化担当氏から特徴も教えてもらったので、そのまま掲載しておきます。
樹種 | 特徴(緑化氏コメント) | |
落葉樹 | ヤマボオシ | 月頃に白い花、秋頃には食べることも出来る赤い実を付けたりキレイに紅葉をする樹木になります。枝葉は上に向かって成長していくので車庫付近の植栽に適しております。 正面から見た際の雰囲気の良さを重要視するのであればヤマボオシがおすすめだと思います。道路側に植える予定の樹種がアオダモ株立ち・ソヨゴ株立ちと枝振りも楽しめる樹木の為、出来れば樹形が揃うような樹木を入れたほうが美しく見えるかと思います。 ただし、人が食べられるような実がなる樹木には鳥が寄ってきて糞などを落としていったり、また落ちた実を車で踏んで土間汚してしまうというリスクが考えられます。※ただ個人的にはヤマボオシを推しています。 |
---|---|---|
モミジ類 | アプローチ正面(玄関扉横)にも植栽する予定ですが、秋口の紅葉を代表する樹木の一つです。植栽配置のバランスとしてもう一本植えても良いかと思います。 | |
サルスベリ | 夏に花を咲かせる樹木です。現プランでは春にアオダモの花、秋にモミジの紅葉という樹種を植栽予定ですので、夏頃に季節を感じれる樹木を選ぶのも良いかもしれません。 | |
常緑樹 | キンモクセイ | 秋ごろに香りのよい花が咲く樹木です。いろいろな感覚(嗅覚)で季節を楽しむことを重要視すのであればキンモクセイがおすすめだと思います。 常緑で葉量が多いことから今回の植栽位置であれば外周への侵入防止や目隠し効果が期待できますが、葉が密集している分、キンモクセイの樹形のほとんどが楕円形に見えるシルエットしております。そのため、ヤマボウシと比べると見た目の観点では若干見劣りするかと思います。成長の仕方が横方向にも広がりやすい樹木となりますのでこまめに剪定が必要になるかと思います。 また、キンモクセイは小さい花が多く付く為、落下した際の清掃が大変であるという意見等が御座います。 |
常緑ヤマボオシ | 上記で紹介しているヤマボウシの仲間でヤマボウシと似た季節の変化を楽しめる樹木になります。 ただし常緑の樹木ですので、紅葉はしません。(個体差によっては、まれに紅葉する物もあるそうです) |
|
シラカシ | 現在ご提案させて頂いている樹木になります。比較的にどのような環境でもしっかりと育つ丈夫な樹木で秋頃にはドングリのなる樹木です。お子様がいるご家庭には植育につながるという理由で採用されることも御座います。 |

樹木の特徴のほかにデメリットも教えてくれるので、とても親切で有難かったわ。
文章を見るだけでも特徴が分かるし、緑化氏の丁寧さも分かる。
なお、シンボルツリーに迷ったらこちらのウェブサイトが写真と詳しい説明付きで紹介しているので、参考にするといいと思います。
それ以外の記事も庭や植栽の知識としてとても参考になるので、ぜひ読んでみることをオススメします。
照明
外構の照明は、これまで紹介したアプローチの階段下と坪庭のほか、正面中央のアオダモにもスポットライトを設置しています。

外構の照明計画
照明については、PanasonicのセンサーEE4518Bで制御しています。
EE4518は明るさセンサーで、暗くなったら自動で付くのに加えて、手動で消灯する時間を設定できるのがポイント。消灯する時間は下記の通りです。

EE4518のタイマ
照度センサーの感度も設定可能なので、汎用性が高めです。
傘掛けフックはvik
森田アルミ工業の人気の傘掛けフックのvikを、玄関横に設置しています。
住友林業緑化で用意が出来たので、施主支給にはしていません。

ちゃんとパースにも反映されてる…。
芸が細かい…。

森田アルミ工業のvik
住友林業緑化の外構の費用は?
住友林業緑化の外構費用は、値引き後で270万円(税別)となりました。ざっくりした内訳(値引き前)としては、仮設工事と土木工事が約50万円、門袖が30万円、アプローチが25万円、ガレージが30万円、塗り壁が35万円、照明が18万円、植栽・造園が53万円、建物周辺の砂利が8万円などとなっています。
30坪ほどの土地にギチギチに建てた場合の外構でこの金額ですので、もっと土地が広い場合などはかなりの費用が発生すると思われます。

やっぱりいい外構にしようとするとお値段が…。
そのため、前回の記事でまとめたように、外構費用は契約前の早い段階から建物のプランとあわせて確認しておくことをオススメします。
例えば、もしkikorist新邸の玄関が正面に配置されていた場合はアプローチも短くなり、東側の壁もメッシュフェンスで良しとしたと思うので、費用が数十万安くなっていたはずです。
また、kikorist新邸の場合、敷地ギリギリに建てているため、当初は先行工事と後工事に分かれていました。
建物が建った後では施工しにくい部分を、建物に先行して行うのが先行工事ですが、その場合は重機回送費用は仮設費用、誘導員の費用、残土処理費用などが二重でかかり、10~15万円ほど高くなってしまいます。
そこで、今回は隣地の方に説明/お願いをして、建物工事が終わったあとに隣地の敷地内で作業する許可を得ることで、先行工事をなくして、建物完成後の工事に一本化することにしました。

そもそも塗り壁を隣地側も吹付塗装するためには、立ち入り許可が必要だったので…。
地縄立ち合いの際の隣地挨拶の際に、緑化担当も同行してもらい、外構工事の件を説明して快く承諾いただいたので、先行工事の費用削減が可能となりました。
新邸の外構のまとめ
外構は建物の印象を決める重要なもの、ということで少しこだわってみました。
- アプローチの階段はフロート
- 門袖、アプローチ周りの壁は建物と同じシーサンドコートで統一感を出す
- コンクリートは刷毛引き仕上げと金鏝仕上げを場所によって使い分け
- 季節を感じられる植栽を選択
- 照明はセンサーとタイマで制御
- 先行工事は隣地の了承で削減
参考になれば幸いです。
なお、着工合意時のWEB内覧会の記事はこちらにまとめていますので、あわせてご覧ください。

既に完成してwer内覧会している方のブログは特に参考になるはず。

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