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住友林業で建築中のkikorist新邸での「ホームシアター導入記」シリーズ。本シリーズではkikorist新邸という実例を通してホームシアターの導入過程を丁寧に紹介していきます。

本記事では、2階メインリビングのスピーカー/AVアンプについて紹介します。
なお、前提となるスピーカー配置およびサラウンド、AVアンプについてまとめた記事もあわせてご覧ください。
ホームシアター環境構築の手順
スピーカーの数とレイアウトを決める
まずはスピーカーを何本設置するかを決めます。
基本は5.1chですが、こだわるのであれば7.1chや、Dolby Atmosの5.1.2chや5.1.4chとなります(スピーカーの配置についてはこちらの記事を参照)。
音響環境については視聴するコンテンツによっても多少変わります。例えば、Nintendo Switchや映像配信がメインということであれば、「現状は」5.1chでも十分です(Switchのゲームや映像配信の多くはDolby Atmosには対応していない)。
※ディズニープラスとかDVD以下のステレオ音声ですし…
ただし、任天堂が次(もしくはさらにその次)に出すゲーム機はAtmosに対応している可能性もありますし、映像配信サービスのAtmosも順次対応が増えるのは間違いありません。
もちろん、予算次第の部分はあるのですが、注文住宅では何十年にもわたって住むので、将来を見越した対応をしておくのは重要だと思います。
個人的なオススメは、音響と価格のバランスを考慮して5.1.2chです。

5.1.2chのDolby Atomosサラウンドのレイアウト
接続する機器を整理して機器選定
次に、前回解説したように接続する機器を整理します。
再生機器と投影機器を決めた上で、AVアンプを選定するといいと思います。

接続する機器にあったAVアンプを選択
スピーカー数と、再生機器にあったHDMI入力端子の数、投影機器にあったHDMI出力端子の数を持つAVアンプを選定します(AVアンプ選びの詳細はこちらの記事を参照)。

HDMI入力端子は、接続する機器は今後増える(新しいゲーム機とか)ことも想定して、少し余裕があったほうがいいです。
オススメのAVアンプについては、いずれ別の記事でまとめる予定です。
また、設置するスピーカーについても検討します。トールボーイスピーカーやブックシェルフスピーカー、埋め込み型スピーカーなど、様々な組み合わせが考えられますので、音響や間取りに合わせて選択します(スピーカー選びの詳細はこちらの記事を参照)。
ホームシアターの導入はどのタイミングで決める?
家作りを始めて、間取りを検討している出来るだけ早い段階で導入するかどうかを決めておいたがいいです。
特に、プロジェクターの場合はスクリーンとの間に一定の投影距離が必要になるため、間取りにも影響します。
一般的なプロジェクターの場合、100インチを投影するためにはスクリーンとプロジェクターのレンズまでの距離が約3m必要です。

プロジェクターには投影距離が必
間取りによっては、せっかくプロジェクターを置いても、投影距離が2mしか取れず60インチしか写せない…というようなこともありえます(一般のプロジェクターが無理な場合、特殊なプロジェクターを使えば機器選びや設置の難易度は上がりますが対応は可能です)。
また、スクリーンの設置スペースについても検討が必要です。例えば110インチの場合、幅260cm程度の空間が必要です。トールボーイスピーカーを置くのであれば、さらにその脇に設置スペースが必要になります。
プロジェクターの設置位置の決め方は、3階スクリーンシアターの導入の際に、紹介予定です。
テレビの場合は、プロジェクターのような投影距離の制限はありませんが、スピーカーの設置検討のために、詳細図面に進んだ段階では決めておきたいところです。
2階メインリビングのホームシアター環境
早速ですが、2階メインリビングのホームシアター環境は下記の通りです。
メーカー | モデル/型番 | 概要 | |
テレビ | SONY | BRAVIA 75X9500G | 75インチ 4K HDR対応液晶テレビ |
サラウンド | – | 7.1.2ch Dolby Atmos | |
AVアンプ | Pioneer | VSX-LX304 | 9chパワーアンプ、HDMI7入力2出力 |
フロントL/R | ONKYO | D-309E | トールボーイ型 |
センター | ONKYO | D-309C | |
サラウンドL/R | YAMAHA | VXC3F | 天井埋め込み型 |
サラウンドバックL/R | YAMAHA | VXC3F | 天井埋め込み型 |
トップフロントL/R | YAMAHA | VXC3F | 天井埋め込み型 |
スピーカーケーブル | AMAZON | Amazon Basics 14ゲージ | |
サブウーファー | ONKYO | SL-T300 | |
BDレコーダー | SONY | BDZ-FBW1000 | |
ゲーム | Nintendo | Switch |
テレビとAVアンプはともかく、スピーカーはガチでこだわる方からすると、かなりカジュアルな構成になっています。

音についてそれほどこだわりがないのが正直なところです…。

視聴するのが映画やアニメがメインで、腰を据えて音楽を聴くというスタイルでもないので、費用優先で選択しています。
kikorist新邸の2階リビングのAVアンプとスピーカー機器
最終的にkikorist新邸では、少し変則的ですが、7.1.2chのDolby Atmosサラウンドを選択しました。
AVアンプ
まず要となるAVアンプには、現在使用しているPioneerのVSX-LX304をそのまま使用します。
VSX-LX304は9.1chに対応したPioneerのミドルクラスモデルです。
4K/60p 4:4:4/24bit、HDR信号であるDolby Vision、HDR10、HLG(Hybrid Log-Gamma)とBT.2020対応、3DサラウンドのDolby AtmosとDTS:Xに対応しており、機能充実のモデルです。
スピーカー機器とレイアウト
VSX-LX304に9つのスピーカーと1つのサブウーファーを接続します。
フロントの左右のスピーカーには現在も使用しているONKYOのD-309Eを、センターには同じくONKYOのD-309Cを設置します(現在販売されているのは後継D-309Xシリーズ)。
ONKYO センタースピーカーシステム D-309XC(D)
5.1chにしろ、7.1chやDolby Atmos環境にしろ、サラウンドスピーカーは本来は床置きで耳の高さに配置することが理想です。

理想的な5.1chのスピーカー配置
ただし、サラウンドスピーカーの床置きは、リビングシアターではなかなか困難です。

はっきりいって邪魔。
スピーカーケーブルは床や壁の中を通せばいいのですが、部屋の真ん中にスピーカースタンドを立てると邪魔になり、なかなか難しいです(加えて、床暖房を入れていると床下への配線ができなかったり、小さい子供がいる場合は倒したりする危険が…)。
kikorist新邸も床置きスピーカースタンドの設置は配置的に難しく、スタンドなどを使わないすっきりした見た目を優先させるために、トップスピーカーだけでなくサラウンドスピーカーも天井埋め込みにしました。
分かりやすいようにモデル図で図解してみます。
まずは、理想的な5.1.4ch環境。

理想的な5.1.4chの配置

やっぱりサラウンドスピーカーが邪魔。
そもそもソファは壁付けするから後ろにスペースないし…。
と、言うわけで、サラウンドスピーカーは天井に埋め込むことにし、Atmos用の天井スピーカーは前に移動させます。

サラウンドスピーカーを天井に埋め込み
結果として、Atmosトップスピーカーの4chに加えて、サラウンドの2ch、天井に合計6つのスピーカーが埋め込まれることになります。

出来上がった配置
このようにトップスピーカーに加えてサラウンドスピーカーも天井埋め込みにする場合、サラウンドスピーカー2ch+Atmosトップスピーカー4chの5.1.4ch設定よりも、サラウンドスピーカー4ch+Atmosトップスピーカー2chの7.1.2ch設定の方が向いていると、ホームシアター専門店のABACのスタッフからアドバイスをもらい、下記のような設定にする予定です。

各スピーカーの役割

アンプの側で7.1.2chに設定します。

アンプの設定を切り替えるだけで、5.1.4chも選べるから試してよさげな方を選択するつもり。
実際のリビングのスピーカー配置はこのような感じになります。

2階リビングのスピーカー配置
視聴位置の上(下がり天井)にあるスピーカー4つでサラウンドを表現して、前方のトップスピーカーで高さ方向を表現する設定です。
サラウンドとトップスピーカーには、共通で天井埋め込み型のYAMAHAのVXC3Fを採用しています。

VXC3Fにはブラックとホワイトがあるので、取り付ける場所でカラーを使い分けられるのがメリット。

スピーカーのカバーは塗装にも対応しています。
価格もペア(2個)で22,000円程度とコスパもいいです。
スピーカーの選び方で比較したように、埋め込み型は同価格帯の据え置きスピーカーに音質は劣りますが、サラウンドやトップスピーカならそれほど問題ないでしょう。それよりもスッキリした見た目を重視。
サブウーファーはONKYOのSL-T300を使用します。
サイズ優先、テレビボードに収まる横置きできる薄型サブウーファーという観点で選びました。
サブウーファーには電源が必要になるのですが、SL-T300は音声連動で電源も自動でON/OFFするのも◎。造作するテレビボードにセンタースピーカーとあわせて収納します。
SL-T300はすでに終売しているモデルですが、横置きできる薄型サブウーファーでこれに代わるモデルが他メーカー含めても現状存在しないため、展示未使用品をヤフオクで見つけて確保しました。
サブウーファーから出る重低音は指向性がないので、フロントに置いてあればとりあえずOKということで、テレビボードに内蔵することにしました。
スピーカーの設置の準備
AVアンプ、センタースピーカーは造作予定のテレビボード内に収納します。これらの配線はテレビボード内で完結するので特に問題なしです。

ウーファー、センタースピーカーはテレビボードに収納
フロントスピーカーはテレビボードの底に配線用の穴を設けますので、そこからサイドスピーカーに繋げます。

本来は壁の裏を通したかったのですが、リビングの扉に引き戸を採用したので、スピーカーの背面の壁に穴を空けられなくなりました…汗
まぁスピーカーの距離も近いし何とかなるでしょう。
天井埋め込み型スピーカーの設置
天井埋め込み型のスピーカーですが、DIYで天井の開口はさすがにハードルが高すぎるので、事前にスピーカーの寸法、取り付けマニュアルを設計氏に送付した上で、住友林業でスピーカー設置部の開口作業を行います。
スピーカーの取り付けはDIYです。開口部さえあれば取り付けは簡単です。
スピーカーは楽天で既に発注して確保済み。今回のように注文住宅で設計時と竣工時に時間があるケースで一番怖いのは、取り付ける予定だったスピーカーが竣工時に販売終了になっていることです。
代替品やモデルチェンジがあったとしても、設計時の開口径が合わない可能性があります(スピーカー径>開口部径はまだしも、スピーカー径<開口部径はリカバリーができない最悪の事態)。そこで、着工合意した段階で、取り付ける予定のスピーカーの在庫を確保しました。

スピーカーに限らず、寸法が重要なアイテムは早めに確保を。
悠長に構えていて売り切れや販売終了が最悪のパターンです。
天井埋め込み型スピーカーの配線
天井のスピーカーとAVアンプの配線経路は、AVアンプの裏からテレビ背面を通って各スピーカーにCD管という配線用の配管を通してあります。CD管の設置については、設計時に依頼が必要です。

CD管
ここでの注意点は、スピーカーケーブルが通る適切な配管サイズを指定すること。
スピーカーケーブルは特にこだわりがないので、Amazonベーシック スピーカーケーブル 14ゲージを選択。スピーカーケーブルはプラス・マイナスの1本ずつ計2本が入ります。14ゲージのケーブル(直径)であれば、CD管のサイズはΦ16(内径16mm)で十分です。

逆にCD管を太くしすぎるとAVアンプの後ろが大変なことになります…。
実際の取り付けや配線については、竣工後のセッティング時にレポート記事としてまとめたいと思います。
CD管さえ入っていれば、呼び線(通線ワイヤー)というもので、簡単に配管にケーブルを通すことが可能です。
デンサン 呼び線リール付セット 314mm GX-3530J-RL
とはいえ、配線や天井スピーカーの設定には注意点もあるので、竣工時のセッティングレポートで紹介したいと思います。
本記事のまとめ
本記事では、2階メインリビングのテレビシアターについて、スピーカーやAVアンプを中心にまとめてきました。
- スピーカー数は将来も見越して決定
- スピーカーと接続機器の数に合ったAVアンプを選択
- ホームシアターの導入は間取り検討時に決めたい(特にプロジェクターの場合)
- スピーカーはトールボーイ、ブックシェルフ、埋め込み型を適宜組み合わせる
- スピーカーを天井に設置する場合はCD管を配管する
以上、参考になれば幸いです。

既に完成してwer内覧会している方のブログは特に参考になるはず。

コメント
すみりんで契約後打ち合わせ中で、このブログをものすごく参考にさせていただいています。
我が家も天井スピーカーを検討しているのですが、
材工支給の場合、スピーカーの落下防止ワイヤーはどのようにされたのか、
宜しければ参考にお教え頂けないでしょうか。
設計さんにも確認予定ですが
実際に施工されたご経験をお伺いできればと思いまして・・・
よろしくお願いします。
スピーカーの落下防止は特に対策してないです。
私が採用したスピーカーは構造上、ツメがしっかり広がるので、天井が落ちない限りはスピーカーも落ちてきません。
気になるようならアイプレートとワイヤーで繋ぐとかできると思いますが…。
マグネット取り付けのグリルだけは、スピーカー本体にテグスで引っ掛けています(付属品)。
参考になれば。
ご返信ありがとうございます。
YAMAHAのサイト見てみましたが、
なるほどこれだと大丈夫そうですね。
参考になりました。ありがとうございます。