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本記事では営業担当経由で確認した2024年11月時点の最新情報をもとに、住友林業の標準仕様について解説します。
これから住友林業で建てることを検討している方の参考になればと思います。
大幅に値引きや人気オプションサービス特典などがある住友林業のオーナーからの紹介値引きについてはこちら。
なお、詳しい各設備の内容や特徴、オプションはこちらで一覧としてまとめています。
また、施主おすすめのオプションについてはこちらの記事でまとめています。
標準仕様(推奨仕様)とオプション仕様(提案仕様)
標準仕様(推奨仕様)とは
住友林業を含め、多くのハウスメーカーではキッチンやシステムバス、トイレ、洗面台、床材や外壁といったものに「標準仕様」というものを用意しています。
「標準仕様」とは、追加で費用を支払わなくても、「標準で導入できる設備」「本体に含まれる設備」という意味です。
通常、住宅設備メーカーや建材メーカーが用意している設備・建材は多岐に渡りますが、ハウスメーカーで仕様をある程度絞った上(=標準化した上)で大量に仕入れることによって、通常よりも安価に導入することができます。
なお、標準仕様=1つとは限りません。例えば、キッチンではLIXIL、トクラス、クリナップのように複数のメーカーがラインナップされており、どのメーカーを選んでも標準仕様内であれば差額はありません。
オプション仕様(提案仕様)とは
標準仕様に対して、「オプション仕様」とは、施主の好みにより追加したり変更する設備や仕様です。多くの場合、グレードアップとなり上乗せ費用になることが多いですが(たとえば標準では浅型の食洗器を深型に変更するようなケース)、なかには減額になるものもあります(たとえば食洗器をなしにして収納にするようなケースや、トイレを2個→1個にするケース)。
住友林業では、標準仕様を「推奨仕様」と呼称し、オプション仕様のことを「提案仕様」と呼称・表記します。そして、提案仕様で発生する部材とその取付のことを「提案工事」と呼びます。
標準に含まれない設備や工事は全て「提案工事」ということになります。
きこりん税とは(2022年3月からなくなりました!)
以前、提案工事に対しては、その個別の提案工事代金に加えて、金額の12%が「諸費用」として追加で必要でした。この諸費用のことをSNSでは、住友林業のマスコットキャラである「きこりん」と掛けて「きこりん税」と呼んでいました。
工事代は払っているはずなのに、別途で諸費用って意味が分からない…。
追加部材の保管費用や管理費用などでいただいています。
って言われても全然意味わからない。
決まりだから払うけど…。
きこりん税については、住友林業施主間では有名(悪名という意味で…)だったためか、2022年3月からきこりん税(諸費用)の表記はなくなりました。ただし、提案工事が12%安くなったわけではなく、総額は変わらないとのこと。
外税だったきこりん税が内税になっただけという…。
金額は同じでも外税表記がなくなったおかげで、提案工事明細の金額は計算しやすくなりました(今まではこれを追加したら、「(提案工事◯◯円+きこりん税12%)+消費税10%」という計算が必要だったので…)。
住友林業の標準仕様は数年に一度変更される
住友林業の標準仕様は、数年に一度程度、大きな変更があります。
内容はその時々ですが、人気の提案仕様を標準仕様として組み込んだり、住宅設備がメーカーのモデルチェンジにあわせて更新されたり、選べる床材の種類が追加・減少したりといった変化があります。
人によっては契約後の打ち合わせ期間中に標準仕様が変更になる場合もあります。その場合は、変更前の標準仕様と変更後の標準仕様を選べることもあります。
標準仕様が変更になったら、営業担当に確認するようにしましょう。
住友林業の標準の床材(フローリング)
フローリングの種類には、無垢板・挽き板・突き板・シートフローリングの4種類があります。
床材を高価な順で並べると、無垢板>挽板>突板>シートとなります。ただし、無垢板は樹種によって大きく異なり、杉板などは安かったりもします。
基本的に無垢板は温度変化による伸縮が大きいために床暖房対応のものが少ないのですが、特殊な加工を行ったり、1枚の板幅を狭くするなどで床暖房に対応させた無垢床もあります(床暖房対応の無垢板はかなり高価になります)。
住友林業の場合、1階(主要フロア)と2階で、標準で採用できる床材が異なります。主要フロアというのは、玄関とLDKを指します。
平屋の場合は1階しかありませんので、「玄関とLDK」と「それ以外の居室」で標準の床材が異なります。2階建てで2階リビングのような場合は、「1階玄関と2階リビング」と「それ以外の居室」という分け方になります。
1階(主要フロア)で標準で採用できる床材
主要フロアで採用できるのは下記の床材です。
- 無垢板
うづくりシリーズ(UV塗装):オーク / オークブラック - 挽板
114フラットオイル(オイル塗装): アッシュ / オーク / チェリー / チーク / ウォルナット
114フラット(UV塗装):アッシュ / オーク / チェリー / チーク / ウォルナット / マホガニー
114うづくり(UV塗装):アッシュ / チーク / オークブラック / オークホワイト
2Pフラット(UV塗装):オーク / チェリー / ウォルナット
2Pラスティック(UV塗装):オーク / チェリー / ウォルナット
住友林業では、標準仕様でオーク/オークブラック無垢床を採用することが出来ます(提案仕様ではさらに多くの樹種の無垢床が選択可能)。
挽板なら、アッシュ / オーク / チェリー / チーク / ウォルナット / マホガニーなどが採用できます。無垢板は床暖房に対応していないため、床暖房を重視する場合は挽板を選択する必要があります。
メーカーは、2Pフラット/2Pラスティックが朝日ウッドテックのライブナチュラルプレミアムで、それ以外が住友林業クレストのオリジナル床材です。
住友林業は取扱高日本No.1の木材建材商社であり、自社社有林も保有する強みを生かして、子会社の住友林業クレストでリーズナブルかつ高品質なオリジナルの床材を生産しています。提案仕様ではニレやクルミ、ヤマザクラなど他のメーカーではラインナップしていない樹種も選択できるのは、住友林業の強みです。
2階で標準で採用できる床材
玄関とLDKを除く廊下や居室は突板が標準となります。
そもそも、LDKなども突板ではなくシートフローリングが標準のハウスメーカー・工務店がある中で、主要フロアが無垢板または挽板、それ以外が突板というのは非常に豪華な仕様です。
- GK(UV塗装)
アッシュ / オーク / チェリー / チーク / ウォルナット / オークホワイト - GK国産(UV塗装)
ナラ / ニレ / クルミ
提案仕様では、無垢床・挽板にすることも可能ですし、別の樹種の突板にすることもできます。
その他、提案仕様も含めた住友林業の床材の詳細についてはこちらの記事にまとめています。
住友林業の標準の建具
床材と並んで住友林業の大きな特徴の1つに、標準でハイウォール建具(ハイドア)であることが挙げられます。
ハイウォール建具とは、天井の高さまであるドアのこと。
ハイウォール建具にすることで、垂れ壁のないスッキリしたデザインになるとともに、ドアを開けた際も隣の部屋に繋がるような印象を与えて、部屋を広く見せる効果があります。
リビングの扉には本物の木である突板を貼った突板建具が標準となるほか(これは地味に凄い)、どんな床材でも合うように豊富なカラーバリエーションとなっています。
また、開き戸、引き戸、折れ戸全てに標準でソフトクローズシステムが採用されているのも住友林業だけではないかと思います。
細かい使い勝手含めて考えられているのが住友林業が優れている点だと思います。
標準に含まれる建具の枚数と言うのは決まりはないですが、建具を削減すると本体工事は5万円~10万円ほど安くなります(金額は開き戸が安く引き戸や引き込み戸は高い)。
住友林業の標準のキッチン
住友林業で標準で選択できるのは、LIXIL、トクラス、クリナップのキッチンです。
LIXILはセラミックトップ、トクラスは人造大理石ワークトップに天然木塗装扉、クリナップはステンレスキャビネットと、それぞれのメーカーごとに特徴があるので、選ぶ楽しみがあります。
それぞれ、ベースになっているモデルはLIXILがリシェル、トクラスがコラージア、クリナップがステディアです。
LIXILのキッチン(HBSKシリーズ)
トクラスのキッチン(HFYKシリーズ)
クリナップのキッチン(HDPKシリーズ)
キッチン設備
キッチンに付属する加熱調理機や水栓、食洗器の仕様は各メーカーで共通となっています。
住友林業の標準キッチンのまとめ
なお、各メーカーともに標準では壁付けキッチンとなり(対面は可能)、アイランドやペニンシュラは提案仕様となります。
アイランドやペニンシュラは壁付けと比べて面材が増えるために費用の増額になります。
提案仕様も含めたキッチンの詳細はこちらの記事をご覧ください。