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kikorist新邸は3階建てで、リビングは2階にあります。
本記事では、私たちが2階リビングにした理由と、そのメリット/デメリットについて解説します。
2階リビングにした理由
まず最初に2階リビングにした理由ですが、土地と間取りの関係上致し方なく…というのが正直なところです。
kikorist夫婦の土地はわずか30坪にも満たない都内の土地。
この狭い土地に車を1台駐車するスペースを取るとなると、1階のスペースは相当制約を受けます。
ざっくり計算すると、29坪で建蔽率70%(準防火の緩和適用後)だとするとMAXが20坪(40畳)。
ガレージで最低6.5坪(13畳)必要なので、残りは13.5坪(27畳)
残り13.5坪(27畳)に、玄関、トイレ、(1.5畳)、寝室(8畳)、収納を作った上で20畳以上のLDKはどう考えても無理。
と、言うわけで、車を持つという選択肢をした時点で、1階にリビングという案は消滅です。
※一応ビルトインガレージ以外の案も検討しましたが、非常に効率が悪いので諦め。
車を持たなくても、1階に居室とリビングの両方を取るのは難しかったかも…。
私たちの新邸から最寄り駅までは10分かからないくらいですが、kikorist妻の仕事上車はどうしても必要ですし、kikorist夫の趣味でもあるので、手放すという選択肢はありませんでした。
これでも結婚前から2人それぞれ持っていた車をkikorist夫の1台にして、私の車は売りました…。
2階リビングのメリット
2階リビングのメリットは、下記の通り。
日当たりや眺望の良さ
日当たりや眺望の良さは2階リビングの大きな特徴
です。
特に都内のように隣家と近いような場合、1階リビングだと南向きでも隣家の影になる場合があります。
北側斜線規制があるとはいえ、都内では隣地境界50cmの民法規制ギリギリもしくはオーバーで建っている家も多く、1階リビングはどうしても暗くなり、隣家が近いために圧迫感を感じがちになります。
リビングが高い位置にあることでより日射を取得できますし、また土地や環境によっては眺望を手に入れることも可能です。
視線が抜ける方向があるなら、土地の広さにかかわらず、2階リビングも検討してもいいかも。
道路からの視線を気にしなくてよい
これも都内あるあるなのですが、土地が狭い関係上、kikorist新邸のように道路ギリギリまで家を建てるケースも多いです。そういった場合、道路からの視線が気になる場合がありますが、2階リビングであれば道路からの視線は気にする必要はありません(隣家の視線は意識する必要がありますが)。
プライバシーの確保も家づくりの重要な要素です。
勾配天井・船底天井が可能
リビングが2階にあることで、平屋でなくてもリビングに勾配天井や船底天井を設けることが可能です。
2階建ての2階リビングなら、勾配天井が可能です。
うちみたいな3階建ての2階リビングでは無理ですが…。
耐震性が良くなる
1階に大空間のリビングがあると、どうしても2階と屋根を支えるための耐力壁や柱が少なくなります。
2階リビングの場合は、1階に諸室をつくり、「柱」や「壁」を階下に集中させ、土台をしっかりとすることで、構造的に強くなり、2階に広い空間を取りやすくなります。
住友林業の場合は、どんな家でも耐震等級3を確保しているので、1階リビングでも構造上は何の問題ありませんが、2階リビングのほうがより広い空間を取りやすくなるのは確か。
2階リビングのデメリット
一方で2階リビングにはデメリットもあります。
1階の部屋が暗くなる
これは2階が明るくなるのでしょうがないのですが、1階の居室は暗くなります。
ようはリビングと居室のどちらを暗い1階に割り当てるかだけね。
個人的には、時間の大半はリビングで過ごし、居室は寝るだけの部屋なので、居室は暗くてもOKだと考えています。
子供は自室で過ごしたり勉強する時間も多いと思いますが、kikorist邸は3階建てで子供部屋は3階に取っているので十分に明るいですし。
階段の昇り降りが大変/宅急便&来客対応が面倒
2階リビングでよく言われるのが、「年を取って足腰が悪くなったら生活に困るのでは?」ということですが、私に言わせれば、
自力で階段を上がれなくなった段階でそもそも要介護。
1階リビングだろうが自力生活が困難になっている状況。
です。
したがって、老後についてはあまり心配する必要はありません。
ただ、買い物した食料品をキッチンに運ぶのは多少面倒なのは事実ですし、ウォーターサーバーの水など極端な重量物は持って上がるのはさすがに大変です(なので新邸ではウォーターサーバーは解約予定)。
宅急便の受け取りやゴミ出しが面倒なのも同様です(3階建てなのでそもそもっていうのはありますけど…)。
注意しておきたいのは、最低でも1階にトイレは必要です。トイレと居室があればあとは何とかなります。…とTwitterのフォロワーのあんままにアドバイスいただきました。
2階リビングの場合、最悪2階に行かなくて済むように、1階に居室にできる部屋とトイレがあった方がいいと個人的には思ってる✨
家族とは隔離される可能性あるけど、食事は運んでもらってお風呂は諸々でどうにかなる‼️ https://t.co/sGcvjErZWc— あんぱんママ(あんまま) (@anpan_mama_) May 20, 2021
食事は確かに介護士や家族に運んでもらうという手もあります。さすがあんまま!
窓に立ち上がりができる
これについて言及している記事はほとんどないのですが、2階リビングの場合、バルコニーと繋がるリビングになると思ったら大間違いなので注意です。
多くの人は展示場のようなバルコニーと室内がフルフラットになったリビングを想像すると思いますが…普通に設計した場合はそうはなりません。
設計段階で何も言わないと、2階バルコニーの掃き出し窓には立ち上がりができます。
住宅瑕疵担保履行法という法律で、バルコニーについては床は1/50の勾配をつけることと、開口部の下端で120mmの立ち上がりを付けるけることが定められているためです。そのため、通常通り設計した場合は、下記のように窓の下に立ち上がりが出来てしまうのです。
これはバルコニーから雨水などが室内に入ることを防ぐため。
1階の場合は、基礎があるので、地面と室内の床の高さが同じになることはないので、この規定は関係ありません。
でも展示場ではフルフラットバルコニーにしてるでしょ。
どうやってフルフラットにしているの?
フルフラットバルコニーにする方法は2つあります。
1つ目は、室内の床とバルコニーの高さを上げる方法。バルコニー側はデッキを使って二重床にすることで、120mmの立ち上がりを確保しています。
これなら雨水が室内に浸入することはないわね。
ただし、この方法はデメリットもあり、室内の床を120mm上げているため、天井高は床を上げた120mm分低くなってしまいます。天井高を下げたくないのなら、床を上げる分を計算に入れて天井高を設計するなどの対策が必要。
あとは、ピットリビング(床を下げたリビング)にしてしまうのも手です。
ただ、ピットリビングにしちゃうと、そもそもフルフラットという趣旨と少しずれる気も…。
もう1つ目の方法は、バルコニーの床を120mm下げて、下げた分をデッキで嵩上げする方法です。
この場合、2階の床の高さはそのままなので2階室内の天井高には影響しませんが、バルコニーが下がる分、今度は1階の軒もしくは2階の室内天井が120mm下がることになります。
それはそれで困る…。
下がった部分が室内なら下がり天井にしてしまう方法もありますが…。
色々設計の工夫が必要になります。
どちらの方法をとってもデメリットがある
ということです。
さらにどちらの方法をとっても、バルコニーのデッキを嵩上げする必要があるのですが(最初の方法の場合は室内の床も上げる必要あり)、その費用がまた高額です…。
約3畳のバルコニーで約50万円です。
もちろんバルコニーが広ければその分価格も上がります…。
フルフラットにするだけでそんなにお金がかかるなんて…。
写真のようにフォールディングウィンドウなどにすればより開放感が得られますが、費用もその分高額になります。
2階リビングでフルフラットバルコニーにするには、天井高などのデメリットとあわせて費用もかなりかかるということは頭に入れておくといいと思います。
1階の場合も、フラットにするためにタイルデッキやウッドデッキを窓の外に作ろうとすると30万~50万くらいかかるんですけどね。
でも、1階の場合は天井高が下がるなどのデメリットはないです。
と、いうわけでkikorist新邸のリビングもフルフラットリビングは採用していません…。
図面を読み解くと、実際には12cmではなく20cm近く立ち上がってる気が…。
窓のサイズの制限か、住友林業の社内規定か。
2階リビングを選ぶかどうかは個人の考え次第
2階リビングにはメリットもあればデメリットもありますが、それぞれの受け止め方は人それぞれです。
メリットの方が大きいと思う人もいれば、デメリットの方が大きいと考える人もいます。
広い土地が確保できる場所では、2階リビングにする人は少数派なので、一般論ではデメリットが大きいと感じる人が多そう。
土地とお金さえあれば、外観は置いておいて全て1階で解決できる平屋が最強だと思うわ。
2階リビングを検討する方は、デメリットもあわせて検討することをオススメします。
実際住んでみての2階リビングの使い勝手についてはレポート予定です。
参考になれば幸いです。
既に完成してwer内覧会している方のブログは特に参考になるはず。