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ついに6月15日に建方(たてかた)工事が始まりました!
本記事では、建方工事の様子をタイムラプスで撮影したので、タイムラプスの撮影方法とその様子を紹介します。
建方工事とは
「建方工事」とは、基礎の上に、柱や梁(構造材)を組み上げて、屋根を葺くようにするところまでの工事です。
住友林業で言えば、ビッグコラムや構造柱が基礎から始まり2階、3階に建っていくのですが、工事全体の工程の中でもハイライトと言える工程です。
建方工事は1日で屋根まで上げてしまう(上棟)するハウスメーカーや工務店も多いと思いますが、住友林業の場合は2~3日に分けて建方工事が行われます。
なお、雨が途中で降って濡れても問題ない(濡れる前提でビッグコラムなどの構造材は加工されている)とのことです。
kikorist新邸は3階建てなので、下記のようなスケジュールで進めていきました。
6月14日 2階迄の簡易足場設置
6月15日 1階 ビックフレーム建て
6月16日から17日 土台敷、床合板敷、床下配管等
6月18日 2階へ組み立て開始
6月19日 2階から3階への足場設置
6月21日 3階へ組み立て開始
6月22日 屋根合板による屋根形状完成(上棟)
当日はこんな感じで基礎にビッグコラムと土台を建てていきます。
タイムラプス動画とは
タイムラプス動画とは、 「時間(time)」「経過(lapse)」という意味で、専門的には低速度撮影や微速度撮影と呼ばれる撮影技法で、一定間隔ごとに撮影した写真を繋げた動画です。
通常の動画は1秒間に30コマほど撮影するのですが、タイムラプスでは数秒~数分で1コマを撮影するのが大きな違いです。
最終的にはその動画を30fps(30コマ/秒)でまとめますので、150倍速~600倍速での早送り動画のようになります。
ミラーレスカメラや一眼レフカメラでも撮影可能ですし、iPhoneやAndroidのスマートフォンでも撮影可能です。今回はAndroidスマホで撮影しました。
スマホを使う最大のメリットは、専用のタイムラプスアプリを使うことで簡単に撮影が可能な点。スマホによっては標準でタイムラプス撮影が可能なものもあります。
ミラーレスカメラや一眼レフカメラでは、タイムラプス動画の撮影機能が内蔵されていれば何の問題もありませんが(オリンパスのOM-Dシリーズなどはタイムラプス機能あり)、タイムラプス動画撮影機能がない場合は、インターバル撮影をした上で、撮影した写真を動画に編集する手間がかかります。
なかなか初心者には厳しい…。
カメラに比較的詳しい私でもやりたくない…。あとはカメラだと撮影枚数に限度があることも。
カメラでの撮影は、面倒ではありますが、センサーサイズが大きかったり高画質や超広角のレンズを使えたりもするので、それらを重視する人であればカメラでの撮影もありです。
用意した機材
今回用意したものは下記の通り。
- スマートフォン(Rakuten Hand)
- タイムラプス用アプリ
- モバイルバッテリー
- 三脚(JOBY ゴリラポッド)
- スマホホルダー
- 養生テープ
今回は余っていたAndroidスマートフォンを利用しました。
数年以内のスマートフォンであれば、基本的にどのモデルであっても問題ないと思いますが、可能であれば広角・超広角レンズを搭載しているカメラにしておくと、建物全体が画面に収めやすいです。
撮影位置にもよるので、事前にロケハンしておくと良いです。
数年前のモデルでも全く問題ないので、余っているスマホがない場合は、中古スマホを購入するのもありです(数年前のモデルであっても全く問題ありませんが、カメラに力を入れてるモデルのほうが画質は良いです)。
出来ればスマホ本体も防水仕様だと急な雨でも安心ですが、マストではないです(雨対策をしようとするとモバイルバッテリーが弱点になるので)。
タイムラプス用アプリは「Framelapse」というアプリを使用しました。解像度や撮影タイミングなども選べるので便利なアプリです。
無料版で細かい設定ができ、1080PのフルHD撮れるアプリはこれくらいな気がします。
なお、iPhoneであれば標準のカメラアプリで、タイムラプス撮影が可能です(完成した動画の時間などが自動になってしまうらしいので、出来ればアプリを入れた方がいいと思いますが…)。
上棟は朝8時から作業が始まり、夕方17時くらいまで作業が続きます。スマホの内蔵バッテリーだけでは9時間も撮影することができないので、モバイルバッテリーは必須です。
特に気温が低いとバッテリーの性能が著しく低下しますので、撮影時期が冬の場合はモバイルバッテリーは必ず準備することをオススメします。
私は8,000mAのこのモバイルバッテリーを使用していますが、17時に回収した際のモバイルバッテリーの残量は約40%弱でした(スマホ本体は100%充電済み)。
さすがにスマホ本体だけだと心もとないので、5,000mA程度のモバイルバッテリーがあると安心です(冬はもっと容量大きくてもいいかもしれません)。
タイムラプスで重要なのは、スマホやカメラ本体の固定です。位置がずれてしまうと、定点撮影になりません。
建築現場で撮影に適した場所があるとは限らないですし、平坦な場所があるとも限らないので、足場などに自由自在に固定できるJOBYのゴリラポッドが便利です。
普通の三脚を建築現場に置いておくと激しく邪魔になること間違いなし…。
ゴリラポッドは耐荷重にあわせて複数のモデルがあるので、取り付けるスマホやカメラに合わせて選択します。重さ的には耐荷重325gのモデルでもいいのですが、耐荷重が軽いモデルは足も小さいので、足場などに巻き付けることが難しい場合がありますので、1K以上のモデルがオススメです。
スマホホルダーは、スマホをゴリラポッドに固定するために必要です。使ったのはこちら。
スマホをスプリングで挟み込んで固定するタイプです。
底面と背面の2か所に三脚固定用のネジがあるので、位置調整の自由度が高いです。
最後に養生テープ。モバイルバッテリーを足場や三脚に固定するために準備しました(最終体には足場に養生テープで固定)。
今回撮影した初日は天候に恵まれていたため、雨については気にする必要がありませんでしたが、雨が降る場合はそのままではモバイルバッテリーやスマホがショートして故障する危険性があるので(スマホ本体が防水でも、バッテリーと接続して通電した状態ではショートします)、防水対策が必要です。
2階の建方工事以降は防水対策もする予定でしたが(なんせ梅雨の時期ですので…)、奇跡的に雨に降られずに済みましたので防水対策もしませんでした。
また、真夏の場合は直射日光が当たらないように注意する必要があります。スマホにはサーマルスロットリングという、本体やバッテリーが過熱した場合に動画撮影などの機能を停止して、本体を保護する機能が搭載されています。真夏の直射日光が当たるような場合は、サーマルスロットリングのために撮影が勝手に終了される可能性があります。
高温になっています、と警告表示が出るやつです。
その際は、日傘やカバーなどで直射日光が当たらないような工夫をしてください。なお、レンズが結露して曇ったり、最悪スマホ内部に結露が生じて内部ショートで故障する可能性があるので、絶対に保冷剤は使わないでください。
セッティング
あらかじめ、スマホは機内モードに設定しておきます。余計な着信や通知が入らないようにするためと、Wi-FiやBluetoothなどで余計なバッテリーを消費しないようにするためです。
セッティングは、スマホの画面を見ながらスマホの固定位置を決め、適当な場所にゴリラポッドで固定するだけです。あとはアプリの録画ボタンを押下してスタート。
モバイルバッテリーは重たいので、足場のポールに養生テープで固定しました。
当日は現場責任者の方にカメラを取り付けるのに向いている場所などを教えてもらって作業しましたが、最初に取り付けた場所の正面に早々にビッグコラムが建ってしまったので、途中で2階の足場に位置変更をしています。
現場を離れる前に分かってよかった…。
こんなトラブルもあるということで…。
撮影位置の目の前に柱などが立たないかについては注意が必要だと思いました。また、カメラの前に資材を置かないよう現場責任者に伝えておきます。
勝手に足場に登るのは絶対にNG。
また、くれぐれも作業の邪魔にはならないように、現場責任者の方の指示に従って撮影してください。
動画の編集
一度撮影を始めたら基本的に放置です。設置が終わったら、17時の作業終了を見計らってカメラを回収。
撮影した動画は、データをPCに移して編集しています。
アプリで撮影するだけの状態でもタイムラプス動画にはなっており、この編集作業は必ずしも必要ではありませんが、10時・12時・15時の休憩時間をカットしたり(作業が一切止まっている状態がしばらく続いてしまうので…)、タイトルやBGMを追加しています。
今回は5秒間隔で撮影し、休憩時間などをカットして3分弱の動画になりました。
5秒間隔で撮影すると、1分間に12カット、休憩や片付けなどを除いた約7時間で5,040カット。それを1秒30コマの動画にすることで168秒の動画になります。
10秒間隔で撮影した場合はカット数および動画の再生時間が半分になりますので、1分半程度の動画になります。
最終的に何分くらいの動画にまとめたいかで決めるといいと思います。
動画のBGMには「 ヱヴァンゲリヲン新劇場版: 序」の「EM20#070720」を使用しました。
ヤシマ作戦のBGM!!