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引き続き、数あるハウスメーカーからどうやって住友林業を選択することに至ったのか、ということについて書いていきたいと思います。
前回の記事はこちら。
今回は、ハウスメーカー選定の決着までを、各社の提案とあわせて紹介します。
ご留意いただきたい事項
以下は私たちがハウスメーカーの選定を進めていくなかでのハウスメーカーとのやり取りを可能な限りありのまま記載しております。選定のなかで、どうしても私たちの個人的な好みや主観が含まれることをご了承ください。
また、あくまで専門知識のないユーザー視点での記載です。もし技術的な観点で誤りがございましたらTwitterやコメントなどでご指摘いただけますと幸いです。
前回の振り返り
家づくりにあたって、今回私たちは6社に対して間取りの提案依頼を行いました。
検討を行ったのは9社でしたが、3社は提案依頼をすることなく選外となり、候補となったのはタツミプランニング、住友不動産、住友林業、ダイワハウス、積水ハウス、ヘーベルハウスの6社となります。
6社には提案依頼書をもとに打ち合わせを行い、我々の希望と間取りの提案、見積の依頼を行いました。
各社からの提案のポイント
最終的に私たちが選んだのはブログタイルトルの通り「住友林業」となりますので、ここでは各社の提案のうち、住友林業を除いて特に良かったタツミプランニグと、逆にいまいちだった住友不動産を中心に紹介します。
いい例と悪い例の紹介ということで…。
タツミプランニング
タツミプランニンニングは、横浜に本社を置くハウスメーカーで、首都圏地域限定で、住宅展示場に出店していないという点では地場の工務店に近い存在です。大手ハウスメーカーだけで不安になったkikorist夫妻がSUUMOカウンターで紹介をいただいた会社です。
設計力に定評がある、とのことでしたが、実際その設計プランは私たちからしてみてば、目から鱗のプランでした。
私たちの目から鱗が溢れ出た、タツミプランニングのプランを詳細に説明させてください。
もしかすると、これから家づくりをする方のヒントになるかも。
提案プラン
1階のポイント。
居室には、採光が確保できる窓の面積(=有効採光面積)を部屋の床面積の1/7以上設けなければならないことになっています。採光面積が取れない場合は、どれだけ広くても居室とは認められません。
タツミプランニングの1階プランは、寝室を居室ではなくサービスルームとして割り切ることで、玄関前の余裕や広いホール、廊下を作り出しています。
この割り切りがすごい。
その割り切りの良さはさらにパワーアップして2階にも続きます。
2階のポイント。
2階はさらに驚きのプランです。そもそも、通常は日当たりの1等地と考える東南の角を階段にしている時点で驚きなのですが、リビングは北側に配置。建物の南北に窓を取り、リビングに吹き抜けを設けることで明るく、開放感のある空間を表現しています。
南側の壁は全てカップボード(上置きはなし)とすることで、食器や調理家電などの多い私たち夫婦の要望も満たしています。加えて、横一直線にカップボードが並ぶので、視覚効果的にも水平の広がりを感じられます。
さらにバルコニー無しの提案。その代わりに広い室内干しスペースとファミリークローゼットを配置。室内干し派の私たちのライフスタイルを把握した上での提案です。
私たちにはファミリークローゼットという発想がなかったので、ここも新しい提案でした。
だからこそ乾太くんが設置できないのが悔やまれる…。
2階バルコニーなしの提案だったのはタツミプランニングのみです。
建物中央部には、これまた私たちが要望していた、旅行で買った雑貨などを展示するL字の造作棚が。部屋の中央にL字で作っているので、ダイニングからもリビングからも眺めることができます。
ここまで計算されているとは驚き。
収納の見せ方も非常にうまく、リビングやダイニングからは収納扉や猫トイレが見えないので、非常にスッキリしています。
女性の設計士とのことだったけど、プランだけで優秀さが伺えます。
今見ても非常に完成度が高いプラン提案です。
続いて3階のポイント。
3階では私たちが考えていなかったセカンドリビングというプラスアルファの提案がありました。そして、そのセカンドリビングと2階リビングが吹き抜けで繋がるのもとても面白い発想だなと思いました。
kikorist嫁は
セカンドリビングはスタバみたいなスペースにしたい!
と感動しておりました。
ちなみにセカンドリビングの提案があったのはタツミプランニングのみです。
とはいえ、5.5畳と5.2畳の寝室は、子供が巣立ったあとは使い道がなさそうなのが気になるところです。
子供夫婦が帰省して泊まるには狭く、納戸くらいにしか使えなさそうです。
色々と割り切ることで、別のものを手に入れるというタツミプランニングのプランは、今改めて見ても非常に完成度が高いと思います。
なお、外観も好みのテイストで良かったのですが、オールサイディングという点が非常に気になります…。
タツミプランニングの評価
割り切るとことで独自性と新たな暮らしを提案していただいたタツミプランニングですが、最終的には契約はしませんでした。
契約しなかった理由は次の通りです。
- 寝室をサービスルームと割り切ることができなかった。
- 子供部屋の将来の使い方もやや不安。
- 外壁がサイディングのみ。
- リシェルSIを入れると+150万程度。
- 住友林業よりも500万ほど安かったが、メンテナンス費用が高額(10年に一度100~150万円)。
- 耐震等級3取れるかどうか怪しい。
- 企業の安定性が不安。
①は現在は一切売却は考えていませんが、私たち夫婦はともに実家が愛知県なので、両親の状況などにより愛知に戻る可能性がゼロとは言いきれません。寝室が居室として認められるならば3LDKの家ですが、サービスルームですと2LDK+Sとなります。これが売却時に不利になる可能性があり(実質3LDKなのに3LDKが欲しい人の検索結果に表示されない)、そこまでの割り切りはできませんでした。
②も同様で、将来のことを考えた場合にある程度柔軟に対応できることが必要だと考えました。(今改めて見ると、トイレを吹き抜けの西側に作り、移設したトイレの北側を子供部屋の収納にすれば、うまく繋げた形にできますね…。施主力が上がったのでしょうか…笑)
③は現状のプランでは外壁はサイディングのみとなっています。タイルの採用も可能だとは思いますが、タイルを採用すると大手ハウスメーカーとの差額がほとんどなくなってしまいます。
④は大手ハウスメーカーではないデメリットで、リシェルを入れれないことはないのですが、メーカー仕様外のハイクラス設備は高額になります。クルマであれば一般には高額車ほど値引き額が大きくなりますが、住宅設備だとハイクラスは逆に数がでないことで割引率が下がるとのこと(いまいち納得できませんが…)。
設備や外壁、⑤の長期的なメンテナンス費用も考えると、住友林業のほうが安くなる可能性があります(住友林業は30年目までは塗替などは不要で、防蟻処理のみ)。住友林業や積水ハウスであれば木造でも鉄骨同様の火災保険料になりますので、その面でも差が縮まります。
加えて⑥についです。提案時のお話では耐震等級2は確実で耐震等級3は構造計算して判断、ということでした。大手ハウスメーカーであれば等級3は当たり前で、東日本大震災クラスの地震に複数回耐えるだけの耐震性があります。この点はかなり不安でした。
最後の⑦は、タツミプランニングは現在はゼネコンの高松建設の子会社ですが、2016年~2019年まではライザップの健康コーポレンションの傘下だったこともあります。今は比較的安心だとしても、将来を通した経営の安定性という意味では若干不安でした。
以上により、プランは良かったものの大手ハウスメーカーと同程度の価格で耐震性や将来性に不安があるタツミプランニングは契約には至りませんでした。
プランが良かっただけに残念…。
タツミプランニングの提案から得たもの
タツミプランニングの提案では、当初、私たちが提案依頼書を作った段階では想定してなかった、ファミリークローゼットやリビング収納、バルコニー無し、セカンドリビングといった新たな提案がありました。
この気付きが得られたことは大きい!
住友不動産
住友不動産は、会社の共済会経由で紹介依頼をした営業担当がちょっと不安だったのですが、その不安がまさかの的中。
正直いいところがないので、3フロアまとめて紹介します。
ちっちゃ!タツミプランニング見た後だとなおさらちっちゃい!
とはいっても、延床面積が123平米(約37坪)あるので、決して小さいわけではないのですが…。
ちなみにタツミプランニングはビルトインガレージも含めた延床面積は約162平米(約49坪)、ガレージ除くと143平米(43坪)ありますので、かなり印象が異なります。
建蔽率と容積率の高い土地をわざわざ苦労して探したのに、全然活かされてない…。
これなら2階建てでも成立するのでは…。
kikorist夫の一目見た時の感想は…
あれ…ビルトインガレージが…ない…。
提案書にもビルトインガレージと明記して、打ち合わせでもクルマの買い替え計画についても話したのに…
完全に無視されてるがな…
そういうことがないように、資料化したはずなのに完全にスルーされました笑
細かな部分でも適当なプランです。
そもそも3階に主寝室持ってきてどうするのでしょう…。老後に3階まで階段昇らせる必要ありますか?普通に考えれば1階と2階するほうが便利だと思いますが…。
リビングにも収納がゼロ。これではリビングが散らかります。その割に1階に4.5畳の謎の収納。
さらに、キッチンの収納も大容量と書いたのにカップボードが1820サイズ。の割に無駄にパントリーが広い(でも使えるのは北と南の2面だけで収納力があるとは…)。
要望していた猫スペースも全く検討がなく、見当たりません。
コタロー(猫)も大事な家族なんですけど…。