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着工合意後に変更した点をまとめる、着工合意後の変更シリーズ。
シリーズ第5弾となる今回は、前回記事でも少し紹介したガレージシャッターの変更です。
なお、これまでの変更はこちらです。

カラーの変更だけかと思いきや、その後別の問題があることが分かり、第2ラウンドまでありました…。
防火設備指定のシャッターの課題
kikorist新邸ではビルトインガレージを採用しています。

これは愛車を大切にしたいのと、約30坪という狭い敷地を最大限有効活用するため。
そしてビルトインガレージにはガレージシャッターを付けています。
採用したのは文化シャッタ―のポルティエというシャッター。設計氏から提案いただいた商品です。
kikorist新邸は、準防火地域にあるため、ガレージシャッターについても防火設備指定のシャッターを使用する必要があります。ところが、防火設備指定のシャッターには課題があって…

木目調のシャッターが全然ない…
防火非対応のシャッターは木目調含めデザインが豊富ですが、防火設備指定のシャッターの選択肢がほとんどありません。

防火設備指定になっていても、カラーがシルバーなどの金属色限定とか…。

威風動々の防火タイプには木調なし
と、いうかそもそも防火設備指定のシャッターは、調べたところ、文化シャッターのポルティエ、三和シャッターの威風動々、ゼクラ程度しか見つかりません。



準防火対応のガレージシャッターって少ない…。
そして、その中で木目調はほとんどない…。
このうちゼクラの無垢の天然木はカッコよく、見積も取得したものの、オイル塗布など定期的な手入れの必要性から脱落(あとオーバースライダー式で裏側が微妙にダサい&開けたときに照明が塞がれる/機能性でポルティエに劣る)。

三和シャッターのゼクラ
ゼクラが脱落し、ポルティエも威風動々も検討時点では木調がありませんでした。
最終的には、設計氏のオススメということもあって、ポルティエのヘイゼルステンというカラーを選択していました。

当初選択していたのはヘイゼルステン

木調ではないけど、防火仕様から選ぶならこれかな…。
ヘイゼルステンのシャッターで、マイホームデザイナーで作成したパースはこんな感じ。

ヘイゼルステンの外観パース

悪くはないけど普通って感じね。
ポルティエが優れているのは、標準でセレクルーズⅡという無線リモコンが付属しており、これがシャッターの利便性を一気に快適にしてくれる点です。

ポルティエに標準で付属するレクルーズⅡ
セレクルーズⅡを車のUSB端子に装着し、車のエンジンをかけると自動でシャッターが開き、逆に帰宅する際は車がガレージに近づくとセレクルーズⅡの電波をキャッチして自動でシャッターを開けてくれます。

便利すぎる!!わざわざリモコンボタンを使う必要なし!
一連のシャッターを検討/選定していたのは2月の上旬頃のことです。
着工合意後に新商品発売を知る
シャッターを決めた2月上旬時点では、上記の通りポルティエにも木調は存在しなかったのですが、なんと3月1日にポルティエがモデルチェンジし、木調カラーが追加されていました…!(ニュースリリース)
着工合意したのは4月10日。もちろん、その時点で木調が出たことに気付いていれば変更しましたが、その時は気付かず。
気付いたのは7月7日。ガレージに関する記事を書くために、ポルティエのカタログを見ていたところ、防火設備指定でも、2色の木調カラーが選べるようになっていることを発見。

新たに追加されたポルティエのウッドテイスト(防火設備仕様)

えええーーーー!!!??
出てるなら教えてよーーーー。
シャッターを決めた2月上旬ではこの新商品は未発売だったのは事実。通常であればモデルチェンジについては事前にメーカーからハウスメーカーに通知がされると思いますが、運が悪いことに文化シャッターは価格調整を行ったという理由で、1月9日~2月7日まで行政から営業停止処分となっており(プレスリリース)、新商品発売についての住友林業への連絡が遅れたようです…。
決めた段階では設計氏も知らず、もちろん悪意があって隠したわけでもないですし、瑕疵があるとは言えません。クレストのような自社製品とは違って、さすがに外部メーカーの新商品まで全て把握しろというのはなかなか難しいというのは理解できます。
また、一度決めた仕様の新商品までチェックすることも通常ではなかなか難しいというのも理解できます。
とはいえ、施主の要望を汲み取ってみ取って、ベストの家づくりをするのであれば、気付いて知らせてほしかったというのが正直な気持ちです。

なかなか難しいのは理解はできます。ですが、施主の要望に沿った家づくりや提案を、住友林業には期待しているので…。

全部の建材チェックは難しいにしても、打ち合わせでは木調シャッターにこだわっていたのは伝えていましたし、無垢シャッターの見積だって取ってもらったのに…。
着工合意時点では発売はしていたわけですし、その時点で知っていれば木調カラーを選んでいたのは間違いありません
。
と、いうわけで木調シャッターの発見後、すぐに設計氏と営業担当氏に連絡です。

2月の時点では木調はないと伺っていましたが、3月にモデルチェンジして木調も選択可能になっているようです。今から色変更は可能でしょうか?

文化シャッターへ確認したところ、既に12日に施工の段取りとなっている事とのことで、もし交換となりますと
①現状用意してますシャッターを破棄し、もう一台分のシャッターの費用が掛かる。
②現場にシャッターの取り付けが待ちになる事により、シャッター廻りの工事が止まります。
との回答が…。
ただ、私たちとしては納得がいきません。着工合意後に発表・発売されたものであれば、当然文句など出ようがありませんが、今回は着工合意の時点では発表・発売済みの商品です。
それを「知らなかった/メーカーから知らされていなかった」という理由で選べないのは納得がいかないところです。

プロが知らないことを素人である施主が調べないといけないっていうのもどうなの…。
また、「作ってしまいましたから変更できません」「取り付け4日前だから変更できません」というのもおかしな話です。

そもそも文化シャッターが営業停止中なのは承知で、ポルティエを提案してきたのは住友林業なわけですし…。
文化シャッターにしろちゃんと責任持って新商品の提案をしてほしかったというのが正直なところ。
ガレージシャッターのカラーの変更(第1ラウンド)
と、いうわけで営業担当氏と交渉です(ちなみに本件以外も、住友林業が出した見積もりがおかしいときなど、筋が通らないことは何回かバチバチやってます…笑)。

本音で話せる関係は大事です。

kikorist様のお気持ちを汲んで、変更できるように文化シャッターと交渉しました。
ただし、費用は発生するのと、シャッター周りの工事が滞るため、シャッターが納品されるまで工期が最大1か月遅れます。
結果、シャッターのスラット部分のみヘイゼルステンからブランチークFeに変更できることになりました。

文化シャッターと交渉してくれた営業担当氏に感謝。

ただし、スラット部分の再作成費用は負担することに…。

シャッターはそんなに簡単に交換するようなものじゃないないから、ここは妥協したくない部分。
工期は他の工事をオーバーラップさせるなどしていただいて、出来るだけ短縮をお願いしました。

ヘイゼルステンの外観パース

ブランチークFeの外観パース

確かに木調にすると印象がかなり違う…。
3月に発売されたウッドテイストはミディアムオークFeとブランチークFeの2種類ですが、実際にサンプルを取り寄せてみました。

写真とサンプルの違い

写真と全然色が違う!
サンプルは写真よりだいぶ明るめ
です。そのため、写真のミディアムオークFeとサンプルのブランチークFeが同じくらいの色に見えます。

これはブランチークFe一択ね。

印刷された写真と実物は全く色が異なることがあるので、壁紙やタイル選びでも実際にサンプルを取り寄せて確認したほうがいいです。
なお、通常ブランチークFeを選ぶとシャッター本体のケースやレールはブラックになりますが、今回の場合はヘイゼルステン用に作ったケースやレールは流用するので、ケースとレールはヘイゼルステン用のビューブラウン色となります。

ヘイゼルステンと組み合わされるビューブラウン

この点はブラックよりビューブラウンのほうが相性よさげでラッキー。

普通はない組み合わせ。
カラーが変更できることになり、ひとまずは安心していましたが、その直後に第2ラウンドが発生します。
シャッター仕様が旧モデルのまま(第2ラウンド)
3月のポルティエの新商品では、カラーの追加以外に次の3点の大きな改良が行われていました(ニュースリリース)。
①IoT化(スマホでの開閉操作への対応/Googleアシスタントへの対応)
②シャッター上昇時のスピードが約2倍にアップ
③安全性が高い非接触多光軸センサーを標準装備
このうち①のスマート化は専用モデルとなりますし(=少し高価)、セレクルーズIIがあればあまり必要性を感じないない機能ですが、②③はかなり大きな変更です。
②のシャッター速度2倍は日々の使い勝手に直結しますし、③は旧モデルのセンサー仕様(接触センサーで、シャッターが車などに触れてから停止する=車に傷が付く)が改善されていて、万が一の安心度合いが大きく違います。
※旧モデルの非防火仕様は非接触センサー
そこで念のため、設計氏に確認です。

今回はカラーは旧モデルから継続のヘイゼルステンになっていましたが、シャッターそのものの仕様は、スピードなどが改善した新モデルになっているんですよね?

シャッター選定時に決めたモデルで発注していますので、旧モデルのままになっています。

なんですと…!!?
カラーが旧モデルでも新モデルでも継続して存在するヘイゼルステンであったのはまだしも、本体仕様も旧モデルというのは、どういうことでしょう…。
繰り返しますが、着工合意は4月10日で、新モデル発売は3月1日です。当然、シャッターの発注も着工合意後に行いますので、住友林業はともかく文化シャッタ―は新モデルになっていることは当然分かっています。
今回の場合、同名商品で完全に上位互換のフルモデルチェンジです。新モデルへの切替提案や、旧モデルでもいいのか確認を行うのが普通です。
例えば、車の場合であれば、
客:ヴィッツを買いに来ました。
D:ヴィッツはフルモデルチェンジしてヤリスになりました。燃費もスタイルも走りも優れているヤリスはいかがでしょう?
と、新モデルについて案内するのが当たり前です。
仮に旧モデルが在庫処分で安くなっていたとしても、どちらか顧客が選べるよう選択肢を提示するのが普通で、売り手の都合で勝手に決めるということはないと思います(少なくとも私たちの知っているディーラーではありえない)。

家電のような在庫品ならまだしも、車やシャッターのような高額な受注品では通常ありえない対応だと感じました。

住友林業は新モデル発売を知らなかったので、しょうがないとして文化シャッターから新モデルへの切替提案や旧モデルでの確認がなかったことは納得できない。
住友林業の営業担当氏と相談をしましたが、住友林業には瑕疵がなく、住友林業負担での交換などはできないそう。

住友林業のそれはよく分かる。

当たり前と言えば当たり前。
経緯などをよく確認するために文化シャッターのウェブサイトを見てみると、企業理念にこんなことが書いてあります。
「誠実」はお客様、社内の関係そして家族・友人をも含め、まさに人とつき合う上での大切な出発点です。
生きること、仕事をするということはまさに人とふれあうことです。
相手に対して素直な気持ちで心を開き、真心を込めて人間関係を築いていけば、信頼感、安心感が芽生えてきます。(中略)
「奉仕」は、お客様の満足を実現することです。
お客様の満足するサービスとは、誠実さ、努力に加え、他にない付加価値と問題解決力の提供に他なりません。
まず人間的なふれ合いがあって、お客様の立場を理解し、考えや望むものを明確に把握することから始まり、それをどうすればよいか、具体化できるかを提案し、行動することです。
お客様に満足を提供することが喜びとなる、それが奉仕なのです。(中略)
顧客第一主義に徹し、お客様はどうして当社を選んでくれるのか、他社のお客に何故喰いこめないのかなどと、常に問題意識を持って行動することです。お客様の立場に立って、ニーズをみきわめ、あるいは課題をとらえ、具体化に至る方法を考え、提案する。この繰りかえしによってはじめて信用、信頼が生まれ、個人としても組織としてもお客様と好ましい関係が築かれます。

言ってることとやってることが全然違う。

読めば読むほど違和感しかない…。
今回、文化シャッターは住友林業からの注文をそのまま処理したといえばそうかもしれませんが、施主の立場に立った対応とは到底言えません。お役所仕事、控え目に言って誠実さやCXはゼロ、顧客第一主義はゼロです。
今回のポルティエは120万円(消費税・諸経費別)です。
高額商品を販売している、施主の一生に一度の家づくりの一端を担っている自覚があれば、このような対応には少なくともならないと思います。
少なくとも私が担当であれば、必ず確認を入れます。

企業理念はどこへ…。
さすがに対応との解離に呆れたので、住友林業の設計担当氏経由で文化シャッターとして何らか対応ができないか確認してもらうとともに、私も文化シャッターの問い合わせフォームから問題の申告と、今後の対応の改善を要望しました。
以下、設計氏のメールそのままです。

kikorist様のお気持ちは大変よく分かります。
但し、当社と業者さんとの契約上の取決め等もあり、簡単な話では無いと思います。

文化シャッターの立ち位置としては、BtoCではなくBtoBの関係であり非常にビジネスライクな対応となります。この辺りはユーザー様のご理解を頂くのが非常に難しい点なのですが、これが現状です。
先ずは、週明けに確認させて下さい。

ご対応ありがとうございます。モデルチェンジにより価格アップしているような場合は差額負担なども可能ですし、竣工が遅延する場合の求償もしません。
よろしくお願いいたします。
その後文化シャッターから、施主目線の対応ではなかったことの謝罪はいただきましたが、納まりの問題もあり、契約ごとなので対応は出来ない旨の回答がありました。

文化シャッターさんへは私の方からも協力をお願いしましたが、設定品と新商品との互換性が無く、部分交換が難しい事に担当者も相当苦慮しておりました。

先方も色々と手を考えてくれたようですが、方法が見つからなかった様でこの様な返答となったみたいです。
私も文化シャッターさんの内情が不明なため、無理をお願いしていましたがこの返答と言うことは、本当に難しかったのだと思います。
個人的にお力になれずに残念です。
設計担当氏がここまでやってくれた以上、仕様については承知するしかありません
。

設計氏には感謝しかない。

一方、文化シャッターに対しては、納まりが変わって後から変更できないなら、なおさら受注時に確認しろよとは思いますが…。
仮にヘーゼルステンがモデルチェンジにともなって廃番になっていたら、別の色に振替させられたであろうことを考えると違和感しかありませんが、これ以上交渉しても解決しそうにないので承知することにしました。

エアコンや食洗機の場合は、メーカー側の都合のいいときだけ、問答無用で変更させられるっていうね…。

着工合意のまま進めましたと言うなら、食洗機やエアコンも着工合意時点で在庫確保して、当初のままにするのが筋だと思う。
本記事のまとめ
ガレージシャッターについては、一部費用を負担することでヘイゼルステンからブランチークFeに変更することが出来ました。

ブランチークFeの外観パース

気付くのがもう数日遅ければ取り付けられて、変更も不可能だったかもしれない…。

工事はシャッター絡み以外のところなど 出来るところから順次作業をして参る予定です。

現段階では段取り調整中等もあり、必ずというお約束は出来ませんが、シャッター変更で1か月工期プラスをできる限り早めるように対処をさせて頂いています。

チームすみりんには感謝しかない…。
一方で、シャッターの仕様については旧モデル(シャッタースピードとセンサーの改善前のモデル)ということになりました。

文化シャッターに対しては正直かなりの不満が残りますが…。

設計担当氏も私たちの立場にたってかなり交渉してくれたので、その気持ちで収めることに…。
今回のように高額な商品や、取り換えがなかなか難しいような商品(外壁タイルや太陽光パネルなど)については、新製品がないか施主自らチェックして、着工合意に臨むしかなさそうです。

プロが提案や確認をしてくれず、素人の施主が調べなければいけないのはなんだか違和感を感じますが…。

Amazonだって新商品をレコメンド(提案)してくれるので、ハウスメーカーが自社で扱う建材や商品のデータベースをきっちりと作って整備すれば解決するはずなんだけどね…。

Amazonの新モデルのレコメンド
参考になれば幸いです。
着工合意後の変更シリーズはこちらにまとめています。

既に完成してwer内覧会している方のブログは特に参考になるはず。

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