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引き続き、数あるハウスメーカーからどうやって住友林業を選択することに至ったのか、ということについて書いていきたいと思います。
前回の記事はこちら。
ご留意いただきたい事項
以下は私たちがハウスメーカーの選定を進めていくなかでのハウスメーカーとのやり取りを可能な限りありのまま記載しております。選定のなかで、どうしても私たちの個人的な好みや主観が含まれることをご了承ください。
また、あくまで専門知識のないユーザー視点での記載です。もし技術的な観点で誤りがございましたらTwitterやコメントなどでご指摘いただけますと幸いです。
前回の振り返り
では、私たちが建てる注文住宅を依頼するハウスメーカーの選定について記しました。
低価格~高価格帯まで9社のハウスメーカーを選定しました。

候補のハウスメーカー一覧
この中から実際に見積依頼に至ったのは6社です。
本記事では各ハウスメーカーへのアプローチと私たちが見積依頼した方法についてまとめていきます。

今回、ハウスメーカーのプラン作成の依頼に当たっては提案依頼書(RFP:Request for Proposal)を作成しました。
各メーカーの営業担当には驚かれたので、ちょっと珍しい方法だったかもしれません。

提案依頼書作成のメリット・デメリットについてもまとめていますので、参考にしてみてください。
各ハウスメーカーへのアプローチ
土地探しも兼ねていたオープンハウス
オープンハウスは主に東京都心部で土地と建売もしくはセミオーダー式の注文住宅のセット販売で業績を伸ばしているハウスメーカーです。
オープンハウスは、土地のみ/住宅のみでも依頼できますが、土地と建物をセットで販売することで建物はほぼ原価(30坪で1,500万円~2,000万円)で販売可能というビジネスモデルです。
私たちはハウスメーカーと並行して土地探しをする必要もあったため、都心の土地に強いということで、土地探しの一環としてアプローチしてみました。原価販売を謳う住宅もどの程度なのか興味がありました。
公式ウェブサイトから予約して渋谷の店舗で商談を実施。営業は20代の若い担当でしたが、ハキハキとした好青年。途中からその先輩社員も加わりましたが、こちらも頭の回転が速く、こちらの質問にテキパキ答えて、こちらの要望を汲み取るのがうまい。
営業担当は好印象でしたが、結果としてオープンハウスではプラン依頼は行いませんでした。
2回にわたって打ち合わせを行いましたが、肝心の土地探しの面でオープンハウスは私たちの希望に合わなかったからです。
オープンハウスは、都心の土地を自社で仕入れて、敷地面積規制ギリギリまで小さく分割して、数を稼ぐビジネスモデルです。

「敷地面積規制」とは、 良好な住環境を保存するために自治体が敷地面積を分割できる最低限度の面積を設けているものです。
そのため、オープンハウスから提案される土地は70平米~80平米の狭い土地が多く、また間口も狭いことから私たちの求める土地に合致しませんでした。
私たちが探していた土地の条件はこちら。
ちなみに2回目の打ち合わせでは渋谷にあるショールームも見学しています。オープンハウスはモデルハウスを持たず、渋谷のショールームに限定することで低コストを実現しています。
オープンハウスの住宅の感想としては、

低価格メーカーとしては十分な設備だけど、選択肢も少なく、住友林業や積水ハウスの内装を見てしまうと見劣りすることは否めない…。

外観もサイディングで2色までとか決まってるしね。
と、いうことでオープンハウスは、いい土地があったら教えてほしいと依頼はしておいたものの、建物としてはないかな、というのが結論です。

ちなみにオープンハウスは土地とセットでない場合は、建物価格が別価格になるようなので、土地セットじゃない場合は魅力はあまりないです。

また、オープンハウスは会社として電話含めてぐいぐい来る営業スタイルなので、好みでない場合はキッパリ断ったほうがいいです。
それがお互いのためです。
タマホームは営業に会う前に終了
続いての低価格メーカーの候補、タマホームです。
全国展開しており、CMなども知名度もある低コストメーカーの代表格ということで選定。住宅展示場の予約特典でQUOカードがあることからネットで予約します。

完璧に物に釣られてるわね…。
ところが、当時家探しと土地探しのデスマーチをしていたことで(詳細はこちら)、前日になって14時に予定していた訪問時間を調整する必要が出てきたため、予約していた住宅展示場のモデルハウスに電話をします。
若そうな営業担当が電話に出ます。訪問時間を当日の前後にずらせないか聞いてみると、
「明日は来場者が多くてー、無理なんスよねー」とダルそうな反応が返ってきした(脚色なしでほぼそのままです)。
前日に予約変更するのも確かに申し訳ないですが、訪問したいと行っている客に対してのあまりの対応に、

では結構です。
と一言伝えて終話。
こうして、タマホームは展示場を訪問することも営業担当に面会することもなく終了となりました。

やはり営業担当との相性は大事です。
この営業担当と会ったところで時間を無駄にすると判断しました。
ミサワホームは住宅展示場訪問をしたもののプラン作成には至らず
中価格帯のハウスメーカー候補として選定したミサワホームですが、紹介されての住宅展示場訪問の結果、プラン依頼を取りやめています。
理由としては、ミサワホームの売りである「蔵」に魅力を全く感じなかったことと、ミサワホームの得意とするテイストが洋風で、私たちの求めるモダンやシックといったテイストが苦手なように感じたためです。

一応モダン系のモデルハウスもあるのですが、どうしてもその中に洋風を感じてしまうのです。

モダンなのにどこか洋風を感じる…

隠しきれない洋風テイスト…。
きっとこういうテイストが好きなメーカーなのね…。
注:個人の主観です。
タツミプランニングはセンスの良さが好印象
タツミプランニングは、前回の記事で紹介したSUUMOカウンターで紹介されたハウスメーカーです。
付いていただいた営業担当の方は、40代半ばのベテラン社員で、こちらの要望した若手社員ではなかったものの、こちらの質問にも丁寧かつ的確に答えていただける方で、信頼感と安定感を感じます。
打ち合わせはタツミプランニングの三鷹スタジオで実施。

タツミプランニングの三鷹スタジオ

これがまたオシャレなショールーム!
大手ハウスメーカーの豪華な展示場とはまた違ったセンスの良さを感じました。

展示内容もオシャレ

いくつか実際に取り入れたいアイテムもありました。
住友不動産は営業担当がまたしても不安…
住友不動産は、5月の訪問で営業担当の印象がよくなかったため、改めて会社の共済会経由で紹介を依頼しました(会社経由だと提携法人割引で3%割引が可能)。
5月とは別の展示場で別の営業担当にお会いすることになるのですが、今回もまた50代後半の営業担当の方。

落ち着いた感じはありますが、フットワークは悪そう…。
もしかして、マンション販売が主力の住友不動産だから、戸建ての営業はマンション販売でイマイチな成績の社員が回されてる?

それはさすがに勘繰りすぎだと思うけど、2回連続で、しかも2回目は会社の紹介経由でこれだとそう思う気持ちも少しは分かるわ。
営業担当とのミスマッチは若干感じつつも、ハイグレード設備がリーズナブルという住友不動産は魅力だったため、提案依頼を行います。

ちなみに住友不動産では設計士は打ち合わせに同席することはありません。
営業担当が優秀ならそれでも問題はありませんが果たして…。
ダイワハウス・ヘーベルハウス・積水ハウスは会社経由
この3社との商談は端折りますが、いずれも会社も住友不動産と同じく共済会経由での紹介を依頼し、各展示場でお会いしてプラン提案を依頼します。
打ち合わせは全て、私たちが住んでいる場所から近い住宅展示場のモデルハウスです。
いずれの営業担当の方も中堅~ベテランの営業担当で、こちらの要望をしっかり伝えました。

このうち設計士が同席したのはダイワハウス。
でも営業担当の方がしっかりしていたから、ヘーベルハウスも積水ハウスも安心して打ち合わせができたわ。
それと、ヘーベル板の外観がイマイチ好みではなかったヘーベルハウスですが、モデルハウスで営業担当から構造について説明を受けると評価は一変笑

重量鉄骨による頑丈な躯体に加え、2階床下にもヘーベル板を仕込んだ防音性、ヘーベル板の断熱性は断然魅力的です。
「比類なき壁」というキャッチコピーは伊達ではない!

構造で選ぶなら圧倒的にヘーベルハウス!
ただし、外観はかなり頑張ってくださいね、とお伝えしました。
住友林業で営業担当氏と運命の再開、土地探しの開始
最後の住友林業は、5月に訪れた住宅展示場をノーアポで再訪します。
営業担当氏はおらず、いらっしゃったのは店長のみでしたが、その場で電話していただき、営業担当氏が駆けつけて運命の再開を果たします笑

店長は冷静沈着なキレ物といった感じの印象で、さすが営業担当氏の上司といった方だったわ。

ブログでの紹介は一番最後になりましたが、候補ハウスメーカーの中では一番最初に連絡しました。
そこから、住友林業担当氏同行の土地探しが始まります。

住友林業は建築のプロと行う土地探しも提案しているんですよ。
不動産仲介業者だけでは、斜線や敷地の高さも踏まえたその土地に建てるための費用が分かりません。

ハウスメーカーが同行することで、施主の要望にあった家に向いた土地なのかの判断をすることができます。
営業担当氏と実際に見た土地でのプラン例の提示を受け、土地探しと並行して私たちの家への要望が次第に固まっていくことになります。

住友林業の営業担当氏と土地探しが出来たことは本当に助かったわ。

途中、住友林業の建築条件付きのとある土地をすごく勧められたけど笑
立地以外は条件を満たしていたけど、希望の沿線と少し違ったので丁重にお断りしました。
土地探しについてはこちらの記事をご覧ください。
kikorist夫婦のプラン提案方法
提案依頼書の作成
私たちは各メーカーに対し、プラン提案の依頼にあたって「提案依頼書(RFP:Request for Proposal)」を作成して提出しました。

「提案依頼書」とは、システム開発などを外部の業者に依頼する際、業者に提案して欲しい内容を依頼主がまとめたものです。
今回は、ハウスメーカーのプラン提案に対して私たちが求めること、期待することを記載しました。
実際に作成した提案依頼書がこちらです。

個人情報や予算に関するところは除いて包み隠さず全て公開します。
ブログ用に編集したところもあるけど、ほぼそのままです。

ちょっと長いですがご了承ください。

参考資料も含めるとかなりの枚数ね…。

これだけの資料を出すと各メーカーさんけっこう驚いてました…笑

参考資料で写真を使ってあり・なしを伝えることで、ハウスメーカーの方は私たちの好みを一瞬で掴んでいらっしゃたので、役立ってたと思うわ。
文字ではなく写真で伝えるのはけっこう大事だと思いました。
提案依頼書を作成・利用するメリット
このような提案依頼書を作成するメリットは下記のとおりです。
- 提案依頼書という形にすることで施主の要望を言語化/整理できる
- 要望や打ち合わせ内容の抜け漏れがなくなる
- 施主の好みとするテイストを明確に伝えられる
まとめると、施主の要望の整理、資料化による提案内容とのミスマッチの防止ということになります。

形にすることで、夫婦でのコンセプトのすり合わせや、優先順位付けなどがより明確になります。
最終的にハウスメーカーに出す/出さないは別として、家族で要望を書き出すことはとても重要だと思いました。

夫婦で好みが全く違っていたことが打ち合わせの場で露見することもあるわ…。
提案依頼書を利用するデメリット
提案依頼書にはメリットだけでなく、デメリットも存在
します。
- メーカーとの打ち合わせ内容が同じような内容になりがち
- 施主の要望を明確化できる反面、提案内容が均一になりがち
資料に好みや要望を詳しく記載することにより、提案内容が似たり寄ったりになってしまう恐れがある
のが一番のデメリットと言えます。
細かく要望を書けば書くほど設計士の自由な発想を奪ってしまうリスクがあります。
私たち場合は、各メーカーを出来るだけ平等な条件で比較したかったことと、提案のミスマッチが起きた場合の再修正の時間がもったいないと考え、提案依頼書を作成することにしました。
なお、自由な発想を妨げないよう、下記のページを入れて、打ち合わせ時にも「提案依頼書」の記載事項が絶対ではないことは念押ししています。
提案依頼書の効果と作成のポイント
提案依頼書の効果か、各社あまりに的外れな提案はありませんでしたし、家事動線などはどの間取りが理想かなど比較検討しやすかったと思います。

細かく書きすぎたかと心配になったけど、結果として各メーカーのプランは全く違うのものが出てきました。

あわせて、資料作りの過程で私たち施主側の要望も整理できたのはよかったです。

ただ、やはり私たちの分量はさすがに多いと思うので、同じように提案依頼書を作成しようと思っている方には下記をオススメします。
私たちが実際に打ち合わせしてみての反省点や改善点も含まれています。
- 間取りの要望は最低限にする
- 間取りの要望よりもどんなライフスタイルなのか、趣味や、家での過ごし方などを中心に書く
- 将来のことも計画する(子供、ペット、車のサイズアップや増車)
- ペットがいる場合は、どんなペットが何匹いるのか、どんなスペースがいるのか要望しておく
(設計士はあなたが飼っているペットに詳しくないと思ってください) - 家事は「いつ」「誰が」「何を」「どこで」「どうやっているのか」分かるように書く
- 収納はどの部屋の近くに何を収納したいのかを考えておく
- 設備仕様は統一しておくと費用面での検討がしやすい
- 提案依頼書が絶対ではないことは念押し
資料を用意するかどうかにかかわらず、ハウスメーカーとの打ち合わせではライフスタイルを伝えることは極めて重要です。

例えば、「室内干ししかしない」というライフスタイルであることが設計士に伝われば、バルコニーを無くすというプランを提案してもらえる可能性がありますが、そうでない場合は「バルコニーは洗濯のために必要」と捉えられて上記のようなプランの可能性を摘んでしまいます。

バルコニーを無くせばその分広いランドリースペース兼家事スペースを設けたりすることができるようになる。

さらに設備のグレードや仕様を指定しておくことで、設備をダウングレードして見積を安く見せるというハウスメーカーの常套テクニックを封じることができます。
※全フロアの床材などの確認も忘れずに!
(追記)編集可能な提案依頼書テンプレートを公開しました
思いのほか提案依頼書が好評だったので、自由に編集できるパワーポイントのテンプレートをダウンロードできるようにしました。
詳細はこちらをご覧ください。
(追記)ハウスメーカーとの打ち合わせで大事なこと
提案依頼書ばかりにとらわれてしまうと、よくありません。
ハウスメーカーとの打ち合わせで大事なことをまとめました。
各ハウスメーカーの提案は次回
今回は各ハウスメーカーへのアプローチと、提案依頼書(RFP)についてまとめました。

提案依頼書の作成は必ずしたほうがいいわけではないので、メリットデメリットを考えて検討してみてください。
次回は実際にハウスメーカーから提案があったプランについて紹介していきます。

既に完成してwer内覧会している方のブログは特に参考になるはず。

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[…] 要望リストはkikorist夫妻さんのブログを参考にGoogleスライドで作成しPDFにして印刷。 […]