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本記事では、住友林業で注文住宅を建築中(ほぼ完成)のkikorist新邸のアクセントクロスの後悔事例をもとに、「失敗しないアクセントクロスの選び方」について解説します。
このブログでは、これから家づくりをされる方のために出来るだけ有益な情報を発信していきたいと思っています。
参考になる部分があれば幸いです。
アクセントクロスの後悔ポイント
今回新邸ではクロス(壁紙)選びは概ね狙った通りの結果になった部分が多かったのですが、唯一失敗、つまり後悔したポイント(場所)があります。
クロスの後悔ポイントは、
寝室のアクセントクロス
です。
寝室のクロス計画は以下の通り。
天井と壁のベースクロスにはサンゲツFE-6208、正面の壁はカウンターの上下で色を分けており、上はサンゲツRE-51717、下はサンゲツRE-51718というクロスを使用しています。
実際に取り寄せたサンプルはこんな感じですので、パースとほぼ同じイメージであることが分かると思います。
正面の壁をふかし壁のカウンターの上下でアクセントクロスを分ける、というのがこの部屋のクロス計画のポイントだったわけですが…。
アクセントがほとんど分からない…。
下はいいけど、上はほとんど分からないね…。
もちろん、クロスは指定の品番通りに施工されています。角部分を見ると、色が違うことが分かります。
ここだけ見るとサンプルに近いけど…。
遠目で見るとほとんど同じクロスに見えます
。
うーん…。なぜ…。
と、いうわけでアクセントクロスがアクセントにならなかったというのが、寝室のクロスの後悔=失敗ポイントです。
アクセントクロス選びを失敗した原因
サンプルでは問題ないよう思えたクロスですが、実際に施工されるとほとんど目立たなくなってしまった原因は、
クロスは大きな面に貼ると明るく見える
という特徴があるからです。窓から入った日光が直角に当たるので実際に明るく見えるのに加えて、広い面積は人間の目の錯覚で明るくなったように感じます。
実験として、クロスのカラーをイメージしたチャートを用意しました。ピンクの枠が今回のクロスの色です。組み合わせた際の色の違いが分かりやすいように、抜き出してチャートの下で並べてみました。
この段階では採用したクロスの各色はちゃんと違って見えます。
画像にある四角のマスは、色相としては全て同一のオレンジカラーです。
色相は同じオレンジで全く同じですが、違うのは「彩度」と「明度」。
「彩度」は色の鮮やかさ、「明度」は色の明るさの尺度です。
チャートの右に行けば行くほど彩度は高くなり、チャートの上に行くほど明度は高くなります。
見方としては、チャートの同一行(横)は明度は同一で、彩度は右に行けば行くほど高くなります。一方、同一列であれば彩度は同一で、上に行けば行くほど明度は高くなります。
今回選んだベースのFE-6208とカウンター上のRE-51717の組み合わせは、明度はほぼ同じで、彩度が違うカラーということが分かると思います(FE-6208はFINEの品番ですが、RESERVEにも掲載されており、クロスのシリーズ的にも同じです)。
この状態で大きな面に貼るとどうなるかをシミュレーションするために、全体的に少し明るくしてみます(明度を高くする)。
上のチャートと比べて、明度が上がった影響で、並べてみたクロスの色の違いが少し曖昧になっている=コントラストが下がっているのが分かると思います。
これが、アクセントクロスが目立たなくなった理由です。
続いて、部屋が暗くなった状態と、そこに電球色の照明を当てた状態を比較してみます。
さらにコントラストが下がって、FE-6208とRE-51717の違いががほとんど分からない状態になりました。
暗くなった状態で電球色の照明を重ねてみます。
電球色の照明によってもともとグレーだったFE-6208が黄色みが入り、さらに色の違いが分かりにくくなりました。
実際に暗い状態のクロスを撮影した状態がこちら。
実際の施工写真でも、ほぼほぼカラーチャートと同じ結果になったのが分かるかと思います。
①クロスは大きな面に貼ると明るく見える
②暗い環境・電球色の環境ではさらに彩度の差が縮小する
という点を考慮に入れていなかったため、アクセントクロスとしてはいまいちという結果になったと言えると思います。
どうすればアクセントクロスとして成立する?
ベースクロスと、色相、彩度、明度のいずれかで大きく差を付けるのが、アクセンクトクロスのポイント
です。
これが色相が全く違う色…例えば、赤系と青系の組み合わせであれば色相として色の違いが表現できますが、あまりに違う色相だとまとまりがなくなるので、同系色で揃えたい場合も多いと思います。
①明度もしくは彩度で大きく差を付ける
同系色=同じ色相の中だと、彩度もしくは明度をある程度極端に変える必要があります
。
カウンター下のサンゲツRE-51718のように、明度で差を大きく付ければアクセントクロスとして成立します。
なお、白は明度が最も高い色ですので、白と白以外の色を組み合わせれば、それだけでもコントラスは差を付けやすいです。
彩度で差を付けた場合は、同系色の場合ば暗くなったり電球色の照明と組み合わせると違いが分かりにくくなるので、注意が必要です
。
明度で差をつけると、電球色の照明下でもアクセントクロスとして成立するようになります。
出来れば直射日光が当たる場所、暗い場所でよく確認するのがオススメ。
その際、大きな面に貼ることでコントラストの差が小さくなることは忘れずに。
同系色で選ぶ場合は2色までにする
今回クロスを同じ色相から3種類選んだわけですが、3種類を選んでそれぞれの色を大きく差を付けるということはなかなか難しいです。
明るい状態でクロスのコントラストが下がった状態でもアクセントとして成立させるには、クロスは2色のほうが良かったと思われます。もしどうしても3色使いたいのであれば、壁のベースクロスをグレーではなく白にすれば、まだ3色の差を付けやすかったかもしれません。
本記事のまとめ
本記事ではアクセントクロスを失敗しないためのポイントについてまとめました。
- 大きな面に貼るとクロスは明るくなる
- 暗い環境、電球色の照明ではコントラストがさらに下がる
- 同系色でアクセントクロスを入れる場合は、明度で大きく差を付けるのがオススメ
- クロス同士のコントラストの差を大きく取るためには、クロスは2色までにしておくのがオススメ
※3色以上の場合はベースを白にするなど工夫が必要
私たちは結果として目立たなかった寝室部分の正面の壁はエコカラットに変更することにしました。
こっちのが陰影もあっていい感じ笑
クロスは気軽に張替が可能というのは、ネットでもよく言われることですが、エコカラットも後からの施工がしやすい建材です。しかも半日程度で施工が可能。
引き渡し後の翌日の施工予定ですが、住友林業に頼むよりも結果的に安くなったので、これはこれでアリでした。
アクセントクロスも小さい面だったから費用もほとんどかかってないしね…。
後悔ポイントはこれで歴史の闇に葬ります!
参考になれば幸いです。
既に完成してwer内覧会している方のブログは特に参考になるはず。