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本記事では、住友林業で3階建ての注文住宅を建築した施主が、実際に体感した住友林業のメリット/デメリットをまとめて紹介します。
「提案力が高い」「営業が優秀」といったような主観的、定性的なソフト面は除き、誰に対しても該当するハード面を中心にまとめました。
これから注文住宅や住友林業を検討する方の参考になるはずです。
住友林業のメリット
①構造:ビッグフレーム構法を採用した大空間・大開口・自由度の高い間取り
住友林業の注文住宅は独自の「ビッグフレーム構法」を採用しています。

住友林業の注文住宅で採用されるビッグフレーム構法
ビッグフレーム構法は「梁勝ちラーメン構造」の一種で、幅560mmのビッグコラムを使うことで大空間・大開口を作りつつ、自由度の高い間取りが実現可能な技術。

ビッグフレーム構法で使用されるビッグコラム

詳しくはこちらの記事でまとめています。
ビッグフレーム構法では、ツーバイフォー系のハウスメーカーにありがちな垂れ壁が一切出ないため(あえて垂れ壁を作ることは可能)、視覚的にも広くてスッキリとした空間にすることができます。

右のリビングとの境や左のカウンターの上にあるのが垂れ壁(出典:一条工務店)
垂れ壁がないことで、窓からの光を部屋の奥や天井まで届けることができるので、明るい空間になります。
もちろん耐震性能は全棟最高等級の耐震等級3を取得しています。
ビッグフレーム構法による大空間・大開口と自由設計と、耐震性の両立は住友林業の魅力の1つです。
②意匠:豊富な床材にあわせた建具やオリジナルの部材
住友林業では、子会社の住友林業クレストが用意する独自のプライムウッドフローリングをはじめ、豊富な床材が選択できることが特徴の1つです。

住友林業クレストの無垢フローリング
うづくり加工やスプーンカット、ウェーブカットなど特殊な加工を施した床材も自由に選べるのは、木にこだわる住友林業ならではと言えます。

挽板フロア114スプーンカット タモ
さらに、住友林業ではそれら豊富な床材にあわせた独自の建具や部材、造作収納などを住友林業クレストが用意しているので、床材と統一感のある室内空間・インテリアすることが出来ます。

建具のカタログ
同じカラーであっても、シートと突板(=本物の木)仕様を用意しているのも住友林業ならではのこだわり。

突板仕様の建具も選択可能
チェスターフィットと呼ばれる住友林業クレスト製の造作収納も豊富なラインナップがあり、自由に組み合わせることで、モデルハウスのような雰囲気が簡単に作れます。

kikorist邸でも採用しています。
これらの建具や収納部材は、床材とあわせられるように豊富なカラーバリエーションが用意されています。

突板のバリエーション

シートのバリエーション

ここまで床材にあわせた建具や部材を独自で用意しているハウスメーカーはありません。
住友林業の家や展示場がオシャレに見える要因の1つが、この床材と建具などの統一感にある
と思います。
住友林業の床材はこちらの記事で詳しくまとめています。
③設備:ハイグレードな標準設備
住友林業では、標準でハイグレードな設備が設定されています。
例えば、玄関ホールとリビングなど家の主要部分には標準で無垢フローリングや床暖房対応挽板フローリングが選択可能です。

無垢フローリングが標準仕様になっているハウスメーカーはほかにないのでは…。
また、キッチンではLIXILの最上位モデルであるリシェルが標準で選べる上に、通常は30万円以上のオプションとなるセラミック天板が標準で選択可能。
さらに、どのキッチンを選択してもタッチレス水栓も標準です。

LIXILはセラミックトップが標準
洗面台もLIXILの最上位グレードであるルミシスが標準です(住友林業クレストやTOTOも差額無しで選択可)。

標準でルミシスが選択可能
ほかには、注文住宅の採用してよかったオプションベスト5に必ず入る電気錠や軒天を美しく彩る木目調軒天なども標準で含まれます。
外壁でも高級感溢れる吹付塗装(シーサンドコートやSODO)が標準であるのも、魅力と言えるでしょう。

パネルを貼りあわせるサイディングのように継ぎ目が出ないので、シームレスなデザインで高級感があります。
しかも30年保証で塗り替えなどが不要。
住友林業の注文住宅では、標準でこれらハイグレードな設備が入っているので、オプション金額を抑えることができます。

ハイグレードな設備も建物本体価格に含まれていると言えますが…。
オプションとなりますが、特別提携プランによりキッチンハウスが通常よりも低価格で導入できるのも魅力。提携していないハウスメーカーと比べると50万円~100万円程度安く導入することが可能です。

キッチンハウス

キッチンハウスと提携しているハウスメーカーは、住友林業のほかには三井ホーム、ダイワハウスがあります。
④保証:初期保証30年間、設備保証10年
住友林業では、初期保証30年、設備保証10年が無料付帯します。
30年目までの点検まで、かかる費用は10年目・20年目の防蟻処理費用のみ(面積によりますが10~15万円程度/回)。建てたあとのメンテンナンス・補修費用がほとんどかからないのは大きなメリットです。

住友林業の保証制度
ローコストのハウスメーカーの場合、10年ごとに外壁の補修などが必要になる場合もあります
。
イニシャルの建築費用だけでなく、将来のメンテンナンスに必要なランニング費用まで含めた価格で比較する必要があります。
2022年7月1日以降の建築工事請負契約では、「住宅設備10年保証制度」が追加されました。

住宅設備10年保証制度(出典:住友林業)
これは、住友林業が指定した設備機器の自然故障(普通に使用していたにも関わらず故障した場合)について、引き渡しから10年間無料で出張修理・部品交換を受けることができるというもの。

住宅設備10年保証制度
ちなみに、住宅設備のメーカー保証は一般的に2年間です。
自然故障時、部品代のほか出張料・作業料含めて全額無料で修理対応。しかも回数に制限はありません。
こうした充実した保証があることで、安心して住友林業を選択することができます。
住友林業のデメリット
①価格:大手ハウスメーカーの中でも高価格帯
住友林業の家は、大手ハウスメーカーの中でも、積水ハウス、ヘーベルハウスと並んで高価格帯に位置付けられます。木造としては価格はトップクラス。

2022年の予測値では、37.2坪で3,880万円が平均値。
住友林業の平均坪単価はこちらの記事で詳しく解説しています。
そのため、住友林業で注文住宅を建てるためには、ある程度大きな費用がかかることも事実です。

その分、ハイグレードな設備や充実した保証が含まれていると言えますが…。
②リフォーム:リフォームが住友林業ホームテック経由のみ
住友林業の注文住宅では、基本的にリフォームを依頼することが出来るのは、子会社の住友林業ホームテックのみとなります。
ダウンライトの交換程度であれば、住友林業を通す必要はあまりありませんが(厳密にいえば通したほうがいいのでしょうが…)、部屋の壁を追加したりなくしたり、もしくは太陽光発電を後から追加するといった場合は、住友林業ホームテックによる工事でなければ保証がなくなります。

せっかくの充実した住友林業の保証を活かすためには事実上、リフォーム依頼先が限定されていると言えます…。
住友林業ホームテックに限定される分、相見積で複数業者を比較することができず、若干割高になってしまう可能性があります。
一方、住友林業ホームテックに依頼することで、住友林業から施工図面が共有され、柱や梁といった構造に関する部分を傷付けることなく工事ができる安心感はあります。
また、リフォーム業者は新築と比較しても遥かに玉石混交。技術やノウハウも様々です。住友林業ホームテックであれば、施工品質については安心できます。

あと補修などを言いやすいのもメリット。
(格子スクリーンのリフォームをやり直ししてもらいました)
オーナー専用のクラブフォレストというサイトから簡単にリフォームの見積依頼などができるのもメリットと言えます。
住友林業は営業担当・設計担当の提案力が高い?
住友林業のメリットや強み、選択理由として語られることが多い「営業担当や設計担当の提案力」。
これについては各自の主観が入るので、上で説明したメリット/デメリットからは除外しましたが、これは私たちから見てどうなのか?
「平均的には高いと思われるが、営業担当による」というのが率直な感想です。
例えば、住友林業の展示場のセンスは、他のハウスメーカーと比べても頭1つ抜けていると思います。

個人的には、住友林業と積水ハウスがダントツにセンスがいいと思う。
特に駒沢第三展示場や浜田山第一展示場のような、住友林業のデザインパートナーグループが手掛けた邸宅設計プロジェクトは、素材や空間の見せ方など、非常に素晴らしいと思います。
kikorist夫婦の担当営業氏は間違いなく優秀な「しごでき営業」ですし、入社10年未満ですが既に住友林業の実例集「自家自賛」に2回担当実例が掲載されています。

住友林業では年間8,700棟(2021年実績)が建てられていて、営業も全国で1,500人以上。
その中で自家自賛に掲載されるというのは、それだけで凄いことなのです。
営業担当氏の上司の店長(現在は埼玉の某展示場の店長に異動)や、支店の営業責任者の方も、タイプは違うものの営業としての高いスキルを感じさせる方でした。

高価格帯の大手ハウスメーカーは給与や福利厚生など待遇面でもよいため、一般的には業界内では優秀な人材が集まりやすいと言えます。
ですが、残念ながら住友林業の営業や設計全員が優秀というわけではありません。

住友林業には1,500人以上の営業、800人以上の一級建築士が在籍していますが、その全員が優秀なわけないですよね。
当ブログの紹介依頼ページから、2か月に一度くらいのペースで「住友林業の家が好きだが、担当が最悪で変更したい。このままでは担当のために住友林業を諦めざるをえない。いい営業を紹介していただけけないか」という趣旨のご相談をいただきます。
こういったご相談をいただいた場合、商談の初期の段階ではご相談に乗ることは可能ですが、申込後や契約後となると、心苦しいのですが我々で出来ることはほとんどありません。

既に住友林業の顧客となってしまった方と営業担当の問題に、部外者である私たちが何か出来ることはほとんどないのです…。
営業担当の変更については、詳しくは元積水ハウスの営業のファンタジスタ藤本さんのブログ記事をご覧ください。
残念ながら、こういった営業担当の変更に関するご相談が定期的にあることも事実
です。
残念な営業担当に当たる確率が高い行動は、
- 展示場に突撃訪問
- 住友林業のホームページからカタログや資料請求
- 間取りの一括請求、見積サービスに登録
といったことです。
いずれの方法も運任せで営業担当が決まるだけでなく、「手が空いている=契約が取れていない=あまり優秀でない営業」が担当になる確率が高い
のです。
※確率の話で、上記が全てダメというわけではありません。運任せでも優秀な担当が付く場合ももちろんあります。
したがって、「住友林業=高い提案力」と考えていると、「想像していたのと違う」というようなことになる場合もあります。
住友林業全体の平均としてはレベルが高いものの、あくまで「提案力は担当のスキルによる」という点には注意が必要です。

住友林業でさえ担当者によるスキルの差が大きいのであれば、中価格~ローコストではもっと差が大きそう…。
住友林業の、ビッグフレーム構法による自由度の高い間取りやお洒落で質感の高い内装部材などをいかに料理するかは、営業担当や設計担当の腕=経験とスキル次第ということです。

素材がよくても、料理する人のスキルで出来上がる料理は全然違うってことね。
住友林業のメリット/デメリットのまとめ
住友林業のメリットは、ビッグフレーム構法を活かした大開口・大空間や自由度、木質感と統一感のある内装、ハイグレードな設備と保証といった点。
一方、デメリットとしては費用面やリフォームの依頼先が限定されることにあります。
まとめると、価格帯が高額なことは事実ですが、その分メリット部分で説明したような、ハイグレードな設備や、木質感のある内装、充実の保証(メンテンナンス費用の安さ)も価格に含まれていると考えられます。
また、あまり考えたくはありませんが、もし家を売却することになったとしても「住友林業の家」というブランドは有利に働くというのも見逃せません。
中古住宅は新築のように建築中の中身が見れないからこそ、「安心の住友林業施工」というワードで安心感・ブランド力を訴求できるメリットがあります。

中古売却時に「住友林業」と謳えるメリット
ただ高額なだけでなく、いつかは売却したり、子供に相続させるにあたって、資産価値がしっかり残るというのは重要なポイントです。

ハウスメーカー選定の際は、イニシャル費用だけでなく、ランニング費用や資産性にも着目してみてください。
参考になれば幸いです。

既に完成してwer内覧会している方のブログは特に参考になるはず。

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