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本記事では、グレアレスダウンライトの特徴とメリット/デメリット、通常のダウンライトとの比較をしています。
私たちが建てた住友林業の3階建てでもグレアレスダウンライトを適材適所で使用しています。
グレアレスダウンライトの特徴を理解した上で使いこなせれば照明上級者になれます!
グレアレスダウンライトとは?通常のダウンライトとの違い
グレアレスダウンライトとは?
グレアレスダウンライトとは、グレア(まぶしさ)を軽減させたダウンライト
です。
通常のダウンライト(ベースダウンライト)は、天井・壁・床などの空間を広く明るく照らすことを目的としています。空間が均一に明るくなるメリットがある半面、天井のダウンライトが眩しく感じられる場合もあったり、窓ガラスに光が映りこむなどのデメリットがあります。
それに対し、グレアレスダウンライトは、ダウンライトのコーンやレンズ・光源の構造を工夫することによって、眩しさを軽減させ、窓やテレビなどへの映り込みなどを低減したダウンライトです。
グレアレスダウンライトは、コーンを深くし、光源を奥に配置することであえて配光範囲を狭めることで、余計な映り込みなどが発生しないようになっています。
グレアレスダウンライトの実物を比較してみると分かりやすいです。
通常のダウンライトはレンズが天井面に近いところにあるのに対して、グレアレスダウンライトはレンズが奥にあるのが分かります。
実際、kikorist邸では3階のセカンドリビングのダウンライトをグレアレスダウンライトにDIYで交換したので、交換途中の写真で比較してみます。
横から見た眩しさがが全然違う!!
グレアレスダウンライトは、光源が深いところにあるから、直下に行かない限りは眩しくないのです。
また、ダウンライトの部分のみが明るくなるので、天井面がスッキリして見えます。
横から見たときに光源が見えなくなるギリギリの角度を「グレアカットオフアングル」と言いますが、グレアレスダウンライトはこのグレアカットオフアングルの角度が、通常のダウンライト比べて大きいのが特徴です。
だから横から見ても眩しくなりずらいのね。
グレアレスダウンライトは配光範囲が狭いだけで、照明の光そのものが特殊なわけではありません
。
そのため、窓際に近い場所に使えば当然映り込みも発生しますし、近くに寄れば光源が見えますので普通に眩しいです。
また、グレアレスダウンライトは配光が狭いので、タイルなど凹凸のあるものに 「 濃い光の陰影 」 がつき、より凹凸が強調され重厚感が生まれます。落ち着いた雰囲気のインテリアに適した演出が可能です。
グレアレスダウンライトは一見メリットだらけに思えますが、グレアレスダウンライトは配光範囲が狭いことで、天井面や壁を均一に照らすことができないというデメリットがあります。
明るい部分と暗い部分のメリハリが出て、ムーディーな雰囲気になる一方で、暗い…という印象を持たれる方もいます。
正確に言うと、配光が狭い分、照明が当たっている部分の明るさはアップしますが、それ以外の配光がいきわたらない部分が暗くなります。
天井面・壁は確実に暗くなるので、暗めのクロスを使っている人は要注意
です。
実は、ダイニングやキッチンのダウンライトをグレアレスダウンライトに一度交換したのですが、部屋全体として暗すぎるということで元の通常のダウンライトに戻しています。
ダイニングとキッチンをグレアレスにしてみた。ダイニングはこれまで100W相当×4が60W相当×4になって、狭角になったのでやはり暗く感じます。
でもムード重視ならあり。
そして多分そのうち慣れる😂
一応元のダウンライトは取っておきます。
←左:ベース100W×4
→右:グレアレス60W×4 pic.twitter.com/PxJ4ikRa4P— kikorist@住友林業の3階建て (@kikorist2020) December 1, 2021
グレアレスダウンライトのメリット/デメリット
通常のダウンライトがダメなわけではありませんし、グレアレスダウンライトが万能なわけではありません。それぞれのメリット、デメリットを理解した上で、適材適所でどちらかを使うか決めるようにしましょう。
ちなみに、浜田山第一展示場でもグレアレスダウンライトを採用していますが、天井面が暗くなるデメリットを間接照明とあわせることで解消しています。
グレアレスダウンライトと間接照明はとても相性がいい組み合わせです。
kikorist邸でのグレアレスダウンライト導入実例
kikorist邸では、グレアレスダウンライトは4か所で採用しています。
エントランスのグレアレスダウンライト
エントランスはスタイルシーリングを天井に貼っていることもあり、落ち着いた雰囲気にするため、階段ホール部分をグレアレスダウンライトにしています(玄関入ってすぐのダウンライトやエントランスクローク内のダウンライトは、実用性を考えて通常のダウンライト)。
寝室のグレアレスダウンライト
寝室のダウンライトはベッドの上にこないようずらした上で、グレアレスダウンライトを採用しています。
グレアレスダウンライトのコーンはクロスにあわせて、DIYでグレーに塗装しました。
ちなみに、DAIKOは特注で塗装対応もしてくれますので、こだわる方はDAIKOに依頼するのもオススメ。
私は自分でやっちゃうけど…笑
リビングのユニバーサルグレアレスダウンライト
リビングのテレビ上にはユニバーサルグレアレスダウンライトを採用しました。
ユニバーサルグレアレスダウンライトは、グレアレスかつ配光角度を調整できるダウンライトです。
名前の通り、ユニバーサルライトの特徴とグレアレスダウンライトの特徴を併せ持ったダウンライト。
エコカラットの壁に照明を当てるために、ユニバーサルグレアレスダウンライトにしました。
ユニバーサルグレアレスダウンライトは、勾配天井などで、配光を真下に向けたい場合も有効です。
セカンドリビング(ホームシアター)のグレアレスダウンライト
セカンドリビングは落ち着いた雰囲気とするため、また深めのリビングチェアに座って過ごすことが多いためにグレアレスダウンライトを採用しています。
確かに天井面や壁は暗くなりますが、明るさよりも雰囲気を重視したい場所では有効です。
グレアレスダウンライトの費用は?
グレアレスダウンライトの費用ですが、通常のダウンライトと比較して若干高くなっています。
Φ100(直径10cm)調光ありのダウンライトで比較すると、通常のダウンライト(DDL-5004YWG)が定価5,500円(ネットでは2,900円前後)、グレアレスダウンライト(DDL-4772YWG)が定価9,800円(ネットでは4,100円前後)です。
グレアレスダウンライトのほうが構造が少し複雑な分、価格も少し上がります。
本記事のまとめ
「グレアレスダウンライト」を知らなかった方も多いと思います。
kikorist夫婦も家づくりするまでは知りませんでした…。
ハウスメーカーのインテリアコーディネーターが作る照明計画も、特に言わなければ通常のダウンライトで計画され、グレアレスダウンライトで提案されることは稀です。
グレアレスダウンライトにして「暗い」というクレームがハウスメーカーとしては一番怖いので…。
下手にグレアレスダウンライトでクレームになるよりも、通常のダウンライトで明るくしておいて、「明るかったら消せば大丈夫ですよ」とリスクを回避した提案になりがちです。
本記事で解説した通り、グレアレスダウンライトが万能なわけではありませんが、グレアレスダウンライトの特徴を理解した上で導入を検討すると、素敵な照明計画になると思います。
この点はある程度施主の勉強が必要です。
家づくりをする上での照明計画については、「庭と住まいの照明手帖」が超オススメです。
というか、必読です!!