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TwitterやInstagramなどのSNSを見ていると、住宅の購入やライフステージにあわせて、車を買い替える方も多いようです。
車買い替え時に必要になるのが、既存の車両の売却です。
新しく購入する車の値引き交渉もさることながら、車両の売却価格で数十万円~数百万円の差が付くことも。
同じ車を売却するならどこでも同じと思ったら大間違いなのです。

ちなみに、今の車に買い替える前の10系レクサスNX(2018年式)は、ディーラーでの査定が220万円だったのに対し、最終的に売却した買取業者の査定は384万円でした。

昨年まで乗っていたレクサスNX

同じ車を売却するのに160万円以上も差が付くのか…

160万円貯金しようと思ったら、毎月5万円節約しても3年近くかかります。
新車買い替えにあたって160万円余計に費用がかかるとも言えます。
手間次第ですが、同じ車を売却するなら当然高いほうがいいですよね。

しかも、新車の納車日前日に査定&当日中に引き渡しをしたので、車に乗れない期間はゼロ。
kikorist夫婦もこれまで車を4台売却して乗り継ぎ、またkikorist夫のほうは車業界にもそれなりに詳しいと思っています。
本記事では【番外編】として、私がいつも実践している車を高額で売却する方法について丁寧に解説します。
難しい知識などは不要です。記事を読めば誰でも簡単に出来る方法なので、ぜひ参考にしてみてください。
結論:高額査定をするなら買取店を同時刻に集めた一括査定
私がいつも実践しているのは、MOTAというネット査定で事前に査定金額を取得した上で、同日同時刻に自宅の駐車場に買取業者の出張査定員を集めて行う一括査定です。

あえてMOTAを使う理由と特徴は下で説明します。
一括査定自体はよくある一括査定依頼サービスを複数使用しますが(出来るだけ多くの業者を集めるため、複数使用)、ポイントは「同日同時刻に一斉に集めて行う」という点。

知らない人も多いですが、一社ずつ査定をしなければいけないというルールはどこにもありません。
出張査定員を同日同時刻に集めることで、査定にかかる時間を省くと同時に、業者同士を競合させて高額査定を引き出すことができます。
査定金額は入札形式で集めます。
各業者に車を一斉に査定してもらい、名刺の裏に一番高い金額を書いて提出。一番高い金額を記入した業者に売却する、という簡単な方法です。

シンプルイズベスト!

面倒な交渉も不要なので、交渉が苦手な人でも安心。
駆け引きする必要がないのは精神的にもかなり楽です。

単純に一番高い金額を書かなければ、業者は車を売ってもらうことができないので、勝手に全力の金額を書いてくれます。

業者にこの方法を指定して戸惑ったりしないの?

業者も慣れているので、集まった段階で、「査定金額を名刺に書いて頂き、一番高い会社さんに売却させていただきます」と話せば伝わるので、心配無用です。
この方法のデメリットとしては、業者を出来るだけ集めるために、無料の査定依頼サービスを複数使用するので、情報の入力の手間と、業者からかかってくる査定日調整の電話対応です。

この手間がかけることで査定金額が数十万円上がると思えばやる価値あり!
詳しい方法は下で丁寧に解説しています。
車を売却する方法:「下取り」と「買取り」
車を売却する方法は大きく分けて2通りです。
新車を購入したディーラーで車を引き取ってもらう「下取り」
と、
買取専門業者に買い取ってもらう「買取り」
です。

「下取り=ディーラーに売却」、「買取り=専門業者に売却」ということ。
それぞれメリット/デメリットがありますので、理解した上で利用しましょう。
ディーラーの下取りのメリット
多くの方は、新車契約の際に、ディーラーから下取りの案内を受けるはずです。

ディーラーでの下取り
ディーラーの下取り査定自体は無料なので、査定自体は受けておくべきだと思います。
ディーラーでの下取りのメリットは、納車日まで車に乗り続けることが出来る点と、車の支払金額を早めに確定できる点です。そして、購入も売却も1店舗で完結する手軽さです。
納車日まで車を使用できる
ディーラーでの下取りの場合、査定は新車の契約日に行いますが、既存車両の引き渡しは納車日に行います。
そのため、保有車両を納車日当日まで乗り続けることができるので、車が利用できない期間は発生しません。
ただし、買取業者への査定・引き渡しを納車日の直前にすれば、同じように納車日まで車に乗れるので、メリットというほどのものではありません。
新車契約時に車の下取り価格が分かる&下取り価格が納車日まで保証される
ディーラーに下取りに出す場合、新車契約時に下取り金額が確定し、そのまま契約書に盛り込まれるため、納車日までに時間が経過しても下取り金額が下がるということはありません。

修理が必要になるような事故さえなければ、走行距離が増えても下取り金額は変わりません。
ディーラーの場合は、下取り金額が新車購入時に決まるので、新車購入に必要な差額費用もその時点で確定します。
ただし、ランドクルーザーのような契約から納車まで1年を超えるような車種は、さすがのディーラーも下取りが保証できない場合があるので、金額を保証してもらえるかはきちんと確認しておきましょう。
車の支払価格から下取り額が充当される(ローンや現金支出が抑えられる)
ディーラーでは、売却する車両の下取り金額を、新車購入費用と相殺することが出来ます。つまり、ディーラーでの下取りは、新車購入の値引きと同じ扱いです。
例えば、車両価格と諸費用で300万円の車を購入するとして、下取り価格が100万円の場合は、新車契約時にディーラーに支払う金額は200万円です。

差額の200万円は現金または自動車ローンで支払うことになります。
後述する買取業者を利用する場合、買取業者に引き渡した段階で、売却金額の入金がありますので、ディーラーで新車を契約するタイミングでは、購入費用に充てることが出来ません(買取業者への売却タイミングが新車契約日と異なる場合)。

とはいえ、そもそも自動車ローンを組めない人や現金が用意できない人は、新たに車を買うべきではないと思う…。
買取業者では査定金額の付かない車でも査定額が付くことがある
買取業者は、市場で需要のない車(主に高年式車両や過走行車両)には査定金額が付かず、買取を断られる場合もあります(「無料でよければ引き取ります」といったケースもあり)。
買取業者は、買い取った車を、次の買い手に売らなければ利益が出ません。したがって、販売が難しい車の場合は買取することができません。
それに対して、ディーラーの下取りの場合は新車購入がセットになっているので、買取業者が0円と査定した場合でも、1万円や3万円といった金額を付けてくれることがあります(値引きを下取金額に見せているだけかもしれませんが…)。
高年式(10年以上)や過走行(10万km以上)の場合は、買取業者よりもディーラーのほうが査定額が高い可能性があります。
サービスがワンストップ
ディーラーで下取りする場合、新車の購入も車の売却も同一の店・担当者で済むので、手続きがワンストップで済みます。
買取業者との交渉が面倒、全部ディーラーに任せたいということであれば、ディーラーの下取りを利用することもありだと思います。
ディーラーの下取りのデメリット
ディーラーで車を下取りに出す最大のデメリットが、車の売却価格がとにかく安いという点です。
ディーラーでは、売却車両の引き渡し時までの下取り価格を保証してくれますが、本来であれば年式が古くなれば中古車市場での価格も下がりますし、納車までの間に走行距離が増えれば、車両の価値は下がってしまいます。
車種によりますが、契約から納車まで通常1か月~3か月。発売前の新型車の先行予約や現在のような半導体不足による納期が長期化している場合は、契約から納車まで半年~1年といったことも珍しくありません。
その将来の車の価格下落リスクを織り込んで下取り査定金額を出しているために、どうしてもディーラーでの下取り価格は安くなりがちです。
あらかじめ下取り金額を安く設定することで、中古車としての価値が下落してもディーラーが損しないようにしているわけです。

そうはいっても、新車価格500万円で納車からわずか3年の車で220万円の査定額はどうかと思ったけど。

CPO(ディーラーの保証付き中古車)では400万円台で売ってたからね…。
ディーラーの下取り価格は買取業者よりも想像以上に安い、という点は認識しておくべきかと思います。

どこに売ってもそんなに変わらないだろういうのは大きな間違い。
中古車買取業者の買取りのメリット
車買取業者は、新車販売が中心のディーラーとは違い、個人が不要になった車を中古車として仕入れて、それを販売することで利益を得ている業者です。

買取業者

ガリバーやビッグモーター、アップルなどが全国区で有名だけど、他にもたくさん業者はあります。
買取業者の最大のメリットは買取価格が高額ということに尽きます。
kikorist夫婦のレクサスNXのように、車によってはディーラーの下取りよりも数十万円~数百万円高額に売却することができます。

特に、現在世界的に人気なSUV系は、新しい車はもちろんですが年数が経っていたり、走行距離が多くても高値売却が期待できます。

日本人にとっては走行距離が多くても、海外から見ればまだまだ少ないということも多いので、輸出に強い買取業者だと高額査定が出やすいです。
中古車買取業者の買取りのデメリット
複数業者を競合させる必要がある
どの買取業者であっても高額、というわけではありません。
買取業者によって査定金額は大きく異なります。これは、仕入れた中古車の売却先と関係していますので、下で詳しく解説します。
また、当然のことながら買取業者は出来るだけ安く車を仕入れて、高く販売することがビジネスですので、競合させなければ高額査定は見込めません。

買取業者の目的は「いかに安く仕入れるか」という点にあるということは忘れないように。
その一方で、買取業者は車を仕入れることが出来れなければ商売が出来ないので、買取業者は何としてでも車を売って欲しいとも思っています。
そこで、複数の業者を競合させることで、出来るだけ高い査定金額を引き出すことが可能です。
車両契約時の支払金額に充当できない
買取業者に売却した場合、車の売却金額が入金されるのは、車を引き渡しの数日後です。
そのため、車の契約時の頭金などの支払には使えません。
新型レクサスNXを購入する際は、契約時に頭金として100万円を入金、そして納車日の1か月前に残額を入金という形でした。
もしディーラーの下取りを利用していた場合は、残額から下取り金額の220万円を引いた金額を入金すればいいのですが、買取業者を利用する場合は、残額全額の入金が必要です。

それでも下取り金額が安すぎたので、ディーラーの下取りは利用するメリットを感じませんでした…。

後になっても買取業者で売却金額が得られるのであれば、自分たちで車の残金支払ったほうがいいね…。
買取金額が査定に出すまで(=売却の直前まで)分からない
買取業者の最大のデメリットと言えるのが、買取金額が査定に出してみるまで分からないという点です。
買取査定は基本的に車を売却するタイミング直前で行います。売却タイミングが1か月先や3か月先の状況で査定を依頼しても、その間に中古車市場での価格や状況が変わってしまうため、買取業者も正確な査定を行えないか、ディーラーの下取り保証のように市場価格よりかなり安い金額を提示せざるを得なくなってしまうためです。
そのため、自分の車がいくらで売れるのか、査定に出すまで正確に分かりません。

車の買い替えにあたって、今の車でいくらで売れるのか分からないのは困るのでは?

正確には分かりませんが、最低いくらで売れるのかというのはディーラーの下取り査定に出せば分かります。
オススメの売却方法:ディーラーで下取り保証を確保した上で、買取業者に査定に出す!
オススメの売却方法は、ディーラーで下取り保証を確保した上で、買取業者に査定に出すことです。
以下を、新車契約時にディーラーの営業担当者に確認しておきます。
- ディーラーで下取り査定をお願いする際に、納車時まで下取価格を保証してくれるか確認
- 納車近くになって、ディーラーの下取金額より買取業者の買取金額のほうが高ければ、買取業者に売却することを伝える
- 下取りをキャンセルする場合は、下取金額相当分を現金で支払う約束にする
という方法です。

下取金額相当分がなくなる場合は、その分の支払いが必要になります(現金もしくはローンの金額を増やすことで対応)。

念のため、下取り金額に値引き相当額が含まれていないか確認しておくとよいです。
担当者が下取りに値引きも含めている場合は、下取りキャンセルした場合に、値引き分を請求されることがあるので…。
この方法であれば、最低でもディーラーの下取り金額での売却は可能です。
しかも、下取り金額の保証というディーラー下取りのメリットを活用しつつ、買取業者の高額買取というメリットも享受することが可能です。
また、中古車相場を調べてみれば、事前に自分の車がだいたいいくらで売れるのかという目安は把握することが可能です。
例えば、カーセンサーで2018年式の白の10系のレクサスNX、走行距離3万~4万kmで検索した結果がこちら(2022年9月時点)。

カーセンサーでの検索結果
ターボのNX300の場合、だいたい430万円~460万円で販売されているので、売却金額は380万円~400万円前半が期待できることが分かります。

現在、新車の納期が数年待ちになっているのと、円安で海外にどんどん中古車が輸出されているので、中古車市場が昨年よりも高くなっています。
高額売却のために中古車買取業者のビジネスを理解しよう
買取業者によって、買取業者によって査定金額は大きく異なります。
それは、業者の利益や費用の違いに加えて、仕入れた車の販売先の選択肢による違いがあるからです。
結論としては、一括査定に呼ぶ業者は多ければ多いほど高く売れる確率が上がる、ということなのですが、その理由と背景について解説します。
買い取った中古車の売却先
買取業者が買い取った中古車の売却先は大きく分けると次の4つです。

買取業者の車の販売先
結論:一括査定に呼ぶ業者は多ければ多いほどいい
どの業者がどんな売却先を持っているか詳しく知る必要はありません。
業者によって得意範囲が違うので、大手がいいわけではなく、中小も含めて出来るだけ多くの業者を呼ぶことだ大事だと理解してください。

さすがに100社とかは無駄だけど、5社よりも10社、10社よりも15社のほうが確実にいいと言えます。
私たちの買取の際はだいたい10社~15社が査定に来てもらっています。

出張査定は無料なので来てもらえるだけ来てもらえたほうがいいよね。

出張査定の電話が入った場合は、この日時に一括で査定をお願いしているので、買取希望でしたらその時間に来ていただけますか?と伝えるだけです。
それで断られたことは一度もありません。

来るもの拒まずスタイル。
中古車の売却先やどの業者がどの売却先に強いかを私たちが知る必要は基本的にないので、以下は興味がある人は読んでいただければと思います。
自社の店頭在庫
最も一般的なパターンで、仕入れた車をそのまま、店頭やネットで販売するケースです。

中古車販売
ビッグモーターやガリバーなど大手企業に多い。
特に年式の新しい車、人気車など自社で販売が期待できる場合は、自社で販売します。自社の利益だけ確保できればいいので、それなりに高額査定が期待できます。
国内のカーオークション(オートオークション)
自社で販売することが厳しい場合は、車を仕入れた買取業者はカーオークション(オートオークション)に出品し、落札した別の中古車販売業者が顧客に販売したり輸出を行います。

USSのオートオークション
このカーオークションは、ヤフオクのような一般人向けではなく、中古車販売業者のみが参加する業者オークションです(USSなどが有名)。
カーオークション向けの買取の場合、エンドユーザーに販売するまでに別の中古車販売業者の利益も乗せる必要があるために、査定額は低めに出る傾向にあります。
ちなみに、カーセルや楽天カーオークションなど、カーオークションへの出品代行サービスもありますが、個人的にはオススメできません(カーオークション自体がエンドユーザー向けではないので取引価格が低いのと、出品代行では他の業者の査定が利用できなくなるため)。
海外に輸出
中古車マーケットは国内だけではありません。日本で使われた車は走行距離も短く、また綺麗に使われていることが多いので、海外でも非常に人気があります。

海外への輸出目的の業者もある
特に、現在のような歴史的な円安状況では、海外輸出したほうが、業者の利益は多くなります。同じ車を1万ドルで輸出するにしても、1ドル=100円なら100万円ですが、1ドル=145円なら145万円になります。
海外の業者と繋がりのある業者の場合は、高額査定が期待できます。
逆に円高の場合は、輸出一辺倒の業者は弱くなりますが、輸出業者は国内でも販売をしているのでそこまで影響はないと思います。
客付き
最後は、既に販売先が決まっているケースです。
中古車販売業者は、客から「この車種・色・年式・グレード・走行距離をこのくらいの予算で探して欲しい」というオーダーを受けている場合があります。
特に、輸入車専門買取業者や個人経営の業者、カスタムなどを手掛けているショップに多いパターンです。
この場合は、既に販売先が決まっているため、業者にとって在庫リスクがなく、すぐ現金化できることもあって高額査定が期待できます。
同日同時刻の一斉査定で買取業者の作戦を潰す
上でも書きましたが、買取業者は少しでも安く、かつ確実に仕入れることが目的です。
一方で、車を売却する側の私たちとしては少しでも高く売りたい。
注文住宅であれば、間取りも仕様も全く違うので各ハウスメーカーを同列に比較できませんが、同じ車を売却するのであれば、1円でも高い業者に売却することが正解です。

最低限、信頼性のある業者というのは条件ですが…。

入金も基本的に引き渡し後数日以内で、業者によって違うわけでもないし。
私たちにとって、査定員(営業)の人柄や会社の知名度などは極論どうでもよく(査定当日1時間の付き合いですし…)、差別化要素は金額しかありません。

超ドライだけどそれが現実。
逆に、買取業者にとっては金額しか差別化要素がないのはある意味恐怖です。
そこで、買取業者は他社よりも少しでも早く査定をしたがります。
これが唯一と言ってもいい、買取業者が取れる作戦だからです。
他社よりも早く査定することで、他社の金額を知られる前に「他社ではこの金額は出せません」「他の業者も同じような金額ですよ」「今決めてくれたらもう5万円高く買い取ります」「この金額は今だけです」といった交渉をしかけてくるわけです。

そんな話をされたことがある方も多いのでは…?

実際そんな話をされて迷ったり、売却を決めちゃう人も多いと思う。
私も押しに弱いし…。
早く査定したがる業者に対しては、同一日同一時刻に一括査定をすることで、買取業者の安く買い取る可能性がある唯一の作戦を潰します。

これで、駆け引き不要の金額オンリーの勝負に持ち込めます。

押しに弱い人、駆け引きや交渉が苦手な人にピッタリ。
査定は1回1時間程度かかりますが、一社ごとに査定しなければいけないというルールはありません。同時刻に業者を一度に呼べば、車に対する説明(オプションや事故履歴、売却日の説明など)も一度で済むので最も効率的です。

無慈悲!だけど効果的&効率的…!!

ビジネスの世界は厳しいのです。
【参考】出張査定員のこんな言葉に注意!
出張査定員は、出来るだけ安く買い取るために、あの手この手で交渉をしかけてきますが、実際はそんなことないというようなことばかりです。
ここでは一例を紹介します。
沢山業者を呼んでも時間がかかるだけです。

沢山業者を呼んで査定するのは時間がかかって大変ですよね?
ぜひ弊社に…!

同時刻に一斉査定するので問題ないです。

…。
他の業者に自社以上の価格は出せません。

この価格が限界です!
利益を考えると、この価格以上は他社も絶対出せませんよ?

他社に実際に聞いてみないと分からないですよね。
買取希望の業者さんに一斉に査定してもらおうと思います。

…。
この価格は今だけです。

この価格は今だけの価格です。
他社さんの査定を取ってもらってもいいですが、同じ金額は出せません。

一斉査定で今だけ出せる最大金額を教えてくださいね。

…。
見ているマーケット・相場はどこも同じですよ。

弊社も他社さんも見ている中古車マーケットと相場は同じです。
ですから、他社さんも似たような価格ですよ。でしたらぜひ弊社に…!

会社によって輸出に強い会社さんや、個人のお客さんからこの車を探してきて欲しいと言われている会社さんもありますよね。
実際に聞いてみないと分からないですよね。

…。
うちは大手ですので安心です。

弊社は大手企業なので安心です。

安心って何ですか?みんなちゃんと契約書交わして手続きしますよね。
きちんと売却代金を支払っていただけるのであれば、規模に関係なく高く買い取ってくれる業者さんが希望です。

…。
あの会社さんは後から金額を変えますよ。

あの会社さんは、決まった後に難癖付けて金額を下げようとしますよ。
弊社は絶対そんなことはありませんので、ぜひ弊社に…!

そんな話聞いたことないですね。
もし仮にそんなことがあれば、入札で2番手の金額の会社さんとお話します。

…。
予定が合わない/自分だけ早く査定させてほしい(たまにある)
一括査定の日時は、多くの会社を参加させるために10日~2週間程度先の日程にすることがポイントです。出張査定員は日夜出張査定をしているため、日程が直前の場合は都合がつかないことも多いためです。
ただし、余裕をもって一括査定の日を決めても、どうしても都合のつかない業者が出てきてしまうことはあります(予定が合わないことを理由にして、先に査定したがる場合を含む)。

自分だけ早く査定させていただきたいのですが(指定した日時の予定が合わない場合含む)。

どうしてもご予定が合わないのであれば、前日に見ていただいて金額を出してもらってもいいですが、どこに売却するかを決めるのは一括査定で金額が出揃った後です。

分かりました!
どうしても買い取りたいので、先に金額だけでもお渡ししておきます!

(こちらとしては、入札に参加する業者が増えて金額が揃えば問題なし)
出張査定員を理解する
車買取業者の出張査定員は歩合給であることも多く、車を仕入れることができないと(=売却してもらえないと)評価されません。
それでいて、出張査定員に車の買取金額の決裁権はなく、買取業者の本部が買取金額を決めます。

したがって、中古車の査定は30分ほど査定員が車の状態を確認してデータを本部に送り、そこから本部から査定金額が出るまで30分ほど時間が必要になります。
出張査定員にしてみれば、本部が高い売却金額を提示してくれないと、車を買い取ることができず、自分の評価も上がらないのです。

なかなか酷い…。
だからこそ、早めの査定日程を確保して「今だけの価格です」とか交渉してくるのね…。
そこで、出張査定員が本部に高額査定をアピールできるように、私たちも材料を揃えておくことが大事です。

高い売却金額が出るよう、出張査定員と私たちが共闘するわけです。
例えば、車に人気オプションが装備されていることや、車両が綺麗であること、その日引き渡しが可能であることなどは高額査定を出すための強力なアピールになります。
高額査定を獲得するための流れ
実際に一括査定をするまでの流れを解説します。

先ほど書いたように、新車購入時にディーラーの下取り保証の確約を取っておくのは忘れずに。
STEP1:納車日の決定・残金の入金案内(納車約1か月前)
納車日が決まると、ディーラーから残金の入金案内があるはずです。
この段階で、上で説明したようにカーセンサーやグーネットなど大手の中古車販売サイトで、売却する車両と同条件の車の販売価格の価格を確認します(完全に同一でなくても大体でOK)。
中古車販売価格から10~15%引いた金額が買取金額の目安です。
この目安の買取金額がディーラーの下取金額よりも高ければディーラーには下取りのキャンセルを伝えて、下取金額分を加えた残金をディーラーに支払います(もしくは下取り金額を加えて自動車ローン)。
STEP2:査定日と車両の引き渡し日を決める
査定依頼から査定日まで最低でも10日~2週間は空けたいので、納車日が決まったらすぐに査定日と車両の引き渡し日を決めます。

査定依頼から査定日まで開けるのは、出来るだけ多くの会社に査定に参加してもらうため。査定員も日夜査定のスケジュールで埋まっているので、最低でも10日から2週間は空けます。
直前まで車を使いたいのであれば、査定日・車両引き渡し日は納車日の前日がオススメです。
また、車両引き渡し日は査定日と同日(少なくとも査定日から2~3日以内)がオススメです。
中古車市場は刻一刻と変わるので、査定日と引き渡し日が近いほうが買取業者のリスクが減り、高額査定が期待できます。

私の場合は、基本同日に設定。集まった査定員に対して、「(電話でも伝えていますが)一番高い売却金額を付けた会社さんに本日引き渡しします」と伝えると、盛り上がります笑
STEP3:査定申込サイトから査定を申し込む
続いて、査定申込サイトから査定を申し込みます。
ここでは、無料の一括査定申込サービスと、一括査定申込サービスではカバーできない買取会社のネット申込を利用します。
無料の一括査定申込サービスを複数利用しますが、それはサービスによって登録されている買取業者が異なるため。

面倒であれば無理に複数利用する必要はありませんが、どの業者が高い査定金額を出してくるかは正直分からないため、出来るだけ多くの業者を呼びたい。
そのため、複数利用がオススメです。
ちなみに、査定を申し込むのは夜20時以降がオススメです。

昼間に入力すると、送信ボタンを押した瞬間から電話がかかってくることがあるので…(前述の通り出来るだけ早い査定日を確保するため)。

夜間に申し込めば、翌日以降に順番に電話がかかってくるので、ゆっくり対応できます。
無料の一括査定申込サービス
使用する一括査定申込サービスは下記の3種類。

いずれも無料なので、手間を惜しまないのであれば全て申し込むことをオススメします。
いずれのサービスも売却する車種・グレード・年式・色と、個人情報を入力するだけ。1サイトあたり5分もあれば記入できます。
カーセンサー.net
カーセンサー.netはリクルートが運営する、一括査定申込サービスの中でも最大手のサービス。多数の買取業者が参加しているため、利用必須です。
カービュー
カービューはYahoo!系列の大手の一括査定申込サービス。カーセンサー.netと参加業者は一部重なりますが、こちらも多数の業者が参加しているため、利用必須です。
ウェブクルー【査定比較.com】
査定比較.comは価格比較、保険比較サイトを運営する大手企業ウェブクルーの運営する一括査定申込サービスです。
一括査定.com
一括査定.comは上記3社ほどの大手ではありませんが、その分参加業者が異なりますので、手間を惜しまないのであれば利用したいところです。
個別の買取業者
ガリバー
ガリバーは言わずと知れた大手中古車買取・販売業者です。
最大手である分自社サービスを活用する傾向が強く、一括査定依頼サービスでは名前が入っていても連絡が来ることが少ないのがガリバーです。そのため、個別の申込をオススメします。
カーセブン
カーセブンはガリバーと並ぶ全国区の大手中古車買取・販売業者です。
ユーポス
ユーポスはそれほど知名度が高いわけではありませんが、全国区で展開している大手中古車買取・販売業者です。営業力が強く、出張査定員が本部に高額査定をかけあってくれる傾向が強いので、高額査定が期待できます。

ちなみに結婚後に私のFIAT 500Xを売却したのはこのユーポスです。
バンパーに傷がありましたが、他社よりもダントツ高かったです。
カーネクスト
カーネクストは全国区の買取業者。前回NXの査定では、最終的に売却したビッグモーターに次ぎ2位の入札金額でした。声をかけておいて損はないと思います。
グッドスピード
グッドスピードは愛知県名古屋市に本社がある全国区の買取業者です。
アルファード、ヴェルファイア専門高価買取店【ENG】
アルファード、ヴェルファイア専門高価買取店【ENG】は、ミニバン・SUVなど、輸出が特に強い買取店です。
「アルファード、ヴェルファイア専門」とありますが、実際にはアルファード、ヴェルファイア以外の売却も可能。海外でも人気で輸出が期待できるミニバン・SUVを売却するなら声をかけておきたい買取業者です。
アルファード、ヴェルファイア専門高価買取店【ENG】で査定を依頼する
輸入車特化の車買取サービス【外車マスター】
外車マスターはその名の通り、外車・輸入車専門の買取業者です(運営はユーポス傘下の横浜ユーポス)。
輸入車の場合は、輸入車に特化した買取業者のほうが大手業者よりも高額査定が期待できる場合があります。
メルセデスベンツ・BMW・AUDI、フォルクスワーゲン、FIATやjeepなど輸入車を売却する場合は必ず声をかけておきたい買取業者です。
STEP4:買取業者の電話/メール対応
査定申込を行うと、買取業者からは基本的に電話で連絡が入ります。
大手買取業者の場合は、出張査定員ではなくほとんどがコールセンターからの架電です(場合によっては最寄り店舗の出張査定員からの連絡がある場合も)。
電話がかかってきたら、あらかじめて決めておいた査定日時を伝えればOKです。早めに見ることができないか、といった質問があっても、一律その日その時間にお願いしている、と伝えればOKです(どうしても参加できない業者のために、売却を決めるのは一斉査定で金額が出揃ってからと伝えた上で、予備の時間を取ってもいいと思います)。

何社が来る予定か?という質問があった場合には、一括査定サイトで登録をしたので複数業者が来る見込みだが、何社になるかは分からない、と答えればOK。
ちなみに10社~15社くらい電話がかかってくるので、査定に参加する業者の名前はメモしておくのがオススメ。

覚えてられない…。
買取業者によっては複数の一括査定申込サービスに登録しているので、同じ会社から何回か電話がかかってくることがあります(その場合は違うオペレーターになることがほとんど)。

その場合は、「既に別の一括査定サービス経由で御社から連絡があり、査定日を調整済みです」と回答すればOKです。
STEP5:MOTAで事前に買取価格を調べておく
MOTAは車の買取ではぜひオススメしたいサービスです。
通常は、上記のように査定申込サービスに登録すると、参加している全ての業者から連絡が来ます(…といっても合計で10社~15社ですが)。
MOTAがそれらのサービスと違うのは、MOTAに車両の条件や車両の写真を登録すると、MOTAに参加している事業者が買取価格を入札し、買取価格が高かった上位3社からのみ連絡が来るという点です。

MOTAの特徴
しかも、査定金額はMOTAのマイページで確認が可能。

MOTAからのメール

ちなみに、NXの売却時はMOTAで370万円と付きました。

既にこの段階でディーラー査定(220万円)の遥か上…!

しかも、MOTAに参加しているのは、上の一括査定に参加していない会社ばかり。これは利用の価値ありです。
MOTAで実際最も高かった買取店にも一斉査定日に来てもらい、提示された金額を最低金額として、一斉査定を行いました(MOTAの参加業者も現車を一度は確認する必要があります)。

そして、370万円を最低金額として、各社に入札してもらった結果、384万円で売却できました。
MOTAは写真がなくても、車種や年式などの情報だけで査定は可能ですが、可能であれば車の内外装の写真を登録したほうが査定額が高くつきます(写真がなければ車の状態が分からないので業者も高い金額を提示できない)。
STEP6:査定前の準備
一斉査定日の前日には、車内を清掃して、洗車をしておきます。また、車内に荷物が残っていれば全て降ろします。ETCカードを忘れずに抜きましょう。

洗車をしっかりしておく(ガソリンスタンドでOK)

パっと見て綺麗という第一印象はかなり重要です。

埃や汚れまみれの車と洗車してピカピカの車だと断然後者のほうが大事に使われている印象を受けますよね。
ボンネットの中のエンジンルームもさっと水拭きして汚れを取っておくと印象アップです。
外車などでホイールがブレーキダストで茶色くなってしまっているような場合は、プロの手洗い洗車に頼むと綺麗にしてくれます(Keeperラボがオススメ)。
また、装着しているメーカーオプションやディーラーオプション、ドライブレコーダーなどのアクセサリー、社外品のホイールやエアロなどをリスト化して紙にまとめて、一括査定に来る業者の人数分用意しておくのがオススメ。
出張査定員も車に詳しいとはいえ、個別の車のオプションを現車を一見しただけで全て把握することは不可能です(上級グレードのオーディオオプションとか見ても分からない…)。

せっかくのアピールポイントが買取業者の本部に伝わるようにしたいですよね。
オプションや装備品をリスト化しておくことで、出張査定員が本部に対して高額査定を交渉しやすくなります。

この車にはシートヒーターとベンチレーションが付いているので、何とか高額査定金額お願いします!
あわせて、点検記録・車検証など必要な書類がそろっているか確認しましょう。定期的に点検を受けていることが分かるメンテナンスノートがあれば、査定額アップが期待できます。
STEP7:一括査定当日

車の査定
当日は、開始時に軽く挨拶と、売却の決め方を説明します。
NXの売却時には13社ほど集まりました。

本日はお越しいただきありがとうございます。
車は自由に見ていただき、査定金額が出ましたら名刺に書いて私にお渡しください。
最低金額は370万円からとさせてください。
最も高い金額を付けていただいた会社さんに売却したいと思います。引き渡しは本日可能ですので、そのまま乗って帰っていただいても構いません。
どうぞよろしくお願いします。
370万円はMOTAで最高金額だった買取業者の金額です。この金額でも既にかなり高い金額となっていたので、370万円という金額を聞いた段階で、数社が査定をせずにギブアップして帰りましたが、それでも10社ほどは残りました。
MOTAを利用していなかったり、納得いく金額が出ていない場合は、ネットの大手中古車販売サービスの販売価格の相場の80%~85%を最低金額に設定すればいいと思います。
出張査定員が車の内外装や点検記録などを確認するのに30分、その内容を本部に送信して査定結果が出るまでに30分、開始から終了までおよそ1時間で終わります。

これを1社ずつ相手するのは大変ね…。

一度で済むのが一括査定のメリット。面倒な金額交渉もいらないし、一番簡単。
STEP8:契約書類の記入と引き渡し
最も高額な買取金額を記入した業者のみ残っていただき、残りの業者にはお断りを伝えます。
売却する買取業者と契約書を交わし、車の引き渡しをすれば取引完了です。
入金は会社によって異なりますが、引き渡し後数日(2~3日程度)という会社がほとんどです。

お疲れさまでした!
本記事のまとめ
本記事では、車を高額で売却する方法についてまとめました。
ポイントは以下の通りです。
- ディーラーの下取り保証を確保した上で、買取業者に査定に出す
- 買取業者の出張査定は同日同時刻に一斉に行う
- 査定日・引き渡し日は納車日の直前に設定することで納車直前まで車が利用できる
- 査定依頼日から査定日まで最低10日~2週間空ける
- 買取業者によって販売先の強みが違うため、可能な限り沢山の業者を呼ぶ
- 沢山の業者を呼ぶために一括査定申込サービスを活用する
- MOTAで事前に買取価格を把握する
- 査定前の準備をする(洗車・清掃・オプションリスト・書類確認)
それほど難しいことはしていません。
面倒なのは、査定業者からの電話対応のみ。
この対応をするかどうかで数十万円~数百万円の差が発生します。
実際kikorist夫婦は、毎回この方法で高値で売却できているので、今後もこの方法を続ける予定です。
愛車を少しでも高く売りたい!ということであれば参考にしていただければ幸いです。
ちなみに、トヨタ・レクサス車の新車購入を検討されている方にいは、全国で利用可能な紹介特典がありますので、ご興味がある方はこちらの記事をご覧ください。

既に完成してwer内覧会している方のブログは特に参考になるはず。

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