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住友林業で建てた新築注文住宅には、Panasonicのリビングライコン(親機:NQ28771W/子機:NK28770W
)を採用しました。
本記事では、実際に注文住宅のリビングに採用したPanasonicのリビングライコンの実例と使い勝手、メリット/デメリットを解説します。
リビングライコンとは
リビングライコンとは、Panasonicから販売されている記憶機能付の多回路ライトコントロールスイッチ
です。

リビングライコンの機能(出典:Panasonic)
リビングライコン1台で複数の照明の明るさを調節することができ、複数の機器を調整した結果(=シーン)を記憶させてワンタッチでシーン再生できるので、一室複数灯で構成された照明の操作が簡単に行えます。
リビングライコンには2.5Aタイプ(NQ28771W)と1.5Aタイプ(NQ28752WK/NQ28732WK)があります。
2.5Aタイプ、1.5Aタイプは1つのライコンで制御できる負荷容量(≒照明機器の数)が違います。
また、2.5Aは5回路(=5つの照明グループ)&6シーンまで制御可能で、1.5Aタイプには5回路と3回路タイプ、子機対応・非対応などいくつかの種類が存在します。

詳しくはPanasonicのホームページでご確認ください。
リビングライコンは子機を組み合わせることで3路で(=2か所で)操作することが可能
です(子機対応モデルに限る)。
kiikorist邸では、ダイニングのニッチに親機を設置し、リビングの入口に子機を設置しています。

リビングライコンの配置

2階は回遊動線になっているのですが、3階から降りてきたときや、ユーティリティーから入室した際は、ダイニングのニッチで操作できます。
※キッチンのダウンライトは、ユーティリティーとダイニングニッチの3路スイッチにしています。ユーティリティーからリビングに行く場合は、ユーティリティーでキッチンのスイッチをONにし、ダイニングニッチのリビングライコン親機を操作します。

ダイニングのニッチ
リビングライコンのメリット
複数の照明コントロール
リビングライコンを採用する一番のメリットは、1つのシーンスイッチで複数の照明をコントロールできる点です。
kikorist邸のリビングライコンでは、5つの照明グループを制御しており、これらをワンタッチで操作できるようになっています。
例えば、ON/OFFボタンを押せば前回消灯した際のシーンが再生されますし、もう一度押せば全消灯になります。

リビングライコン親機
リビングライコンを使わなかった場合、リビング内の照明をON/OFFするためには5つのスイッチを操作する必要が出てしまいます。

それはめちゃくちゃめんどい…。しかも毎回…。
シーン一括コントロール
さらに、調光や調色したい場合も、毎回手動で5つのスイッチを最適な明るさに調整するのは面倒です(kikorist邸LDKは調光のみですが、リビングライコンは調色にも対応)。

せっかく調光・調色を入れても、面倒になって使わなくなりそう…。
リビングライコンであれば、1~6のシーンボタンに、各照明の調光・調色を記憶させることができるので、ワンタッチで利用したいシーンにピッタリの照明に設定することができます。

リビングライコンは6シーンまで記憶可能
見た目がすっきり=意匠性がよい
リビングライコンを使用しない場合、調光スイッチが5つ並ぶことになります。

調光スイッチのイメージ
これでは無駄にスペースを取りますし、見た目的によくありません。

4連までのプレートはあるけど、5連はないんだよね…。

Panasonicのプレートラインナップ
リビングライコンを使えば1台で済むので、見た目もスッキリします。

リビングライコン親機
リモコン対応
リビングライコンはリモコン(別売)にも対応しているので、遠隔操作が可能です。
kikorist邸の場合は、スマートリモコンにリモコン信号を学習させて、スマホアプリや音声操作で操作ができるようにしています。
ただし、赤外線受光部は親機にしか付いていないので、スマートリモコンの設置位置に注意してください。
kikorist邸では、ニッチの向かい側のシェルフにSwitchBot Hub Miniを設置しています。

インテリアシェルフの上にスマートリモコンを設置
リビングライコンのデメリット
スイッチが高額
リビングライコンのデメリットとしては、スイッチが高額なことが挙げられます。
親機のNQ28771Wはメーカー価格73,000円(税抜)、子機のNK28770W
は15,800円(税抜)です。
しかし、調光スイッチは1つ11,900円(税抜)ですので(リコモン対応の取ったらリモコンタイプは14,900円)、それらを5個揃えることを考えれば、機能を考えれば費用はむしろ割安になります(しかも通常の調光スイッチは3路での調光が不可)。

一見高額に見えるけど、調光スイッチ5個分と考えると安い…!
調光対応の照明を複数入れるのであれば、リビングライコンは利便性でもコストの面でも是非とも検討したい設備と言えます
。
調色がPanasonicの照明機器のみの対応
リビングライコンは調色も対応していますが、調色できる機器はPanasonicのシンクロ調色に対応した機器のみで、他メーカーの機器には対応していません。

PanasonicにはΦ75mmの調色対応ダウンライトがラインナップされていなかったりするので(Φ100mmはあり)、Φ75mmのダウンライトを優先すると調色は諦める必要があります。
調光操作は、Panasonicは保証してはいませんが、他メーカーの照明機器でも可能
です(kikorist邸では大光電機のダウンライトを実際に使用)。
リビングライコンの実例
kikorist邸がリビングライコンをどのように設定・活用しているか紹介します。
リビングライコンで制御している照明グループ
リビングライコンは5回路まで対応しているので、下記の5つの照明グループを制御しています。

リビングライコンで制御している照明
- カップボード間接照明
- ダイニング上ダウンライト
- テレビボード上ダウンライト
- 下がり天井間接照明
- 下がり天井ダウンライト

キッチンの3連ダウンライト、猫収納の手前の1灯ダウンライト、キッチン上の3灯ペンダントライトは調光する必要もないため、リビングライコンでは制御していません。

ダイニングのニッチのリビングライコン親機の隣に通常のトリプルハンドルのスイッチを設置しています。
※このうち猫収納上だけは通路照明として使えるようユーティリティーからの3路操作に対応しています。

kikorist邸のダイニング&キッチン

kikorist邸のリビング

スタディースペースのスイッチは、スタディースペースを使うとき以外は使用しないので、独立でスタディースペースの横の壁にスイッチを設けています。

将来子供の学習のためにダウンライトの色を調色できるようにしたくなった場合も、スタディースペースとダウンライトとスイッチの交換で対応できます。
細かい使い勝手
リビングライコンは、個別の照明をON/OFFするという使い方ではなく、あらかじめ設定した6つのシーンを切り替えて使います(あとは一括OFF)。

リビングライコン親機
電源OFF状態からON/OFFボタンを押すと最後に付けていたシーンに復帰しますし、ON/OFFボタンではなく再生したいシーンのボタンをいきなり押しても大丈夫です。
照明OFFの状態では、ON/OFFボタンが白く光りますので、暗闇の中でもスイッチの位置を探すことができます。

細かい部分まで使い勝手が考えられており、使い勝手の面で不満は一切ありません。
リビングライコンのシーンの割り当て
これらの5グループの照明をどのように各シーンに割り当てているか解説していきます。
私が採用したNQ28771Wは5回路6シーンまで対応ですが、そこまで不要な場合は5回路4シーンや3回路4シーンのモデルもあります。
カラバリもモデルによって若干違う(ホワイトは共通ですが、グレーとシルバーはモデルによって違う)ので、カラーもあわせて検討してみてください。
シーン1:普段使い
シーン1は普段使い用です。基本的には明るさMAX。
ただし、下がり天井のダウンライトを100%にすると眩しいので、30%に抑えています(それでも十分)。

シーン1:普段使い
シーンごとの実際のダイニングとリビングの写真も紹介していきます。照明の明るさが比較しやすいように、カメラはマニュアル露出で露出を固定し、三脚で撮影しています。また、ライコンと無関係なキッチン側のダウンライトとペンダントライトはOFFにしています。

シーン1:普段使い用
シーン2:雰囲気重視ダイニング
シーン2は雰囲気重視で食事したいときに使用します。記念日とかちょっと気合入れたディナー向け。
少し照度を落として、ポータルブル照明などを組み合わせた雰囲気です。

シーン2:雰囲気重視ダイニング

シーン2:雰囲気重視ダイニング
これだけですと暗い感じがしますが、実際にはキッチンのペンダントライトを付けます。

シーン2:雰囲気重視ダイニング(ペンダント点灯)
ペンダントを点灯させることでダイニング側が全体的に明るくなるので、ダウンライトはそこまで明るくしなくても大丈夫です(その上でティーライトキャンドルやテーブルライトなどで補ったほうが雰囲気が出る)。
シーン3:リビングくつろぎ
シーン3はリビングでくつろぐためのモードです。リビングのソファでだらだらしていますので、キッチンの間接照明やダイニングのライトは照度を落としています。

シーン3:リビングくつろぎ

シーン3:リビングくつろぎ
シーン4:リビングまどろみ
シーン4はシーン3からさらに照度を落として、リビングでまどろむまったり時間に使用します。

これのおかげでそのままリビングで寝てしまったことが何度あったことか…。

シーン4:リビングまどろみ

シーン4:リビングまどろみ
シーン5:ホームシアターA
シーン5とシーン6はホームシアター用です。
シーン5ではテレビ上と間接照明を少しだけ残して明るくなっています。

シーン5:ホームシアターA

シーン5:ホームシアターA
シーン6:ホームシアターB
シーン6は下がり天井の手元照明だけ残して残りはOFFにしたほぼ暗室になるシーンです。特に映像が全編に渡って暗めの映画を見るのに向いています。

シーン6:ホームシアターB
ほぼ真っ暗に見えますが、ダウンライトによって手元だけほんのり明るくなっています。

シーン6:ホームシアターB
本記事のまとめ
本記事ではリビングライコンについて、導入実例とあわせてメリットとデメリットを解説しました。

リビングライコン親機
記事でまとめたように、調光スイッチを5つ入れるよりも操作性・コスト面でメリットがあるので、多くの方にオススメできます。

意匠的な観点では、調光スイッチが5つ並ぶのに比べたらかなりスッキリしますし。
本当に便利で導入して良かったと感じています。

面倒な操作をしなくていいのが本当に最高!

まさにズボラ向き。
また、私たちのようにホームシアターを導入する場合も、映画視聴に向いた照明シーンにワンタッチで変更できるのは便利だと思います。
リビングに調光・調色照明を導入される方は、あわせてリビングライコンも検討してみてください。
参考になれば幸いです。

既に完成してwer内覧会している方のブログは特に参考になるはず。

コメント
うちはまずリビングらイコンなるものを知らなかったのでそこからこまかーく説明してくださって本当にわかりやすかったです。頑張ってください。
ありがとうございます!
役立ったのであれば何よりです( ´ー`)
ライコンすごく参考なり、ありがとうございます。うちでも採用することにしました。
全然関係のない質問で申し訳ないのですがテレビボードはどちらのものでしょうか?
凄くかっこいいので参考にしたいです。
お役に立つことができて良かったです。
テレビボードは造作です。こちらの記事にまとめています。
https://kikorist.com/archives/8083