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SNSやインターネット記事で、「注文住宅で採用してよかった設備ランキング」で、比較的上位にランキングされることが多い宅配ボックス。
私たちも一時検討していましたが、最終的には不採用。
引き渡し後2年半が経過しましたが、宅配ボックスはなくても全く問題どころか、採用しなくて良かったとすら感じています。
むしろ無駄金払って後悔ポイントになるところでした…。
宅配ボックスは、導入に向いている人と向いていない人が明確に分かれる設備だと思います。
もちろん私たちは宅配ボックスが「向いていない側」の人間でした。
本記事では、宅配ボックスの採用を検討する方に向けて、導入に向けた検討ポイントを解説します。
宅配ボックスとは
宅配ボックスは、宅配業者が荷物を届けることができる鍵付きの設備です。
受取人が不在のときや、手が離せず配達物を受け取れないときでも荷物を入れておくことができるため、配達時間を気にしたり、再配達したりする必要がなくなります。
楽天市場やAmazonなどで頻繁に買い物をする方にとっては非常に便利な設備と言えます。
…が、真の通販ヘビーユーザーには全く向いていないと個人的には考えています。
ちなみに、宅配ボックスは建物の壁に埋め込むのでなければ、外構業者に依頼して取り付けてもらうことが一般的です。
宅配ボックスの注意点
一見便利に思える宅配ボックスですが、注意点があります。
- 宅配ボックスに入れられる荷物の大きさには制限がある
- 宅配ボックスは1つにつき荷物1つしか入れられない
- クール便・チルド便などは入れられない
①宅配ボックスに入れられる荷物の大きさ
当然ですが、宅配ボックスに入れられる荷物の大きさは、宅配ボックスのサイズに依存します。
大きなボックスほど大きな荷物を入れることができますが、ゴルフクラブやスキー板のような長尺物、組み立て家具のようなサイズの大きな宅配物は入れることができません。
②宅配ボックスは1つにつき荷物1つしか入れられない
宅配ボックスに荷物が入っている場合、取り出さない限りは次の荷物は入れられません。
これが意外と盲点で、宅配便が1日に2つ以上来た場合、2つ目以降は宅配ボックスに入れることができず、再配達になってしまいます。
仮に大きな荷物が入るようサイズの大きな宅配ボックスを用意しても、小さな宅急便コンパクトを1つ入れられただけで、以降の配送業者は宅配ボックスを使えなくなります。
回避方法として、宅配ボックスを複数設置することもできますが(実際私たちは宅配ボックスを3つを検討していました…)、それでも受け取れる荷物の数は宅配ボックスの数に制限されますし、意匠的にもあまりよろしくありません。
ちなみに当初、住友林業緑化が提案してくれた宅配ボックスはダイケンのTBX-G2。集合住宅用のためボックスが3つありますが、さすがに目立ちます…。
宅配ボックスは、Panasonicのコンボシリーズが人気ですが、家の目立つ位置に取り付けたいデザインとは言えません。とはいえ、目立たない位置に設置しても宅配業者が使ってくれないのでは意味はないですし…。
Panasonicほどの知名度はありませんが、外構資材で知る人ぞ知るユニソンのヴィコシリーズはデザインもよく、ポスト一体型や2個連結型もあるなど、意匠・機能を重視するのであればこちらがオススメです。
③クール便・チルド便などは入れられない
当然ですが、宅配ボックスで保管が可能な荷物は常温保管が可能な荷物のみです。
ふるさと納税などでクール便・チルド便を多く頼むというような場合は、宅配ボックスは利用できず、再配達が必要です。
宅配ボックスが向いている人
上記を踏まえると、宅配ボックスが向いている人は下記の通りです。
- 届く荷物の数が1日1個程度(通販でまとめ買いしない人)
- 再配達を待たず荷物を受け取りたい人/家に不在がちな人
- 対面で受け取るのが不安な人
- 置き配では不安な人
①届く荷物の数が1日1個程度(通販でまとめ買いしない人)
上記で解説したように、宅配ボックス1つにつき1つしか荷物が入らないため、荷物が複数あるようであれば結局再配達が必要で、宅配ボックスの意味があまりありません。
逆に、届く荷物の数が1日1個までであれば、宅配ボックスが活躍するでしょう。
②家に不在がちな人
平日の再配達可能時間は家に不在で、再配達が週末などになってしまう場合は、荷物の受け取りまでに時間がかかってしまいます。
そうした場合は、不在時でも受け取れる宅配ボックスが効果的です。宅配ボックス1つにつき1つしか荷物が受け取れなくても、再配達日を分ければ週末まで待たずに荷物の受け取りが可能です。
③対面で受け取るのが不安な人
特に女性などの場合、宅配業者と直接対面で荷物を受け取るのが不安ということもあります。そうした場合は、対面でなくても荷物の受け取りが可能な宅配ボックスが向いていると言えます。
また、旗竿地など道路(敷地入口)から建物まで距離がある場合などは、宅配業者とはいえ第三者が敷地内に立ち入られることを不安に思われる方もいるかもしれません。
宅配ボックスを敷地入口に設置しておけば、知らない人間を敷地内に立ち入らせずに済みます。
④置き配では不安な人
宅配ボックスを利用しなくても、「置き配」を利用すれば、不在時でも荷物の受け取りが可能です。
ただし、置き配で荷物を置いて置置ける場所が前面道路から丸見えであったり、前面道路の通行人が多い場合など、セキュリティ面で置き配では不安だという方もいるでしょう。そういった場合は、やはり宅配ボックスが向いていると言えます。
なお、Amazonで置き配を指定して商品が届いていない場合は、Amazonが商品の再送や返金など保障対応をしてくれます。
宅配ボックスが向いていない人
逆に宅配ボックスが向いていない人は下記の通りです。
- 1日に複数の荷物が届く人
- 再配達で問題ない人
- 置き配で問題ない人
- クール便・チルド便の利用が多い人
①1日に複数の荷物が届く人
楽天市場やAmazonで買い物をしている人は多いと思いますが、賢く楽天市場やAmazonで買い物をしようとすると、特定の日や期間にまとめ買いすることになります。
楽天市場であれば、5・0が付く日やお買い物マラソンやスーパーセールといったセール、Amazonであれば、月に1~2回開催されるポイントアップ祭り、年に数回のプライムデーやブラックフライデーのような大規模セールが該当します。
特定の日・期間にまとめ買いするということは、荷物の配送日もある程度集中することになります。
セール期間後は1日に複数の荷物が届くということです。
下の写真はAmazonプライムデーで購入した商品ですが、こんなに届くのであれば、宅配ボックスが3つあっても全く意味がありませんw
上の写真は少々やりすぎにしても、お買い物マラソンではフルグラやオムツ、ミルク、ペットフード、洗剤といった定期的に買う商品だけで最低4~5店舗で購入することになり、やはり宅配ボックスに入り切りません。
通販ヘビーユーザーこそ宅配ボックスはあまり意味がないと感じています。
②再配達で問題ない人
そもそも当日の受け取りできなくて問題ない、再配達で問題ないという人であれば、自らがお金を出してまで宅配ボックスを設置するメリットがあまりないと言えるかもしれません。
また、ヤマト運輸の場合、クロネコメンバーズ(無料)のMyカレンダーサービスであらかじめ希望配達時間を指定しておくことが可能です(送り主の時間指定よりも優先されます)。
例えば、月曜~金曜日は19時~21時、土日は午前のように指定しておけば、指定した時間以外に配達されるということはありません。
③置き配で問題ない人
Amazonなど一部の通販サイトやフリマサイトでは置き配が指定できるようになっています。また、日本郵便であれば事前に申し込んでおけば置き配が可能です(申込方法は本記事の最後にまとめています)。
我が家も置き配指定をしていますが、今のところ盗難などの問題は一度も発生していません。
置き配を利用する場合は、万が一の盗難・いたずらに備えて、防犯カメラの設置など防犯対策をした上で利用すると、より安全・安心に利用できるでしょう。
私たちも、玄関前は監視カメラで常時録画しています。
④クール便・チルド便の利用が多い人
宅配ボックスにはクール便・チルド便を入れることができないため、クール便・チルド便の利用がメインの場合は宅配ボックスを設置してもあまり意味がない可能性があります。
通販ヘビーユーザーのkikorist邸には宅配ボックスは不要だった
日用品のほとんどはAmazonや楽天市場で購入、それもお買い物マラソンなどのセール時にまとめて購入する我が家にとっては、宅配ボックスはあってもほとんど役に立たなかったでしょう。
「ちょ、おま、いくらなんでも買いすぎwwww」と思った方もいると思います。写真は極端な例ですが、1日で2~3個届くとアウトです(なおオムツは双子で全部消費しました…)。
むしろ、宅配ボックスを入れていたら「全く使えない設備」として後悔ポイントになっていた可能性が高いと思います。
立地が閑静な住宅街ということもあり、全面道路の交通量も少ないため、防犯上の懸念もあまりなく、置き配で全く問題ないと感じています。
ただし、もし自宅の立地が前面道路の交通量が多いような場所であったなら、やはり盗難のリスクが怖いので、置き配の指定は躊躇ったと思います。
これから宅配ボックスの採用を検討されている方は、「人気の設備だから入れる」というのではなく、ご自身の宅配サービスの利用頻度と建物の立地、置き配の選択肢を考慮した上で宅配ボックスの採用有無を決めると良いと思います。
参考になれば幸いです。
【参考】各社置き配の指定方法
最後に、主な宅配会社ごとの置き配指定方法をまとめておきます(2024年5月時点)。
ヤマト運輸
一部のオンラインショッピングサイトでのみ利用可能(発送時またはクロネコメンバーズで指定)。