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【徹底解説】住友林業の標準のキッチン 特徴と選び方(2024年最新)

設備仕様
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本記事では、住友林業で標準仕様として選択できるキッチンについて、各メーカーのキッチンの特徴を踏まえつつ、2024年時点の最新情報をまとめています。

住友林業で標準で選択できるキッチン

住友林業で標準で選択できるキッチンは、クリナップ、LIXIL、トクラスの3メーカーです。これらのキッチンメーカーであれば、どのメーカーを選択しても差額はありません(ただし各キッチンメーカーによって追加のオプション金額は異なります)

加えて、差額を支払うことで選択できる提案仕様のキッチンとして、永大産業、Panasonic、キッチンハウスがあります。提案仕様のキッチンについては、別の記事でまとめる予定です。

kikorist妻
kikorist妻

なお、住友林業では、標準で付いており、追加で費用がかからない仕様を「推奨仕様」と言い、標準から変更した仕様を「提案仕様」と言います。

他ハウスメーカーでの標準=推奨、オプション=提案と理解してください。

kikorist妻
kikorist妻

提案仕様には基本的にグレードアップ変更や追加などの差額負担が発生するものが多いですが、中には差額無しで変更できるものや、推奨から減額するような内容も含まれます。

まず標準仕様のメーカーなのか、それとも提案仕様のメーカーなのかを選び、その上で、各キッチンに用意されている提案仕様(例えば、標準では浅型の食洗器を深型に変更するなど)を選択していく形になります。

住友林業で標準仕様で選べるキッチン
  • クリナップ(HDPKシリーズ):ステディア
  • LIXIL(HBSKシリーズ):リシェル
  • トクラス(HFYKシリーズ):コラージア
住友林業で提案仕様で選べるキッチン
  • 永大産業:ラフィーナネオ
  • Panasonic:Lクラス
  • キッチンハウス:キッチンハウスベーシック(ハウスメーカー提携仕様)

メーカー名の右に記載したステディアなどの名称が、各キッチンのベースとなるモデルです。

住友林業をはじめとしたハウスメーカーでは、各住宅設備メーカーがラインナップする設備から、面材のバリエーションなどを一定に制限(=提携仕様化)して大量導入することで、メーカーカタログよりも安価に導入できるようにしています。

kikorist夫
kikorist夫

ちなみに、住友林業の提携仕様ではない、住宅設備メーカーのカタログモデルを「オープンモデル」「オープン仕様」などと言ったりします。

kikorist妻
kikorist妻

オープンモデルではメーカーカタログ同様の面材やオプションが選べるようになる半面、割引が少なくなり、提携仕様と比べて割高になってしまいます。

各キッチンを見るべきポイントは、下記の通り

住友林業の標準キッチンの確認ポイント
  • ワークトップの素材:人造大理石、ステンレス、セラミックトップなど。
  • シンクの形状・素材:ステンレス、人造大理石など。人造大理石は汚れが付きやすい一方、ワークトップとカラーを合わせやすい。
  • キャビネットの素材:基本木製だが、クリナップはステンレス製。
  • レンジフード:各社掃除のしやすいレンジフードを提案仕様で用意されているが、機能は微妙に異なる。
  • 面材:メラミンのシート素材が一般的だが、塗装扉や天然木の面材が選べるケースも。
  • 海外食洗器対応:住友林業仕様で海外製食洗器が導入できるキッチンは限られる。

各メーカーのキッチンは、同じ標準仕様であってもワークトップやシンクの素材、面材などが異なります。

本記事を読んでいただき、好みのメーカー選びの参考にしてください。

キッチンの形状は、キッチンハウスを除くと壁付けI型キッチンが標準で、アイランドやペニンシュラにすると増額になります(ダイニング側の面材が増えるため)。もちろん、キッチンのダイニング側に収納を追加する場合も、オプションです。

キッチンのレイアウトの違いと特徴については、こちらの記事で分かりやすくまとめています。

住友林業で選べるクリナップのキッチン:ステディア

クリナップのキッチンの特徴は何といっても、ステンレス製キャビネットです。

クリナップのステンレスエコキャビネット
クリナップのステンレスエコキャビネット

他メーカーのキャビネットは木製で、ステンレス製のキャビネットを標準で採用しているのはクリナップだけ(リシェルはオープン仕様であればステンレスキャビネットの採用が可能。また、カップボードキャビネットは木製)

ステンレスは傷や汚れに強く、水がしみ込むこともないので、衛生的。カビの心配もありません。長期間安心して使うことができるキッチンと言えます。

ワークトップはフィオレストーンと呼ばれる人工石が標準で、人工大理石のアクリストン(減額オプション)・ステンレスも選択が可能です。フィオレストーンは非常に質感が高くオススメのワークトップです。

フィオレストーンは、アイカ工業が開発した天然水晶が主成分の高級人造石。天然石の風合いを持ちながら、自然素材の欠点を克服、水晶が持つ独特の立体感と手触り、質感、光沢が魅力です。

フィオレストーンは非常に硬いのが特徴。表面硬度は御影石やステンレスより硬い「モース硬度7」。傷や摩耗に強く、経年変化による艶変化も起こりにくい素材です。

また、多くの孔を有する天然石と比較して低い吸収率を誇ります。水分・汚れが染み込みにくく、清潔で衛生的。キッチンワークトップや洗面カウンターに最適な素材です。

また、クリナップはステンレスキャビネットの採用からも分かる通り、ステンレスの品質に自信を持っているメーカーです。ステンレスのバイブレーション仕様には「美コート」と呼ばれる、セラミックコーティングが施してあり、汚れが落としやすくなっています。クリナップであれば、ワークトップをステンレスにするのもアリでしょう。

クリナップの美コート加工
クリナップの美コート加工

人工大理石であるアクリストン(減額オプション)はあえて選択する理由がありません(アクリストンは素材特性上人造大理石に劣る人工大理石であり、人工大理石ならトクラスがオススメのため)

参考】「人造大理石」と「人工大理石」、「人工石」の違い

コーリアンやテノールカウンターといった「人造大理石」は天然大理石を粉砕してセメントや樹脂で固めた半人工素材です。

それに対し、人工大理石はアクリル樹脂やポリエステル樹脂を主成分とした人工素材で、天然石の成分は一切含まれていません。天然の大理石と比較すると柔らかく傷つきやすく、汚れもつきやすく、質感では劣りますが、安価で大量生産に向いています。代表的な人工大理石はアクリストン。

フィオレストーンなどの人造石(クォーツストーン)は、人造大理石と同じく天然石のクォーツ(水晶)と樹脂を固めたものになりますが、より天然石のような質感や見た目をしており高級感があります

シンクは、標準はステンレスで、アクリストンワークトップを選択すると人工大理石も選択可能。ともに「流レールシンク」というシンクのゴミを排水口に流しやすい形状が特徴です。

クリナップの流レールシンク
クリナップの流レールシンク

レンジフードは、「洗エールレンジフード」を提案仕様で選択できます

クリナップの洗エールレンジフード
クリナップの洗エールレンジフード

2か月に一度掃除が必要ですが、レンジフードの給水トレイにお湯を入れることでファンフィルターを自動清掃できます。汚れたお湯は排水トレイに溜まる仕組みです。給水トレイと排水トレイは食洗器で洗浄することができ、他メーカーと比べても掃除のしやすさは断トツです

面材では、メラミンのほかに、提案仕様で塗装扉も選択できます。質感重視派にはこの点も嬉しい点と言えるでしょう。

クリナップの塗装扉
クリナップの塗装扉

注意点としては、標準3メーカーのうち、クリナップだけは海外製食洗器に対応していません。クリナップで海外製食洗器にこだわる場合は、オープン仕様となり、割高になってしまいます。そのため、どうしてもステンレスキャビネットにこだわりがある場合を除き、海外製食洗器を希望する場合は、他メーカーにするほうが無難です。

住友林業で選べるLIXILのキッチン:リシェル

LIXILのキッチンの特徴は、ワークトップが標準でセラミックワークトップである点。セラミックはタイルなどと同じ焼きものであり、熱、傷、汚れに非常に強いのが特徴

LIXILのセラミックワークトップ
LIXILのセラミックワークトップ

クリナップ・トクラスともにセラミックワークトップは提案仕様であっても選択できないため、セラミックワークトップを希望するのであればLIXIL一択です。

kikorist妻
kikorist妻

リクシルのセラミックワークトップは我が家でも採用しており、傷・汚れに強い耐久性を持ち、非常に満足度の高いワークトップです。

しかも、セラミックワークトップのカラーバリエーションも豊富なため、インテリアのトータルコーディネートもしやすいのが特徴。

セラミックワークトップのカラーバリエーション
セラミックワークトップのカラーバリエーション

減額オプションで人造大理石トップも選択可能ですが、あえて選択することはないと思います(人造大理石がいいならトクラスがオススメ)。

シンクは標準でステンレスシンクになりますが、提案仕様(+約5万円)でアクリルとクォーツのハイブリッドクォーツシンクが選択できます。

LIXILのシンク
LIXILのシンク

レンジフードは、提案仕様で10年間ファンのお手入れが不要になる「よごれんフード」が採用できます。

LIXILのよごれんフード
LIXILのよごれんフード

ただし、10年間手入れ不要を謳っているのは、ファン本体部分だけであり、回転ディスク部分は外して定期的(3か月に1度程度)な手洗い清掃が必要です。そのため、ファンフィルターをお湯で掃除でき、排水トレイを食洗器でも洗浄できる洗エールレンジフードに比べると清掃の手間はかかります。

選択できる面材は、メラミン素材のみ。提案仕様でハイグレードな面材が用意されているクリナップやトクラスと比べると劣る部分と言えますが、メラミン素材でも十分な質感。

キャビネットは木製となりますが、LIXILではキャビネットの内側をスノーホワイトとスレートグレーの2色から選べるのがポイント。黒系のキッチンにした際、キャビネット内部までトータルコーディネートできます。

LIXILの場合、住友林業カタログには掲載されていませんが、ミーレの45cmと60cm幅の採用が可能です。

LIXILのキッチンの注意点として、カップボードの天板をオプションのセラミックにしなかった場合は、ホワイトのメラミンカウンターしか選択できません(セラミック天板はけっこうお高い…)。ホワイトのカウンターでは濃色のキッチンにした際に違和感が出るため、セラミックカウンターを選択しない場合は、カップボードは住友林業クレストにするのがオススメ(もしくは、住友林業仕様でなくオープン仕様のカップボードであればグレーが選択可能なためカップボードのみオープン仕様にする方法もあります

LIXILのカップボードのカラーバリエーション
LIXILのカップボードのカラーバリエーション

住友林業で選べるトクラスのキッチン:コラージア

トクラクのキッチンの特徴は、高品質な人造大理石のワークトップと質感の高い塗装扉・框扉

人造大理石は、テノールカウンターと呼ばれる熱・傷・汚れに強い人造大理石が標準です。

トクラスのテノールカウンター
トクラスのテノールカウンター

また、同じく人造大理石のグラーナカウンター、ヴァームグラーナカウンター(提案)も選択可能です。

トクラスのグラーナカウンターとヴァームグラーナカウンター
トクラスのグラーナカウンターとヴァームグラーナカウンター

トクラスで、対面型キッチンを選択した場合、バックガード部分まで人造大理石で一体成型することが可能です。掃除のしやすさという点でメリットがあり、手元を隠したキッチンにした場合は検討の価値アリです(ただし、ハイバックカウンターではテノールカウンターは選択できず、グラーナカウンターまたはヴァームグラーナカウンターのみです)

トクラスの人造大理石ハイバックカウンター
トクラスの人造大理石ハイバックカウンター

トクラスの場合は、標準で天然木の面材が選択可能。天然素材ならではの質感の高さが魅力です。

トクラスの天然木扉
トクラスの天然木扉

塗装扉も標準で選択可能で、木目調素材には住友林業オリジナル仕様もラインナップされています(トクラスは住友林業の子会社のため、このあたり優遇されている印象

トクラスの塗装扉
トクラスの塗装扉
トクラスの木目調扉
トクラスの木目調扉

シンクは人造大理石のみ。スムースワークシンク、奥までシンク、H2シンクの3種類から選択可能です。カラーはワークトップとあわせやすいカラーバリエーションで◎。

トクラスのシンク
トクラスのシンク

レンジフードはオイルスマッシャータイプが提案仕様で採用可能。

トクラスのオイルスマッシャーレンジフード
トクラスのオイルスマッシャーレンジフード

油汚れが付きにくくなっていますが、ファン本体の清掃もいるため、クリナップの洗エールレンジフード、LIXILのよごれんフードと比べて、掃除の手間はかかります。トクラスのカタログモデルでは、洗エールレンジフードと同等品が選択できるので、レンジフードのみオープン仕様にするのもありかもしれません。

トクラスのカタログモデルにある冨士工業製の洗エールレンジフードと思われるモデル
トクラスのカタログモデルにある冨士工業製の洗エールレンジフードと思われるモデル

トクラスでは、ミーレの45cm、60cmが導入可能です。カタログには45cmしか掲載されていませんが、60cmも対応可能と聞いています。

トクラスはミーレの導入が可能
トクラスはミーレの導入が可能

トクラスの場合、カップボードの奥行きが45cmに加えて65cmが選べるのもポイント。他メーカーは住友林業提携仕様は45cmのみで、65cmはオープン仕様になってしまいます。割安な提携仕様で65cmが選択できるのはトクラスだけです。

トクラスのカップボードは奥行65cmが選択可能
トクラスのカップボードは奥行65cmが選択可能

また、標準仕様の3メーカーの中では、唯一トクラスはII型キッチンが選択できます(トクラスではセパレートと呼称)

トクラスのII型(セパレート)キッチン
トクラスのII型(セパレート)キッチン

【まとめ】住友林業で選べる標準仕様のキッチンの比較

本記事で解説した、各キッチンメーカーのポイントを一覧表でまとめたのがこちら。

メーカークリナップLIXILトクラス
住友林業仕様HDPKシリーズHBSKシリーズHFYCシリーズ
ベースモデルステディアリシェルコラージア
ワークトップフィオレストーン
人工大理石(アクリストン)
ステンレス
セラミック
人造大理石
テノール(人造大理石)
グラーナ(人造大理石)
ヴァーナグラーナ(人造大理石)
シンクステンレス
人工大理石
ステンレス
ハイブッドクォーツ
人造大理石
レンジフード(提案)洗エールレンジフードよごれんフードオイルスマッシャー
キャビネットステンレス製木製(ホワイト/グレー)木製(ホワイト)
面材メラミン
塗装(提案)
メラミン天然木
塗装
キッチンレイアウト壁付けI型
対面ペニンシュラ型
ペニンシュラ型
アイランド型
壁付けI型
対面ペニンシュラ型
ペニンシュラ型
アイランド型
壁付けI型
対面ペニンシュラ型
ペニンシュラ型
アイランド型
II型
海外製食洗器非対応対応(45cm・60cm)対応(45cm・60cm)
その他カップボードのカウンターをセラミックを選択しない場合、カウタンターがホワイトのみカップボードD650選択可
一体成型ハイバック
詳細記事詳細記事詳細記事詳細記事

こうして横並びで比較してみると、各キッチンの特徴が分かりやすいのではないかと思います。

海外製食洗器が必要かどうかで、クリナップを選択肢として残すかが決まり、あとは日々の使い勝手やインテリアとしても重要なワークトップで選択するのが良いのではないかと思います(もちろん、ワークトップではなく面材のデザインから入ってもいいでしょう)。

キッチンは日々使うものですから(また、オプションの金額も大きめ)、慎重に考えて選択するようにしてください。

参考になれば幸いです。


kikorist妻
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私たちが参考にした住友林業の施主ブログの一覧はこちら
既に完成してwer内覧会している方のブログは特に参考になるはず。

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kikorist夫
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