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注文住宅を建てる際、防犯対策として防犯カメラの設置を検討する方は非常に多いと思います。私たちも住友林業で家づくりを進める中で、防犯カメラをどうするかかなり悩みました。
もちろん、セコムやアルソックといったホームセキュリティーを導入することも選択肢の1つですが、駆け付けなどはともかく、カメラの選択肢が少なく、AI検知など機能的に劣っていたりといった問題も。
また、ハウスメーカーが提案する家庭用カメラは事実上Panasonic一択の状態なのですが、Panasonicのカメラも価格に見合った性能ではありません。
以前のPanasonicの主力だったVL-WD813はVGA(640×480)3FPSという20年前のビデオカメラ以下のゴミ品質(いまだに提案されることもあるかもしれませんが、絶対に採用してはいけないレベル)。
2023年発売の薄型スクエアデザインのVL-CX500X-H/VL-CX500XA-Kは、デザインは良いのですが、肝心の動画解像度が640×360とさらに低い。これも絶対に採用してはいけないレベルの商品。

デザインもよく、センサーはフルHD相当(200万画素)のものを使っているのになぜ…。
2025年1月に発売のVL-CV100KはフルHD(1920×1080)25FPSと最低限のスペックは満たしていますので、選ぶならこちらです。モニターとセットということもあり、価格は少し高め(ハウスメーカー経由だとさらに高くなると思います)。
Panasonicのカメラは直接100Vの配線に接続する電気工事が必要となるため、故障時や新しいモデルへの交換時に都度電気工事を頼まなければいけないというデメリットもあります。
全てハウスメーカーに丸投げしたい(できる)場合は、PanasonicのVL-CV100Kでもいいと思いますが、最近は価格的にも性能的にも手軽に設置できる家庭用防犯カメラが増えています。
個人的には、機器の性能や価格、将来的なメンテナンスを考えると、Panasonic以外の選択肢を検討してみるのも大いにアリではないかと思います。

ハウスメーカーによっては施主支給で設置してもらうことも可能ですし(もちろん施工費は発生)、事前に準備をしっかりしておけばDIYの取り付けも可能です。
とはいえ、実際に選ぼうとすると考えなければならないポイントが多岐に渡ります。間取りやコンセントの打ち合わせ時に詳細まで考えておかないと、後から「詰む=設置できない」といったことになりがちです。
そこでこの記事では、私たちの家づくりの経験を踏まえて、前半では注文住宅で防犯カメラを選ぶ際に押さえておきたいポイント、後半ではオススメの機器をできるだけ丁寧に解説します。
次の記事では注文住宅における防犯カメラの設置の方法について解説予定です。
kikorist夫婦が住友林業の家に導入した防犯カメラ
我が家ではTP-LinkのTapoシリーズの防犯カメラを利用しています。
建築当初は、防犯カメラ専門店の機種を選んでいたのですが、常時録画ということもあり約3年半で録画に使っていたモニターやHDDが故障。アプリ自体も使いにくかったので、壊れたタイミングでTP-LinkのTapoに乗り換えました。
乗り換えた結果、TP-Linkの防犯カメラには大満足しています。

イベント録画の検知精度や画質も優秀でアプリも使いやすい!
使っているのは、次の3機種です。場所によってソーラーとコンセントを使い分けています。
| タイトル | ![]() Tapo C660 KIT | ![]() Tapo C645D KIT | ![]() Tapo C246D |
| 電源方式 | ソーラー+バッテリー | ソーラー+バッテリー | コンセント給電 |
| 広角+望遠レンズ | 広角のみ | 広角+望遠 | 広角+望遠 |
| 解像度 | 4K | 2K×2 | 2K×2 |
| 録画方式 | イベント録画(15fps) 24時間キャプチャ(1fps) | イベント録画(15fps) 24時間キャプチャ(1fps) | イベント録画(15fps) 常時録画(15fps) |
| AI認識 | 対応 | 対応 | 対応 |
| 夜間撮影 | カラー | カラー | カラー |
| 価格 | 22,800円 | 25,800円 | 10,800円 |
| 詳細 | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
これらに、スマートハブのTP-Link Tapo H500を追加し、大量の映像をホームサーバーに保存できるようにしています。AI認識も強化。
私たちの経験や選択ポイントを踏まえて解説していきます。
そもそもなぜ注文住宅に防犯カメラを設置するのか
戸建て住宅には様々なリスクが存在します。
不審者の侵入、車上荒らし、車両盗難、置き配の盗難、いたずら、ペットの粗相の不始末、ゴミの不法投棄などなど。犯罪目的もあれば、近隣住民や通行者が興味本位によるトラブルも含まれます。
住宅に防犯カメラを設置する目的はこうしたトラブルへの備えですが、整理すると次の2点です。
- 犯罪の未然抑止
- 万が一の証拠確保
①犯罪の未然抑止
防犯カメラの最大の効果は、犯罪を未然に防ぐことです。
侵入窃盗や車両盗難では、事前に住宅を観察してターゲットを決めることが多いと言われています。その際、家の周囲に防犯カメラが設置されていると、「記録されるリスクが高い」と判断され、ターゲットから外される可能性が高くなります。
つまり、防犯カメラは事件が起きてから役立つ設備というより、事件を起こさせないための設備と言えます。

犯罪抑止を目的として、録画ができないダミーの防犯カメラなんてものも販売されていますね。
また、近隣住民も防犯カメラがあることを理解することで、近隣トラブルを未然に防ぐことに繋がる場合もあります。
②万が一の際の証拠確保
それでも、残念ながら犯罪・トラブルが発生してしまう可能性はゼロではありません。
そのような場合、防犯カメラの映像は、警察に状況を説明する非常に重要な証拠になります。また、人物の顔や車のナンバーが映っていれば、犯人特定につながる可能性もあります。
そのため、防犯カメラを選ぶ際は解像度や夜間性能が重要になります。
防犯カメラ選びのポイント
防犯カメラ選びにあたっては、下記がポイントになります。
- 電源方式
- カメラ性能
- 録画データの保存先
- 信頼性・耐久性
- 通信方法
以下、詳しく解説していきます。
防犯カメラ選びのポイント① 電源方式
注文住宅で防犯カメラを設置する際、最も重要な検討ポイントが電源方式です。当然ですが、電源がないと防犯カメラを動作させることができません。
電源の取り方によって、設置できる場所、工事の必要性、メンテナンスの手間が大きく変わります。
主な電源方式は次の通りです。
バッテリー内蔵式
防犯カメラ本体にバッテリーを内蔵したタイプです。代表的なモデルはAmazon純正のRing Stick Up Cam BatteryやGoogle Nest Cam Outdoorバッテリーモデルなど。

Ring、Nest Camともに、バッテリーモデルと電源ケーブルモデルが存在します。
バッテリー式の最大のメリットは、電源ケーブル・コンセントが不要で設置の自由度が非常に高いことです。
基本的にWi-Fi対応モデルであるため通信ケーブルも不要。

ただし、バッテリー内蔵タイプには、当然定期的な充電が必要という大きなデメリットがあります。
防犯カメラは軒天や外壁の高い位置に設置することが多いため、充電のたびに脚立を出すことが必要な場合も。
ズボラな性格の方の場合、「充電しなきゃ」と思いつつ放置してしまい、気づいたら電池切れで録画されていなかったということもあり得ます。
また、バッテリーを節約するため、イベント録画のみで常時録画ができない場合もあります(Ringは常時録画不可、Nest Camは常時録画可能だが1日~2日でバッテリー切れ=実質不可)。
そのため、バッテリー内蔵タイプは、電源確保の関係でバッテリー式しか選択肢がない、もしくは定期的な充電が苦にならない方に向いている方式と言えます。
ソーラー充電式
「定期的な充電が必要」というバッテリー内蔵タイプの欠点を、ソーラーパネルで補ったのがソーラー充電タイプです。日中にソーラーパネルの発電で内蔵バッテリーを充電し、夜間は内蔵バッテリーで動作します。

ソーラーパネルと内蔵バッテリーで完結しますので、設置の自由度が高いのがメリット。
ただし、当然ながら日が当たらない場所ではソーラーパネルが発電できません。
最近はカメラ本体とソーラーパネルが分離可能なモデルもあり、カメラ本体は日陰、ソーラーパネルは日向に設置することも可能で、設置場所の自由度も以前より高くなっています。

ただし、ソーラーパネルからバッテリーを充電できたとしても、基本的に常時録画には対応できません(有線での電源供給が必要)。
実際にソーラー充電モデルを運用している経験で言えば、コンセントから有線で給電できるのであればコンセント給電のほうがオススメです。
防犯カメラはイベント録画でも、1日10%~15%程度、検出の頻度が多かったり24時間キャプチャなどを組み合わせると25%近くバッテリーを消費することもあります。
一方で、わが家のTapoシリーズは1日のソーラー発電量は15%〜25%前後であることが多いです(当然発電量は日照時間や方角によって変わります)。
つまり、毎日ソーラー充電ができれば充電なしで問題ないが、天気の悪い日が数日続くと、ソーラー充電できずに徐々にバッテリーが減っていき、最後は充電が必要になってしまうということです。
ソーラー充電は、「コンセント給電できない」かつ「ソーラーパネルを日当たりのいい場所に設置できる」と言った場合に有効な方法です。
電気工事
Panasonicなどの住宅設備系の防犯カメラでは、電気工事で電源を取ります。
代表はPanasonicのVL-CV100K…、というより機器の選択肢はないに等しく、事実上VL-CV100Kのみです。解像度はフルHDと、必要最低限は確保しています。
この方式のメリットは電源が安定していることです。電池切れなどの心配がなく、長期間安定して運用できます。
ただし、電気工事が必要になるため、注文住宅の打ち合わせ時に検討しておくことが必要(後付け困難)なほか、設置時や故障時の施工費用は高くなりがちなのがデメリット。
安定性重視でハウスメーカーにお任せしたい人に向いていると言えます。
コンセント給電
この方式はコンセントから電源を取得しますので、電気工事が不要で、電源も安定しているため扱いやすい方式で、カメラの選択肢も多いのが特徴。
コンセントから常時給電することができるため、電力消費が大きい常時録画にも対応可能です(コンセント給電モデルでも常時録画できないモデルもあります)。
ただし、コンセントが必要になるため、設計時にカメラの位置やコンセント位置を十分検討しておく必要があります。
本体は防水ですが、コンセント部分は非防水ですので、要注意。
詳しい設置方法は別記事で解説予定です。
PoE(Power over Ethernet)
PoEはPower over Ethernetの略で、LANの配線に使うイーサネットの通信ケーブルを利用して電力を供給する技術のことです。
LANケーブル一本で電源と通信が賄え、有線LANでのデータ転送となるため、映像品質が高く、電源・通信ともに安定しているといったメリットがあります。
PoEは業務用の監視カメラではよく使われる方式ですが、家庭向け製品では選択肢があまり多くありません(RingシリーズにもPoEモデルがありますが…)。PoEに対応したLANケーブルやハブなどの設備なども高価だったりと、一般的な住宅ではオススメしない方式です。
とにかく電源も通信も有線で安定させたい、という玄人向けの方式です。
防犯カメラ選びのポイント② カメラ性能
電源に続いて重要なのがカメラの性能です。万が一、侵入や事故があった際に、その後の警察捜査の手がかりとなる映像が粗い・暗いのでは設置した意味がありません。
解像度は最低でもフルHD以上
防犯カメラは、一般に広い範囲を撮影するために広角レンズが使われています。
広い範囲を映せるというメリットがある一方で、画面の中の人物や車はどうしても小さく映ります。しかも対象がカメラから距離が離れるほど小さく写ります。
記録解像度が低い場合、車のナンバーが読み取れない、人物の顔が識別できないといったことが起きやすくなります。
そのため、動画の解像度は最低でもフルHD(1920×1080 約200万画素)、可能であれば2K~3K(約300〜500万画素)、4K(約800万画素)といったできるだけ高解像度のモデルを選ぶのがおすすめです。解像度が高いほど細かい情報を残すことができます。

一方で、解像度が高くなるほど動画データのサイズが大きくなるため、記録媒体の保存容量を多く消費します。保存方法によってはランニングコストに影響することもあるため、保存方式とのバランスも重要です。

「フルHD」、「4K」といった場合は解像度は決まっています。
フルHD:1920×1080
4K:3830×2160
しかし、「2K」、「3K」はそれぞれ横に約2,000ピクセル、約3,000ピクセルを指すだけで、同じ「2K」「3K」であっても解像度に違いがあるので注意。

例えば、Tapo C645D KITの2Kは2304×1296、Amazon Ring
Outdoor Cam Plus Plug-Inの2Kは2560×1440と、同じ2K表記でもRingのほうが高解像度。
記録方式(イベント録画/常時録画対応)
記録方式は、イベント録画と常時録画の2つがあります。
イベント録画
イベント録画は、人感センサーやAIによって人などを検知したときだけ録画する方式です。録画時間はモデルや設定によって変わります(例えば、PanasonicのVL-CV100Kは検知の約4秒前から約1分間録画)。
異常検知時だけ記録することで録画容量を削減したり、バッテリーの消費を抑えることができます。また、異常検知をスマホアプリで通知することが可能です。デメリットとして、検知ミスなどにより記録されない可能性や、検知から撮影開始まで若干のタイムラグ(数秒)があります。
わが家では、ソーラー給電モデルのTapo C660 KITやTapo C645D KITはイベント録画+24時間キャプチャ(1fps)で運用していますが、イベント検知の精度も高く、満足しています。
常時録画
常時録画はその名の通り、24時間常に録画する方式です。
常時録画するため、撮り逃しのリスクがありません。一方で、録画容量が増加する=大容量の録画媒体が必要なほか、録画媒体の寿命が短くなるというデメリットがあります。また、電力消費も大きくなります。
フレームレートとは、1秒間に撮影する枚数のことで、「fps(Frames Per Second)」で表します。フレームレートが高いほど滑らかな動画になり、逆にフレームレートが低い場合はパラパラ漫画のようになります。
15~30fps(1秒間に20~30枚撮影)で常時録画すると録画データの容量が大きくなりバッテリー消費も激しくなるため、常時録画ではフレームレートを下げ、イベント発生時はフレームレートを上げるような機種もあります。
例えば、TP-Linkのソーラーモデルは「常時録画」ではなく「24時間キャプチャ」となっており(コンセント給電モデルは24時間録画=常時録画に対応しています)、通常は1fpsで撮影し、イベント発生時は15~20fpsで記録する仕様です。
記録媒体の容量いっぱいまで記録した場合、古いデータから上書きしながら新しいデータを書き込んでいきます。
Panasonicの防犯カメラやAnkerの防犯カメラなどカメラによってはイベント録画のみ対応のため、常時録画したい方は注意してください。
AI検知機能
最近の防犯カメラには、TP-Link Tapo C645DのようにAIを利用して人や車などを識別機能が搭載されているモデルがあります。

AI検知を利用してイベント録画ができるほか、常時録画中であっても検知時にアプリで通知したり、自動で検知した対象を追尾撮影したりできるモデルもあります。

TP-LinkやAnkerには、専用のAIユニットが用意されており、組み合わせることでカメラ単体のAI機能よりもさらに被写体の識別精度を向上させることができます。

外付けの脳みそのような感じ。


夜間撮影(暗所性能)
防犯カメラでは夜間の撮影性能も非常に重要です。侵入や不審者の行動は夜間に発生することも多いため、夜の映像がしっかり撮れるかどうかは大きなポイント。
多くの防犯カメラには赤外線LEDが搭載されており、暗くなると赤外線を照射して撮影します。赤外線は人の目には見えない光ですが、カメラのセンサーは赤外線の光を検知できるため、暗闇でも撮影することが可能になります。ただし、この赤外線LED方式では映像はモノクロ(白黒)になります。

最近の防犯カメラでは、赤外線LEDに加えて高感度センサーや白色のLEDライトを搭載することで、夜でもカラーで撮影できるモデルも増えています。
カラー撮影では服や車の色といったモノクロでは分からない情報も記録でき、警察に状況を説明しやすくなります。
日光や電灯など一定の明るさがある場合はカラーで撮影し、暗くなると自動的に赤外線モードに切り替わるタイプも多く、こうしたモデルであれば、環境に応じて最適な方式で撮影できます。
望遠レンズ
基本的に防犯カメラは1台で広範囲を撮影するために、広角レンズを搭載しています。広角レンズは広い範囲を撮影するのには適しているのですが、1つ1つの被写体は小さく映ってしまうという欠点があります。
設置場所が離れていたりすると、人物の顔や車のナンバーなどが識別できないことがありえます。
そのような場合、広角レンズに加えて望遠レンズも搭載している、2カメラ(2レンズ)搭載の防犯カメラが候補になります。
TP-Link Tapo C645Dは2カメラ搭載で、広角・望遠の2つのカメラで同時撮影が可能です。広角側でイベントを検知した被写体を望遠側で追尾して撮影したり、別方向を同時に撮影するといった使い方が可能です。

Eufy SoloCam S340も広角・望遠の2カメラ搭載型です。TP-Link Tapo C645Dのように別方向を撮影することはできませんが、望遠・広角で同時撮影が可能です。
防犯カメラ選びのポイント③ 録画データの保存方法
録画した映像データをどこに保存するかという点も重要です。
家庭用防犯カメラでは主に次の3つの保存方法があります。
カメラ本体MicroSDカード
最もシンプルな方法が、カメラ本体にMicroSDカードを装着して録画する方式です。

この方式の最大のメリットはコストが非常に安いこと。MicroSDは256GBの容量でも7,000円程度と低価格ですし、クラウドサービスの契約なども不要なので、基本的にランニングコストはかかりません。
カメラ内に映像を保存するため、ネットワークの不具合にも強いのが特徴。バッテリー式であれば、停電状況でも継続して録画できます。
一方で、防犯カメラとして見たときに最大の弱点があります。
それは侵入者がMicroSDカードを抜き取ることができてしまう点です。せっかく録画しても、カードごと持ち去られてしまえば証拠が残らない可能性があります。
また、MicroSDカードのようなメモリ機器は書き込める回数に制限があります。突然完壊れてしまうわけではなく、次第にエラーで記録できないことが多くなり、最後は記録・再生ができなくなってしまいます。
高画素・高画質のデータは、録画データのサイズも大きいため、書き込みの頻度もそれだけ上がります。おお256GBや512GBなど出来るだけ大容量のMicroSDカードを使うことで、書き込み回数を減らすことができます。

128GBのMicroSDカードと比較して、256GBは書き込み回数が半分、512GBは4分の1になるので、それだけ長期間利用することができます。
クラウド保存
最近主流になりつつあるのが、録画データをインターネット上のサーバーに保存するクラウド保存です。AmazonのRingやGoogle Nest Camなどは、MicroSDスロットがなく、クラウド保存が前提のカメラです(クラウド保存なしでも使えます)。
この方式の最大のメリットは、録画データを侵入者に消されるリスクがないことです。カメラが破壊されたとしても、映像はクラウドに残ります。
また、MicroSDカードのような記録メディアの寿命、定期的な買い替えを気にする必要もありません。
デメリットは、クラウドサービスのランニングコストがかかること。特に、ベーシックなプランはイベント録画のみで常時録画に対応しておらず、常時録画のデータを保存するには月額2,000円程度の料金プランが必要です。

例えば、Google Nest Camの場合、有料プラン未加入だと6時間のアクティビティの動画プレビュー(各動画最大10秒までのクリップ)と、防犯カメラとしてはあまり意味がない感じ…。
| メーカー | プラン | 主なプラン内容 | 料金 |
| Google Home Premium Standard | カメラ10台まで対応 イベント録画の動画履歴(30日間) | 月額1,000円 年額10,000円 | |
| Google Home Premium Advanced | カメラ10台まで対応 イベント録画の動画履歴(60日間) 連続動画履歴 (10日間) AI による通知 一日の要約 | 月額2,000円 年額20,000円 | |
| Amazon | Ring Home プラン Basic | カメラ1台ごとに必要 イベント録画の動画履歴(180日間) | 月額350円 年額3,500円 |
| Amazon | Ring Home プラン Premium | 台数無制限 イベント録画の動画履歴(180日間) 連続動画履歴 (14日間) スマートビデオ検索 | 月額2,380円 年額23,800円 |
| TP-Link | Tapo Careクラウドサービス | カメラ1台ごとに必要、最大10台までプランあり イベント録画の動画履歴 (30日間) | 月額350円 年額4,000円 |
一方で、「Google Home Premium Advanced」や「Ring Home プラン Premium」は1契約でカメラ10台まで対応できるので、カメラ台数が多い方には割安です。

防犯カメラだけでなく室内用のカメラも組み合わせることができます。
また、自宅の映像がクラウドに送信されるため、映像データが第三者の手に流出するリスクがゼロではありません。
ホームサーバー保存
最後に紹介するのが、専用のホームサーバーに録画する方式です。
これはカメラの映像を自宅の録画装置に保存する方法で、MicroSDとクラウドの中間のような位置づけです。
例えば、先ほど紹介したAIユニットも兼ねたTP-LinkのH500やAnkerのEufy HomeBase S380omeBase S380というスマートホームベースは、録画データを保存することができます。両モデルは16GBのメモリが内蔵されており、別途2.5インチのHDDやSSDを取り付けることで大容量の記録用サーバーとして活用できます。


あらかじ防犯メーカーが用意している専用サーバーを利用するのが簡単ですが、ネットワーク関連の詳しい知識がある方は汎用のNASに保存することもできます(TapoシリーズはONVIFプロトコル(ONVIF Profile S)に対応しており、さまざまなNVRおよびNASシステムと互換性があります)。
ホームサーバー保存は初期費用がかかるものの、ランニングコストは基本的に電気代程度で済みます。またデータは自宅内で管理できるため、クラウドに比べるとプライバシー面でも安心感があります。
ただし、HDDやSSDもMicroSDと同じく、一定の寿命があり、少なくとも5年程度でHDD/SSDの交換が必要になる可能性が高い点には注意が必要です。
防犯カメラ選びのポイント④ 信頼性・耐久性
防犯カメラが頻繁に故障しては困ります。防犯カメラは基本的に屋外設置で、夏の強烈な日光・紫外線や、風雨に曝されるため、信頼性・耐久性は重要なポイント。
防犯カメラには安いノーブランドの中華製品も多く存在しますが、個人的には大手の企業が販売している防犯カメラを選ぶべきだと考えます。同一メーカーで様々なモデルがあり、今後のモデルチェンジも期待できます。同一メーカーで同一すると、1つのアプリで全てのカメラを管理できます。統一させておくと、今後の追加や機器更新もスムーズです。

同じメーカーで統一する必要は必ずしもありませんが、明確な理由もなくメーカーを混在させるのは避けたいところ。
大手のメーカーであれば、販売数も多く、不具合を含む情報も入手しやすいのもポイント。
具体的には、下記のメーカーです。
Panasonic、Google、Amazonについては知らない人はいないでしょうから割愛します。
TP-Link、Ankerともに中国系企業ですが、アメリカを含むグローバルで様々な商品を販売している大手メーカーです。TP-LinkはWi-Fiルーターなどのネットワーク系が有名で、Ankerはモバイルバッテリーで有名です。
TP-Link、Ankerともに防犯カメラの種類が多く、設置場所や電源、予算などにあわせて選択できます。個人的にはTP-Linkのほうがコスパが高くオススメです(詳細後述)。
防犯カメラ選びのポイント⑤ 通信方法
最後のポイントは防犯カメラの通信方法です。…と言っても、一般向けのほとんどのカメラはWi-Fi通信です。
一部Wi-Fi電波が弱い住宅向けにAnker Eufy 4G LTE Cam S330のようなLTE通信対応のカメラもありますが、通信契約・通信料金が必要なことから選択するケースはほぼないはず。
Wi-Fiのほうが設置の自由度が高いですし、個人的には有線LAN(PoE含む)を選択する必要はないと考えます。
TP-LinkとAnkerの防犯カメラの比較
TP-LinkとAnkerは似た機種が多いのですが、個人的にはTP-Link推しです。
理由は、同じような4K対応機種、3K対応機種で比べた場合に、Ankerのほうが価格が高い割に、24時間キャプチャ・常時録画など機能差分が目立つためです(TP-Linkはコンセント給電モデルであれば24時間キャプチャ(1fps)以外に常時録画も可能です)。
また、Ankerは基本的にソーラー充電モデルのみで、コンセント給電モデルはありません。TP-Linkはほぼ同じスペックの機種でソーラー充電モデルとコンセント給電モデルが用意されており、設置環境にあわせて柔軟な組み合わせが可能。さらに、クラウド保存にも対応しています。
| モデル | Tapo C660 KIT | ![]() Eufy eufyCam S4 | ![]() Tapo C630 KIT | Eufy SoloCam S340 | ![]() Tapo C645D KIT |
| メーカー | TP-Link | Anker | TP-Link | Anker | TP-Link |
| 広角+望遠レンズ | 広角のみ | 広角+望遠 | 広角のみ | 広角+望遠 | 広角+望遠 |
| 録画解像度 (メイン/サブ) | 4K(3840×2160) | 4K+2K | 3K(2880×1620) | 3K | 2K(2304×1296) 2K(2304×1296) |
| 内蔵メモリ | なし | 32GB | なし | 8GB | なし |
| MicroSD | 最大512GB | 最大256GB | 最大512GB | 非対応 | 最大512GB |
| イベント録画 | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 |
| 24時間キャプチャ | 対応 (1fps) | 非対応 | 対応 (1fps) | 非対応 | 対応 (1fps) |
| ナイトビジョン | カラー | カラー | カラー | カラー | カラー |
| AIトラッキング | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 |
| ソーラーパネル | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 |
| ホームサーバー | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 |
| クラウンド対応 | 対応 (月額350円) | 非対応 | 対応 (月額350円) | 非対応 | 対応 (月額350円) |
| 価格 | 22,800円 | 39,990円 | 15,800円 | 24,990円 | 25,800円 |
| 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
したがって、次以降の防犯カメラ選びではTP-Linkの機種をメインに解説します。
オススメの防犯カメラと選び方フローチャート
ここまで解説してきたポイント別に、オススメの防犯カメラを選べるフローチャートを用意しました。
防犯カメラの選び方フローチャート
誰でもこれを見れば、どの防犯カメラを選べばいいのか一発で分かります(クリックすると拡大します)。

オススメ防犯カメラの特徴
フローチャートに登場する機種の特徴を簡単にまとめておきます。
Panasonic VL-CV100K
電気工事が必要なカメラから選択する場合、事実上PanasonicのVL-CV100K一択です。
Google Nest Cam(屋内、屋外対応 / バッテリー式)
バッテリー運用し、3台以上利用するのであれば、Google Nest Cam(屋内、屋外対応 / バッテリー式)がオススメ。
AmazonのRing Home プラン Basicは月額350円から利用できますが、1台ずつ契約が必要。3台以上であればげ月額1,000円で10台まで運用できるGoogle Home Premium Standardが得になります。
Amazon Ring Outdoor Cam Plus Battery
同じくバッテリー運用で、カメラの台数が1~2台であれば、Amazon Ring Outdoor Cam Plus Batteryがオスススメ。Ring Home プラン Basicは1台ずつの契約が必要ですが、月額350円/台で利用できます。
あまりないケースと思いますが、上位のRing Home プラン Premium(月額2,380円、年額23,800円)は管理できる台数無制限ですので、屋内を含めて台数が10台を超える場合はGoogleよりAmazonのデバイスのほうが有利です。
また、各社の防犯カメラはほとんどがホワイトですが、ブラックモデルが選べるのが特徴。
TP-Link Tapo C645D KIT/C246D
望遠レンズが必要なのであれば、TP-Link Tapo C645D KIT/TP-Link Tapo C246Dがオススメです。
広角+望遠の2カメラ搭載で、同時に2つの画角で録画が出来るほか、広角で検知した被写体を望遠がパンチルトしながら追尾するといったことも可能です。
TP-Link Tapo C645D KITとTP-Link Tapo C246Dの違いはソーラー充電かコンセント給電かになります。画質やAI検知、被写体の追尾などの機能は同じですが、電源方式の違いから、コンセント給電モデルのC246Dは常時録画(15fps)が可能です。C645D KITは24時間キャプチャ(1fps)で、異常検知時はイベント録画(15fps)に切り替わります。
イベント録画はクラウドに保存が可能(Tapo Care 月額350円/1台~)。
TP-Link Tapo C660 KIT/C560WS
4K解像度が必要なのであれば、TP-Link Tapo C660D KIT/TP-Link Tapo C560WSがオススメです。
4K(3840×2160)の高解像度で録画が可能で、検知した被写体をパンチルトしながら追尾するといったことも可能です。
TP-Link Tapo C660 KITとTP-Link Tapo C560WSの違いはソーラー充電かコンセント給電かになります。画質やAI検知、被写体の追尾などの機能は同じですが、電源方式の違いから、コンセント給電モデルのC560WSは常時録画(15fps)が可能です。C660 KITは24時間キャプチャ(1fps)で、異常検知時はイベント録画(15fps)に切り替わります。
イベント録画はクラウドに保存が可能(Tapo Care 月額350円/1台~)。
なお、4Kと望遠を併用したいのであれば、Anker Eufy eufyCam S4も候補になります。
Amazon Ring Outdoor Cam Pro Plug-in
4K解像度で、常時録画をクラウドに保存したいのであれば、Amazon Ring Outdoor Cam Pro Plug-inが唯一の選択肢です。
ただし、常時録画のクラウド保存には、Ring Home プラン Premium(月額2,380円、年額23,800円)が必要になります。
4K解像度の録画データサイズが気になる場合は、H500と組み合わせるか、3K(2880×1620)のTapo C530WS/Tapo C630 KIT(ソーラーパネル付き)にするという選択肢もアリです。
TP-Link Tapo C630 KIT/C530WS
クラウド契約は不要で、ベーシックなモデルが必要なのであれば、TP-Link Tapo C630D KIT/TP-Link Tapo C530WSがオススメです。
3K(2880×1620)での録画が可能で、被写体を望遠がパンチルトしながら追尾するといったことも可能です。
TP-Link Tapo C630D KITとTP-Link Tapo C530WSの大きな違いはソーラー充電かコンセント給電か。また設定できるフレームレートも違いがあります(C630Dは15fps固定で、C530WSは15/20/25/30fpsから選択可)。その他の解像度やAI検知、被写体の追尾などの機能は同じですが、電源方式の違いから、コンセント給電モデルのC530WSは常時録画(15fps)が可能です。C630 KITは24時間キャプチャ(1fps)で、異常検知時はイベント録画(15fps)に切り替わります。
イベント録画はクラウドに保存が可能(Tapo Care 月額350円/1台~)。
Google Nest Cam Outdoor(電源アダプター式/第2世代)
2K(2560×1440)の常時録画データをクラウドに保存するのであれば、Google Nest Cam Outdoor(電源アダプター式/第2世代)が候補になります。
常時録画にはGoogle Home Premium Advanced(月額2,000円、年額20,000円)が必要ですが、AmazonのRing Homeプラン Premium(月額2,380円、年額23,800円)よりも安いのがメリット。
Amazon Ring Outdoor Cam Plus Plug-In
常時録画データをクラウドに保存しつつ、AmazonデバイスやAlexaアプリでの管理を規模する場合は、Amazon Ring Outdoor Cam Plus Plug-Inが候補。
常時録画にはAmazon Ring Hom プラン Premium(月額2,380円、年額23,800円)が必要。Google Home Premium Advancedよりも高くなります。
本記事のまとめ
本記事では、注文住宅にオススメの防犯カメラについて、検討すべきポイントを解説しながらご紹介しました。
繰り返しですが、私はTP-LinkのTapoシリーズのカメラをメインで使っています。
| タイトル | ![]() Tapo C660 KIT | ![]() Tapo C645D KIT | ![]() Tapo C246D |
| 電源方式 | ソーラー+バッテリー | ソーラー+バッテリー | コンセント給電 |
| 広角+望遠レンズ | 広角のみ | 広角+望遠 | 広角+望遠 |
| 解像度 | 4K | 2K×2 | 2K×2 |
| 録画方式 | イベント録画(15fps) 24時間キャプチャ(1fps) | イベント録画(15fps) 24時間キャプチャ(1fps) | イベント録画(15fps) 常時録画(15fps) |
| AI認識 | 対応 | 対応 | 対応 |
| 夜間撮影 | カラー | カラー | カラー |
| 価格 | 22,800円 | 25,800円 | 10,800円 |
| 詳細 | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
場所にあわせて、ソーラー、コンセントと選べて、1つのアプリで完結するので利便性が良いです。加えて、ホームサーバーのH500と組み合わせて、保存先を1まとめにしてAI認識も強化。
TP-Linkの防犯カメラは、コンセントとソーラーモデルの両方がラインナップされており、設置環境に応じて柔軟に選択できる上、1つのアプリで複数のカメラを制御できること、2K~4Kまで高画質な動画が撮影できること、AIによる認識精度が高く、イベント録画でも十分な防犯を得られることなどがメリットです。
犯罪の未然抑止、万が一の証拠確保という防犯カメラの設置目的が達成できるよう、ご自分の環境にあった防犯カメラを選択してください。
次の記事では注文住宅における防犯カメラの設置の方法について解説予定です。

既に完成してwer内覧会している方のブログは特に参考になるはず。
























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