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本記事では、住友林業で建てた注文住宅のコンセントについて解説します。
- 住友林業の標準のコンセントの仕様
- kikorist邸のコンセント計画で気を付けたこと
- 付けてよかったコンセント
- コンセントの後悔ポイント
コンセントは公開ポイントになりやすい部分でもあるので、これから注文住宅を建てる予定の方の方、打ち合わせ中の方の参考になるのではないかと思います。


住友林業の標準のコンセントの高さと数
住友林業の標準のコンセントの高さ
住友林業では標準のコンセントの高さが決まっています。
特に施主が指定しなければ、下記の通り。

住友林業の標準のコンセントの高さ
標準のコンセントは以前はPanasonicのコスモシリーズでしたが、現在はアドバンスシリーズとなっています。

Panasonicのアドバンスシリーズ

私たちが建てたときはアドバンスシリーズは提案工事でしたが、あえて採用しました。
住友林業の場合、コンセントの数は無制限です。ローコストメーカーの場合、1部屋に付けられるコンセントの数が2か所までなどと決まっている場合もありますが、住友林業では制限はありません。

TVアンテナ、LAN端子と組み合わせたマルチメディアコンセントは標準では5つまで、6個以上はオプションで最大8個までです。
多く付けたからといって費用が増えるわけではありませんが、必要な場所に必要な数を付けるようにしましょう。
kikorist邸のコンセント計画で気を付けたこと
kikorist邸のコンセント計画で気を付けたことは以下の通りです。
- 使う予定の機器の場所と数にあわせた配置
- コンセントの数は必要最小限
- 出来るだけ目立たない位置・高さ
- コンセントの色はクロスに合わせる
使う予定の機器の場所と数にあわせた配置
当然ですが、コンセントは家電や照明といった機器とセットで使うものです。
間取りを検討する時点で、ここではこのような機器を使う予定、というようなことを考えるはずです。
例えば、キッチンのカップボードであればどれぐらい家電を置くか、どこに置くかといったことを検討します。
kikorist邸の場合は、スチームオーブンレンジ、トースター、ドルチェグスト(コーヒーメーカー)、電気ケトルの4台までは決まっていました。

カップボードの上の家電
また、常時繋ぐ機器ではありませんが、低温調理器も使用します。

余談ですが低温調理器はローストビーフやチャーシューが簡単に作れてめちゃくちゃ便利なので、オススメ家電です!
上記に加えて将来的に、炊飯器も追加の可能性がありました(打ち合わせ当時は、かまどさんを使ってでガスコンロで炊いていましたが、現在はタイガー魔法瓶の圧力IH炊飯器 JPL-S100
を購入)。
したがって、コンセントの数は最低6個、余裕を見て8個は欲しい。
そんなことを考えて、カップボードには2個口×4か所にコンセントを設けました。

コンセントはカップボード上に均等に4か所
どんな機器配置でも対応できるよう、カップボード上4か所に均等配置したのですが、家電は向かって左に寄せて配置することにしたので、一番左のコンセントは4個口にしてもよかったかもしれません。

家電をどう配置するか細かく考えておくとより良いです。

ただし、決め打ちしすぎると後から家電が増えたときに対応できなくなるので、決め打ちしすぎるのもよくない。
テレビボード内のコンセントも同様。AVアンプ、レコーダーやゲーム機といった収納する機器の数プラスアルファの数を配置しました。

テレビボード内には機器の数にあわせたコンセントを設置
コンセントの数は必要最小限
コンセントは必要があれば付けるべきですが、使う予定もないのにアレコレ付けるのは考えものです。

特に住友林業の場合はコンセントの数は無制限なので「念のため」で付けがち。
コンセントの存在は生活感に繋がります。

生活感を感じさせないように、モデルハウスやカタログの撮影では画像編集でコンセントを消してしまうことも…。
理由もない場所に「念のため」で付けるのはやめましょう。

とはいえ、将来繋ぐ家電や機器が増える可能性があるのであればしっかり付けましょう。

具体的にどんな家電や機器をどこに繋ぐ可能性があるか考える想像力が大事…!
kikorist邸も、コンセントの数は必要最小限にしています。
最近はコードレス掃除機やロボット掃除機が一般的になったので、キャニスター式の掃除機のためにあちこちコンセントを付けておくような必要もなくなりました。

季節家電などを除けばそんなにコンセントに機器を繋いだり外したりするようなことはありません。
コンセントは出来るだけ目立たない位置・高さ
必要なコンセントは出来るだけ目立たない位置・高さに設置しました。
壁のコンセントの高さを標準より低く
具体的には、床近くの壁コンセントは高さをFL+180mm(=18cm)で指定。

FLとは床からの高さという意味。FL+180mmであれば、床からコンセントの上端までが180mmです。

床からの高さは、コンセントの下端ではなく、上端が基準なので間違えないでくださいね。
kikorist邸のFL+180mmのコンセントと、住友林業の標準の高さのFL+300mmのコンセントを比較すると下記のようになります(FL+300mmのコンセントは合成)。

FL+300mmとFL+180mmの比較
FL+300mmにした場合、視界に入ってかなり目立つことが分かります。

ちょうどコンセントプレート分(≒120mm)くらい高さが違うのね。
コンセントを床から低い位置にすることで、出来るだけコンセントが目立たないようになります。
また、空気清浄機や除湿器、サーキュレーター、ロボット掃除機、フロア照明など床に置いて使う機器も多いので、コンセントが床に近いほうが電源コードが目立たないメリットもあります。
デスク上のコンセントはデスクの天板の高さにあわせる
機器が使いやすいよう、デスク上やカップボードのコンセントも天板から可能な限り近い高さを指定しました。

ユーティリティースペースのデスク上コンセントはアイロン用
一方で、リビングのスタディースペースだけは、コンセントが目立たないよう、あえて天板の下にコンセントを設置し、デスクの天板に配線孔をあけてそこからコードを通すようにしました(書斎のデスクも、デスク下のデスクトップパソコンから配線を通すために穴を開けています)。

デスク上にはコンセントを設けず、天板の下にコンセントを設置

天板の下にコンセント
機器を抜き差しするのであれば、デスク上にコンセントがあったほうが便利ではあるので、意匠性とのバランスを見ながら検討してみてください。
エアコン用のコンセントは天井に
何も指定しない場合、エアコン用のコンセントはエアコンの下に設置されます。

住友林業の標準のコンセントの高さ
エアコンの下にコンセントを設置した場合、コンセントそのものが目立つことに加えて、エアコンから電源ケーブルも出るため、あまり意匠的にいいとは言えません。
そこで、エアコンコンセントが目立たないよう、エアコン設置位置には天井にコンセントを設置しました。

エアコンコンセントは天井付け
全てのエアコンで天井コンセントとしています。

ただし、住友林業の支店によっては天井付けNGの場合があるようです。理由は抜けやすいからとか…。うちはそんなことないけど。

天井がNGの場合は、エアコンの上の壁(エアコンと天井の間の壁)にすると、コンセントや配線をうまく隠せます。
コンセントの色はクロスに合わせる
コンセント(スイッチもですが)のカラーは必ずクロスに合わせるようにしました。
2階でメインで使用しているクロスは、展示場と同じクロスを採用したので、実際に展示場でサンプルのプレート合わせながら検討を行いました。

新邸で採用したクロスと同じクロスを使用している展示場でスイッチのカラーの検討
その結果、スイッチやコンセントはほぼ違和感がない感じに。

ベージュのスイッチとコンセントも違和感なし
濃色のクロスの場合は、マットグレーやブラック(SO-STYLEの場合)を採用。

ダーク系のクロスの場合はマットグレーを採用
タイル部分のコンセントも色合わせに注意しておきたい部分です(気付かず白にしがち)。

タイル部分のコンセントの色にも注意
付けてよかったコンセント
kikorist邸で付けてよかったコンセントをご紹介します。
ベッドの枕もとのコンセント
ベッドの両サイドの壁にはコンセントと照明のスイッチを設置しています。

ベッドの両サイドにコンセントを設置
枕元で照明を操作できるのに加えて、スマホやタブレットなどの充電ができるの非常に便利。ぜひオススメしたいコンセントです。

コンセントはベッドの足元に設置してもいいと思いますが、足で引っ掛けるリスクもあるので注意が必要。
ちなみにここのスイッチは意匠性を重視してPanasonicのSO-STYLEを採用しています。

SO-STYLEのコンセント
ソファ裏のコンセント
ソファ裏の壁にはコンセントを設置しています。

ソファ裏のコンセント
これはソファに座りながらスマホやパソコンを充電するため。
USB PD(Power Delivery)対応の充電器をソファの下に設置しているので、スマホもPCも充電できます。ケーブルはソファの間からぴょこっと出ています(来客時はソファの間に押し込んで隠してます笑)。

コンセントの位置を床と近くに設定しているので、ソファとコンセントが干渉しないのもポイント。

仮にFL+300mmの高さだとソファと干渉してコンセントが使えません…。
スタンドライト用のコンセント
玄関ホールの鉄骨階段下には最初からFLOSのCAPTAN FLINTを設置しようと思っていたので、スタンドライト用にコンセントを設置していました。

スタンドライト用の電源
クリスマスツリーの電源もここから取ることが可能。

実はコンセントの位置を間違えて手前に付けてしまっていたのですが、引き渡し後に奥に移動させました。

手前についているプレートは、当初コンセントがあった場所で、目隠し用のプレートを取り付けています。
スマートリモコン用(SwitchBot hub mini)のコンセント
詳しくはスマートホームの記事でまとめましたが、家電や照明などを制御できるスマートリモコン用のコンセントを設置しています。

インテリアシェルフの上にスマートリモコン用のコンセントを設置
スマートリモコンは、「操作したい機器に赤外線信号を送信できる位置」に設置する必要があり、最初の計画が非常に重要です。
スマートリモコンを使用する予定のある方は、スマートリモコン用のコンセントの設置位置はあらかじめ決めておくようにしてください。
プロジェクター&電動スクリーン用のコンセント
あらかじめ天吊りプロジェクターと電動スクリーンを設置する予定だったので、天井にコンセントを設置しています。

プロジェクター用の天井コンセント

電動スクリーン用のコンセント
これも打ち合わせ時にプロジェクターを使いたいと思っていたからこそ出来たこと。後から天井にコンセントの設置しようと思っても、かなり困難です。
ダウンライト連動のコンセント(間接照明用)
ウォークインクローゼットの収納の上の天井には、ダウンライト連動のコンセントを設置しています。

ダウンライト連動のコンセント
ウォークインクローゼットのダウンライトには、人感センサー内蔵のダウンライトを採用しているのですが、人感センサーが反応してダウンライトが点灯すると、コンセントに通電するようになっています。
コンセントからはウォークインクローゼットに後付けした間接照明の電源を取っているので、人感センサーが反応⇒ダウンライト&間接照明が自動点灯するようになっています。

ウォークインクローゼットの間接照明
間接照明を別スイッチにした場合は絶対に使わなくなるのが目に見えていたため、人感センサー内蔵ダウンライトと連動にしましたが大正解でした。
間接照明設置用のコンセントは書斎デスクの上の棚にも設置しています。間接照明をDIYしたいと思っている方は、あらかじめコンセントを設置しておくと便利です。

書斎デスク上の間接照明
Wi-Fiルーター用コンセント
Wi-Fiルーターの設置位置も悩ましい点です。出来るだけ電波を効率よく飛ばすためには家の中央部に設置したほうがいいのですが、一方であまり目立たせたくない物でもあります。
kikorist邸では、1階は押し入れの中、2階はファミクロの中、3階は情報分電盤の中に設置しています。

ファミクロの枕棚に設置したWi-Fiルーター
Wi-Fiルーターを収納の中に設置するのはオススメ。収納内にコンセントを忘れずにつけるようにしましょう。
ロボット掃除機用コンセント
ロボット掃除機の充電ステーションの場所も打ち合わせ時にあらかじめ考えていました。
2階リビングでは納部分の下に猫用トイレとロボット掃除機のスペースを確保しました。もちろんコンセントも収納内に設置しています。

猫トイレの下にロボット掃除機の充電ステーションを設置
1階の寝室は、押入れの中。押入れと寝室の扉を開けて、ロボット掃除機を稼働させれば、玄関ホールまで綺麗に掃除してくれます。

押入れの下段にはスーツケースとルンバ基地
コンセントの後悔ポイント
実際にkikorist夫婦が感じているコンセントの後悔ポイントです。

コンセント計画はある程度練っていたので、後悔というほどの後悔はないので、「強いてあげるとするならば」という観点であげてみました。
生ごみ処理機用のコンセント
生ごみ処理機は当初考えていなかったため、キッチンのゴミ箱スペースにはコンセントなどを設置しませんでしたが、今後導入したくなる可能性もあります。

ゴミ箱スペース内にはコンセントなし
将来のことを考えて付けておけばよかったと後悔しています。

備えあれば憂いなしという…。
洗面台横のコンセント
2階のメイン洗面台横にはコンセントを設置しており、ニッチに置いた電動歯ブラシや電動シェーバーなどの充電に使っていますが、コード部分が見た目的にはあまり良いとは言えません。

洗面台横のニッチ

そもそもニッチの幅が狭すぎるのも後悔ポイント…。
家族が増えたら大変…。

なぜ打ち合わせ時に気付かなかったのか…。
今の幅の4倍くらいあってもよかったのでは…。
ニッチを大きくして、ニッチ内にコンセントを設ければ配線がスッキリしたのにと後悔しています。
バルコニーのコンセント
バルコニーにコンセントや照明を付けませんでしたが、今から考えると付けておくべきだったと感じています。

バルコニーにはコンセント・照明なし
バルコニーでは春から秋は月1回くらいのペースで焼肉をやっているのですが、コンセントがあればホットプレートやサーキュレーターなども使えたのに、と思っています。

打ち合わせ時はバルコニーで焼肉したりするとは思ってませんでした…。

ホットプレートはともかく、サーキュレーターを使うと煙が凄そうだけど…。
照明は、ポータブル型のランランで代用できていますが、コンセントはちょっと難しい。
災害発生時の大容量のポータブルバッテリー(蓄電池)は購入してありますが、なかなか重く大きいので、バルコニーに出して使うのはちょっと億劫です。
また、バルコニーの床を高圧洗浄機で掃除することを考えると、コンセントに加えて水栓もあると便利だと思います。

水栓も付けなかった…。
書斎のコンセント/スイッチの意匠
少し細かい点ですが、書斎のデスク上には多めにコンセントを設け、ブラケットライトのスイッチも設置しています。コンセントとスイッチにはPanasonicのアドバンスシリーズを採用しているのですが、アドバンスシリーズにはコンセント2つとスイッチ1つの3連プレートが存在しません(スイッチ+コンセントの2連はあり)。
そのため、1連スイッチ+2連コンセントプレートという納まりになっています。

書斎のコンセントとスイッチ

施工途中で生産担当氏からも説明がありました。

アドバンスシリーズは3連プレートがないので、スイッチとコンセントをピッタリくっつけることで出来るだけ綺麗に納めさせていただきます。
SO-STYLEであれば、スイッチとコンセントの幅が同じなので、3連プレート1つで納まります。

SO-STYLEの3連プレート
寝室のスイッチを見ると分かりやすいですね。

SO-STYLEはコンセントとスイッチの幅が同じ

こっちのほうが綺麗だったな…。
細かい点ですが、スイッチやコンセントを1か所に複数設置する場合は、納まりがどうなっているかを確認しておくと、このような後悔は防げると思います。
本記事のまとめ
本記事では住友林業の標準のコンセントの数や高さと、kikorist邸のコンセントについて紹介しました。

カップボードの上の家電
kikorist邸のコンセント計画については下記に留意して計画しました。
- 使う予定の機器の場所と数にあわせた配置
- コンセントの数は必要最小限
- 出来るだけ目立たない位置・高さ
- コンセントの色はクロスに合わせる
その結果、ある程度意匠性と使い勝手のバランスは取れたと感じています。
一方で、現在使用している中では決定的な不満はないものの、キッチンのごみ箱スペースやバルコニーなど将来のことまで考えたコンセント配置という点では若干後悔が残る形になりました。

少しでも繋ぐ可能性のある家電や将来的なスペース利用も含めて想像しておけばよかったと思います。
また、細かい点ですが、コンセントプレートにあわせた納まりという点にも注意すると、より優れた意匠になるのではないかと思います。

書斎のコンセントとスイッチ
コンセントやスイッチは意外に目立ちますし、ノイズや生活感に繋がるので注意したいところです。
参考になれば幸いです。

既に完成してwer内覧会している方のブログは特に参考になるはず。

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